マガジンのカバー画像

短編集(2024)

28
運営しているクリエイター

#エッセイ

エッセイ『小説を書く自分が大好き』

エッセイ『小説を書く自分が大好き』

なんですよ。

書いているシーンを想像しながら書くんですよ。

「おれ今、小説書いてる〜うはー」ってなります。

これが「趣味:小説を書くこと」の醍醐味?です。

なんかかっこいいじゃないですか。
幸いですね、ちょこっとだけ書けるのでいい趣味だなと。

コピー用紙にプロットを書いたりするのも好きです。
名前を考えたり、構成を考えたり、なんか「作家がしてそうなこと」をするのが好きなんですね。かっこい

もっとみる
あああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!

あああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!

1個前で「実家がストレス!!!!」って書いたじゃないすか。

正直迷ったんすよ。

そういうのってよくないかなあって。

自分の中でどうしても「家族は仲良く」があって、
特に読んでくれている人のは家族を持っている方も多いですし。

でもまあ、そう感じている自分も事実なわけで。

別に殴られたり(ちょっとはあったけど)人格否定されたわけでも(ちょっとあったな)ないすけど、”なんとなく”嫌な場所。

もっとみる
生活中心主義

生活中心主義

目が覚めるとキッチンで。

左腕がビーンと痺れていた。

キッチンの窓から陽はなく、
代わりに向かいの部屋の灯りがかすかに差し込んでいた。

50cm先に放り出されたスマホまで這う。

21時。

確か僕はお昼ご飯を食べるはずだった。
それが最新の記憶。

その証拠に鍋には米がぶくぶくと膨れていた。

ああ、やってしまった。

ぼやけた頭で情報を整理する。

・今は夜
・米はぶくぶく
・左腕がビー

もっとみる
ないものはなく、狼。

ないものはなく、狼。

動物で例えると、キツネとか狼で。

切れ長の大きな三白眼と肩まで伸びた黒髪、鼻がちょっぴり高くて、背は低い。フレアスカートに真っ白なスニーカーを履いていて、いつもツーサイズ大きいパーカーを着ていた。

低い声と乱暴な口調で、そこに「彼氏の前でだけ甘える」なんてギャップがあればモテるのだろうけれど、そんなものはなく、ずっと、淡々と口が悪かった。

手なんか繋がないし、そもそも繋ぎたいとか、くっつきた

もっとみる