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記事一覧

『張り込み』は垣間見(『源氏物語風』)メロドラマだ

『張込み』(1958年製作/116分/日本)監督:野村芳太郎 出演:大木実、宮口精二、高峰秀子 …

やどかり
23時間前
9

精神科医の境界例の映画か

『人間の境界』(2023年製作/152分/G/ポーランド・フランス・チェコ・ベルギー合作)監督:…

やどかり
2日前
16

『青春18×2 君へと続く道』に芭蕉の辞世の句を捧げたい

『青春18×2 君へと続く道』(2024年製作/123分/G/日本・台湾合作)【監督】藤井道人 【出…

やどかり
5日前
12

2024年4月映画ベスト

今月もシネマリンさんにお世話になりました。全体としてはドキュメンタリーにいい映画が多かっ…

やどかり
13日前
6

『劇場版 再会長江』:中国で成功する日本人監督のドキュメンタリー

『劇場版 再会長江』(2024年/中国/111分)監督:竹内亮 10年前にNHKのドキュメンタリー番…

やどかり
3週間前
10

『アイアンクロー』意匠としてのアイアンクローはどうして消滅したか?

『アイアンクロー』(2023年製作/132分/G/アメリカ)監督: ショーン・ダーキン 出演: ザ…

やどかり
1か月前
6

映画バス・ドゥヴォス『Here』『ゴースト・トロピック』特集

『ゴースト・トロピック』(2019年/ベルギー/84分)【監督】バス・ドゥヴォス 【キャスト】サーディア・ベンタイブ,マイケ・ネーヴィレ,ノーラ・ダリ,シュテファン・ゴタ,セドリック・ルヴエゾ 一本目『Here』は爆睡していて、まさに次の映画の予告編のように異世界に運んでくれる『ゴースト・トロピック』だった。 ベルギーの移民オバサンの話で『Here』よりはわかりやすいかったような。2つとも出会いがテーマなんだが、『Here』の方はちょっと分かりづらかったのは苔というテーマ

2024年3月映画ベスト

今月もシネマリンさんにお世話になりました。 ベスト映画 『MONTEREY POP モンタレー・ポッ…

やどかり
1か月前
4

60年代の重いテーマをコミカル・ドラマで呼び出すマジック。

『コール・ジェーン 女性たちの秘密の電話』(2022年製作/121分/PG12/アメリカ)【監督】フ…

やどかり
1か月前
9

沖縄諸島の軍事化は知らないところで進んでいる

『戦雲 (いくさふむ)』(2024年/日本/132分/)【監督】三上智恵 三上智恵監督のドキュメ…

やどかり
1か月前
8

カナダの天才ピアニストは二人いた

『オスカー・ピーターソン』(2020年製作/81分/G/カナダ) オスカー・ピーターソンがカナ…

やどかり
1か月前
10

クジラ映画としてはいいんだけど

『52ヘルツのクジラたち』(2024年製作/135分/G/日本)【監督】成島出 【出演】杉咲花/志…

やどかり
2か月前
18

「『いちご白書』をもう一度」と「サークル・ワルツ」

『いちご白書』(1970年製作/109分/G/アメリカ)監督: スチュアート・ハグマン 出演:ブ…

やどかり
2か月前
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異様なクローズアップに射すくめられる映画

『ミカエル』(1924年/ドイツ/モノクロ/スタンダード/ステレオ/95分)監督・脚本:カール・テオドア・ドライヤー 出演:ベンヤミン・クリステンセン、ヴァルター・シュレザーク もう出演している役者がなんだか異様な表情なのだ。化粧しているのかな?素顔じゃない人口美みたいな感じか。画家のモデルのミカエルという青年が女たらしで画家は多少同性愛的なものがあるのかもしれない。芸術家の愛は孤独だというのはわかりやすいのだが、ドライヤーの美へのこだわりがこういうサイレント映画では感じら