おふく

社会人十数年目にして、6月より離職、腹を括ってしばらくモラトリアム予定。 1日15分間…

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社会人十数年目にして、6月より離職、腹を括ってしばらくモラトリアム予定。 1日15分間で、その日頭の中を駆け巡った事柄を認める、備忘録なんて大層なものではないただの自分用「note」です。

最近の記事

心と体の不思議な関係

コロナという特殊な条件下だったからなのか、それともやはり積もり積もった疲労のせいなのか、2年前に酷い目眩に見舞われた。 最初は、座っている時にだけ感じる小さな揺れから始まった。 「地震?」と思ってテレビをつけても地震速報は流れず、その後も1日に数度揺れを感じた。 それが地震ではないと気付いたのは、最初の違和感から3日程度たった日のこと、その日は朝起きた瞬間から震度3程度の地震に見舞われているような、グラグラとした感覚があり、立ち上がってお手洗いへ行くだけでも酔いそうな揺れ

    • 集中力のリミット

      「最近の楽曲って、前奏がなくいきなり歌詞が始まるじゃない?」 40代前半の先輩からそんな言葉を投げかけられて、初めて気づいた。 確かに、再生して即、歌詞が始まる曲が多いことに。 「イントロドン!なんて、今の10代からしたらもはや意味不明なんでしょうかねぇ」なんて談笑しながらも、「すごい時代だ」と思ったのである。 じゃあ、30代の自分はどうなのかというと、広告がスキップできない動画配信にイライラし、Youtubeは1.25倍速に設定し、聞いてみたい楽曲も歌詞が始まるまでちょ

      • 美に課金することへの罪悪感

        コロナ禍が終わってマスクを外して陽の光のもとを歩いてみると、自分の顔の変化に衝撃を受けた。 たかが3年、されど3年である。 もはや加齢のせいなのか、マスクのしわざなのかわからないが、明らかに顔が劣化している。めちゃくちゃ落ち込んだまま、ひとたび街に出て、すれ違う人のマスクなしの顔を見てみると、こんなにいろんな顔の人がいるのだなぁと、今更ながら驚くこととなる。 この3年の間に、(友人や家族以外で)マスクをしていない顔をSNSやテレビの中でしか見ていなかった私は、完全にルッ

        • 睡眠のコントロール難しすぎ問題

          眠り、をコントロールできれば無敵なのでは無いかと最近思う。 3大欲求のうち2つは、なんとか自制心や忍耐である程度は耐えられる気がするのだけど、睡眠だけはどうしようもない。 ベッドにはいって何時間も一向に眠れない日もあれば、必死で我慢していても気が付くと寝落ちしていることもある。 難儀なことである。 消灯後、「考えまい」と思っても思考をめぐらせているうちに空が白んでくることがある。焦れば焦るほど、眠気が遠のいてゆき、目も頭も冴えてくる。カーテン越しに朝の光が差し込んでくる

        心と体の不思議な関係

          手段の目的化の最たるもの

          本来目的を達成するための手段だったものが、いつの間にか目的に成り代わってしまっていることがある、という話を、今朝未明にうっかり目覚めてしまったため手に取った、ジェーン・スー氏の本で読んだ。 今日は友人と待ち合わせの予定があったので、暑い最中を駅まで歩き、電車に乗り込んで向かったのだけど、冷房が効いた社内でどっしり腰を降ろしてしまうと、もはや降りるのが億劫になる。 いわゆる「鉄ヲタ」では無いのだけれど、「乗り鉄」の気持ちはなんとなくわかる自分にとって、電車に長時間揺られるの

          手段の目的化の最たるもの

          その場に立ってわかること

          離職して1ヶ月程度経つ。 退職するまでは、仕事がなくなるなんて自分が自分でなくなるような不安と焦燥に駆られ、どれほどしんどくても仕事は続けないといけない、心が壊れそうでも我慢しないといけない、となかば強迫観念に迫られるようにしがみついていたが、実際に無職になってみると、その不安は杞憂に終わった。 まずは衣服の詰まったクローゼットの断捨離から始め、ドレッサーの引き出しの整理、保管してきた書類の整理など、まずは気になっていたけど見てみぬふりをしていた収納スペースの整理に勤しむ

          その場に立ってわかること

          カテゴライズができない人格、能力、業務、について

          HSPである。(多分) それも厄介なことに、HSS型のHSPである。(多分) いわゆる、「ブレーキとアクセルを同時に踏んでいるタイプ」というやつで、初対面の人とでもニコニコ笑って話せるし、20代で海外20カ国以上行ってしまうほど行動力が半端ないので、人からは「バイタリティがある」「積極的」「明るい」と捉えられがち。 だけど、職場の先輩など、深く付き合っていかねばならないとなったら「今日はせっかく話しかけてもらったのに上手く返せなかった」とか「ちょっと微妙な表情をされてしま

          カテゴライズができない人格、能力、業務、について

          時間が溶けてゆく恐怖に慄く自分への克己心

          子供の頃、夏は楽しいシーズンであった。 夏休みは友達と自由研究を口実に集まったり、みんなで誘い合わせてプールへ出かけたり、花壇の水やりのために学校へ行ってそのまま遊び呆けたり、家族で海や山へ旅行したり・・・と、夏はまさに弾けるようなシーズンであった。 が、今。 もはや家から一歩出るだけでも億劫なほど、夏の日差しはやる気も体力も若さも奪うにっくき存在となってしまった。たった数分外出して用を済ませてきただけで、一日働いたような気だるさである。 そうなるともはや、エアコンを効

