一度立ち止まることは罪なのか

色々あって、現在離職中。
ただ、失業手当をもらうためには就職に向けて具体的な活動をしていることが条件だ。なんらか活動を、と促されて、根が真面目な人間は焦り始める。

そもそも失業保険って、今まで勤めた会社と労働者自身が折半で支払ってきた雇用保険から出てきたものだと思うのだけど(かけて来た額と年数に比例して支給される金額と期間が違うし)、どうしてもらうための条件が「働ける状態で」「働く意欲があること」に限られているのだろうか。
健康上しばらく働けなくて退職した人や、結婚、子育てのために退職した人は支給対象にならないというのも・・・特に前者の場合、しばらく働けないのであれば僅かなお金であってもありがたいはず。

また、自己都合で退職すれば待機期間が長くなってしまうというのも疑問である。ちょうど、家庭の問題で仕事を続けるのが難しいというシンママが自己都合で辞めると収入がなくなるから、と会社に相談した話を知り合いから聞いて、辞める理由は千差万別とは言え、なんだかなぁ、と思ったところだ。

もちろん、この国に暮らしていく上で、「労働」は義務の一つなのだろうが、具体的な病名はつかなくても、何年も働いてきたら、ストレスによる精神的な疲労も積もり積もっている。

「離職期間が長くなると選考に受かりにくくなる」というのは確かに事実だけれど、何年も働いてきた後、数ヶ月だけで良いから頭を真っ白にする時間を享受したいものだけど、それを甘えだ、不真面目だとして禁じられるのはとても寂しいことだと思う。むしろ、生真面目過ぎて精神的に疲労困憊して時間を必要としている人間だっているというのに。

「ノンストップで働き続ける」がスタンダードな世の中が、少しでも変わってゆくと良いな。


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