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アニメ・マンガ・ゲーム

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自分が書いた記事のうち、アニメ、マンガ、ゲーム系をまとめています。
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#漫画感想

新井の漫画感想『月に吠えらんねえ』

新井の漫画感想『月に吠えらんねえ』

はじめに詩人、小説やその作品を題材にしたキャラクター達が活躍する作品、と聞けばfateシリーズや『文豪ストレイドッグス』が思いつく。
何となく、文豪っぽい人が登場人物で、作品名が必殺技。うーん、エンターテイメント。

それらとこの『月に吠えらんねえ』は題材の掘り下げ方、解釈の仕方で一線を画す。
正直言ってとんでもない傑作だ。

主人公は萩原朔太郎作品をモデルとした「朔」。師匠の「白さん(北原白秋作

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新井の漫画感想『日出処の天子』

新井の漫画感想『日出処の天子』

同僚イチオシの漫画を借り、一気に読んだ。それがこの名作中の名作。傑作中の傑作。山岸涼子『日出処の天子』である。

1980-84年に連載されていたこの作品の名前を初めて聞いたのは高校生の頃だっただろうか。何の本だったか忘れてしまったが、「やおいの文化史」(やおいとはこれまた懐かしい響きだ)的なものを調べていた際、「やおい漫画の走り」として紹介されていた。

確かに男性同士の道ならぬ愛を描いているが

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新井の漫画感想。最近完結した漫画編

新井の漫画感想。最近完結した漫画編

私は今そこまで漫画を読んでいない。学生の頃は立ち読みしていたものも含めれば週に30作品くらい読んでいたが、今は毎週の立ち読みもできず、自分か妻が買っているものだけでせいぜい10本だ。その限られた漫画の中で長く連載されていて、最近完結した作品が2つあるので、それを紹介していこう。

※ネタバレを含みます

ハッピーシュガーライフガンガンJOKERで2015年から連載され、アニメ化もした作品。キャッチ

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新井の漫画感想『蒼天航路』

新井の漫画感想『蒼天航路』

2020年5月、圧倒的な作品に出会った。

王欣太先生の『蒼天航路』読了。スタディサプリ社会科講師の伊藤賀一先生から薦められたのが3月中旬。

引越し等で購入に至らず、ようやく文庫全12巻を購入して読み始めたのが5月4日。マンガを読むのは早い方なので2,3日で読めるかと思いきやパワーが物凄く、1日1,2巻が限度。結局1日1冊のペースで12日かけての読破となった。

三国志が題材の作品で、三国志初心

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新井の漫画感想『鬼滅の刃』

新井の漫画感想『鬼滅の刃』

※ジャンプ最新号、鬼滅の刃最終話のネタバレを含みます!

5/18発売の週刊少年ジャンプにて、『鬼滅の刃』が最終話を迎えました。前回204話にて、「時代は現代へ」と描かれ、現代編突入など様々な考察やファンアートが飛び交っていましたが、実際にはそんなこともなく、平和な子孫や生まれ変わりを描いた回でした。

ジョセフや承太郎のように子孫が新たに出現した鬼退治を始めることもなく、呼吸法を進化させた幽波紋

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