          時間が溶けてゆく恐怖に慄く自分への克己心

          「憧れ」への距離

          何かに対する「憧れ」は恐らく多くの人の心の中にある。 まだまだ飛躍する「伸びしろ」の多い若者たちならば、「憧れ」の対象も多岐にわたるはずである。 30代もなかばに至った今、SNSを見ていると10代、20代のキラキラした投稿を見ていて、ふと彼女たちと同じ頃の自分の身の回りの「憧れ」の対象を思う。 モテ服、森ガール、ハーフ顔、なんてワードがあったなぁ、と。 モテ服、という言葉はとにかく大嫌いだった。 ファッションセンスは持ち合わせてはいないが、着る物に対してこだわりの強か

          「憧れ」への距離

          「自分なくしの旅」の目標到達点とは

          Youtubeにて、古舘伊知郎氏とみうらじゅん氏の対談を視聴した。 テロップが入らなければ気づかないような自然な言葉遊びに、幾度となくクスッと笑ってしまう。 「脳の宿便」「比較三原則」など、いくつもの味わい深いパワーワードを心に刻んだが、その中で一番滋味深く感じたのが「自分なくしの旅」だ。 興福寺・阿修羅像ファンクラブ会長として、仏教に精通しておられるみうら氏。 「自分探しの旅」ならぬ「自分なくしの旅」という言葉は、氏らしい、とても仏教的且つ道教的な観念で心にするりと入っ

          「自分なくしの旅」の目標到達点とは

          「Zoom飲み会」は令和の死語のトップランナーか

          コロナ禍で爆発的に流行った「Zoom飲み会」はもう死語なのだろうか? もしまだだとしても、おそらく遅かれ早かれ「死語辞典」に掲載されることになる気がしている。 そう考えると、コロナのせいで、令和に突入して後の死語辞典の分厚さは加速しそうだ。 私個人としては、効率が良いはずの「Zoom飲み会」が皮肉にも、非対面の不便さを露呈する結果になったような気すらしている。 数名でのZoom飲み会に一度参加したが、結果は惨憺たるものであった。 顔しか映っていないのに目が合わないしボディ

          「Zoom飲み会」は令和の死語のトップランナーか

          一度立ち止まることは罪なのか

          色々あって、現在離職中。 ただ、失業手当をもらうためには就職に向けて具体的な活動をしていることが条件だ。なんらか活動を、と促されて、根が真面目な人間は焦り始める。 そもそも失業保険って、今まで勤めた会社と労働者自身が折半で支払ってきた雇用保険から出てきたものだと思うのだけど(かけて来た額と年数に比例して支給される金額と期間が違うし)、どうしてもらうための条件が「働ける状態で」「働く意欲があること」に限られているのだろうか。 健康上しばらく働けなくて退職した人や、結婚、子育て

          一度立ち止まることは罪なのか

          「友達」と名付けないからこそ気持ち良い関係性

          予定のない1日に、なんとなく焦りを覚えるのは、古来からその日の食料を得るために毎日当たり前に活動していた人間の本能だろうか。 ある程度食料や財産を蓄えることができて、余暇という概念が生まれたありがたい時代に生まれながらも、なんとなくなんの予定もない休日をダラダラと過ごすことに、罪悪感を覚える今日この頃である。 無駄なことに時間を使えることが、一番の幸せであり平穏な毎日を過ごせている証拠だとも思うのだけど、この辺りは生来の性格なのか、「時は金なり」の世界に生まれて後天的に刷

          「友達」と名付けないからこそ気持ち良い関係性

          夢でもし会えたら

          久方ぶりに長い休みを得て、実家に長期間の帰省をした。 両親と会う際は最近の出来事や近況の報告で滞在時間いっぱいまで話をするのだけれど、流石に1週間も実家にいると、最近の出来事だけでは間が持たない。 両親ももう良い歳になってきているので、昔を思い起こすことも多くなったようで、ふとしたきっかけで、若い頃の何気ない話が飛び出す。 専業主婦の母とは子供の頃から一緒に過ごす時間が長かったこともあり、「亡くなったおじいちゃんは厳しい人だった」とか「若い頃はこうやって週末を過ごした」

          夢でもし会えたら

          青春18切符というエモい名前の切符

          「え、それって大人でも使えるの?」 そんなことを人から聞かれる、アラサー以上にはハードルの高い名前の切符、それが「青春18切符」だ。 青春18切符は廃止されたと長らく思っていたけれど、実際には年3回販売されていることを最近知った。 ただ、その名前から想起する通り、基本的に学生さんのおやすみに合わせた使用期限つきのものとなっているらしく、一番直近で購入できたのが7月1日販売開始、7月20日から9月10日まで使用可能、という青春18切符であった。 夏真っ只中の酷暑の中、旅に

          青春18切符というエモい名前の切符

          日本という夏だけ熱帯地方の仲間入りする国

          日本は夏の間だけ(正確には6月から10月くらいまで?)熱帯気候に列島ごと移動しているのでは?とここ数年夏が来る度に思う。 毎日のように訪れるスコールも、強烈な湿気に灼熱の太陽も、もはや数年前に訪れたシンガポールやタイの暑さなんて可愛いものだったと思わせるほど。 そしてここ数年地味にキツいのが、眼に突き刺さるような太陽光だ。 眼を開けているのが辛いほどの日光の中、2020年以降、マスクとサングラスという、ある意味ベストフィット過ぎる組み合わせを避け、なんとかサングラスなしで頑

          日本という夏だけ熱帯地方の仲間入りする国