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#詩

「冬から始まるよね」あなたはよく言っていた。何が始まるの?なんて無粋なことは聞かなかったけど、僕にとって冬は終わりのイメージだった。「春に期待して。夏に浮かれて。秋に悟って。始まるのは冬でしょ」今なら少しわかる。雪の中に咲いたようなあなたを思い出しながら、今年も始まりの冬が来る。

Love Venus.

love venus.
love venus.
これは天使が女神に嫉妬した歌

love venus.
love venus.
羽を引きちぎりこの身を焼いて
二度とあなたを愛せぬように

Love Venus. / 冬咲れい

あなたが紡ぐ言葉は
ショパンの調べのように
情熱的で悲しく美しい

惑わされた私は
ピアノをギターに変えて
行き場のない恋を歌う

「疲れたらいつでも戻っておいで」
それは、あなたが私についた最初の嘘でした。
それは、あなたが私に見せた最後の強がりでした。

あの日、

これが最後と心に誓って通話ボタンを押す瞬間、震えながら願った。

――どうか、出ませんように。

「おいしかったね。そろそろ帰ろうか。あ、お金はいいよ。今日は出しとく。いいよいいよ、ホントに。こっちから誘ったんだし。今日はごちそうさせて。じゃあ、次どこか行ったときはおごってよ。…どこ行きたい?」
#愛恋好心という文字を使わずに恋をしている事を表現してみる

言の葉のあなた

言の葉のあなた

昨夜あなたが夢に現れました
私はあなたの紡いだ言葉しか知らないのに

夢の中のあなたも冷たく儚げで美しかった

ここは楽しく平和だ。静かで居心地がよい。悲劇が起こるのはいつも外の世界だ。それを安全な場所から眺めている。
そう思い込んでいた。心が壊れないように。幻想の世界に逃げ込み傍観者を装っていた。悲劇は自分に起きているのに。
という文章を見た。どこの弱者が書いたのか。ここは楽しく平和だ。

お題『石鹸』

お題『石鹸』

石けんをジャガイモのように切って
あなたのシチューに入れてみた

あなたはおいしそうにパクパク食べる
するとあなたの背中から
しゃぼん玉でできた翼がはえた

その翼は部屋をつつんで
地球をつつんで 宇宙をつつんだ

やがて泡が一斉にはじけ飛ぶとき
私以外は消えてしまった

https://twitter.com/fuyusakirei/status/1236996332599967746

徒桜(あだざくら)
忍ぶる恋は
冬に咲く

他の人を好きになってしまい家を出るとき、荷物の梱包を手伝ってくれたね。でもダンボール箱の中にこっそり想い出のCDと手紙を入れておくなんて最低だよ。『いつでも帰っておいで』なんて。決心が揺らぐようなことしないで。揺らいだ結果が今だよ。一生かけてつぐないます。ごめんなさい。ただいま。

あなたへの喜怒哀楽

あなたへの喜怒哀楽

喜ぶのは
かわいい奴と思われたいから

怒るのは
素直に淋しいと言えないから

哀しむのは
もっと気にかけてほしいから

楽しむのは
この愛が終わると悟ったから