シン・現代詩レッスン13
今日のテキストは『戦後詩―ユリシーズの不在』寺山修司。いきなり現代詩の否定から始まるからちょっと思惑とは違った。寺山修司は詩は即興であり、それを活字かすることによって、個人の詩から社会の詩となってしまう(そう読まれるということか)。そこに詩人が代理人であるような存在にさせられると言う(歌謡曲の作詞家のように)。それは流行歌が作詞家のものではなく、すでに歌手によって歌われることで社会化していき、作者の個性は希薄化されるという。寺山修司が求める即興詩はジャズのようなもので、その日