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パスで膝をつくな! (膝をつくメリットデメリット、ついていい場面)(全文無料)
今日も今日とて柔術は楽しい。今日はシンプルなパスのアドバイス
1.トップはまずベースが大事
トップのベース9種まとめ(全文無料)|柔術哲学(アンディ) (note.com)
こちらの記事にベースをまとめています。トップで一番重要なのはベースです。姿勢です。
「姿勢、ベースが一番大事です、「姿」の「勢」ですからね」
これはALMA FIGHT GYM HOMIESの細川先生が言っていたので自分の中で大事にしている柔術哲学です。
いくつかベースがありますが、オススメは「そんきょベース」か「足を前後に開いて前傾で肘と膝をくっつけたスタンドベース」です。
2.パスで膝をつくな
ベースの記事で書きましたが、膝をつくベースは基本的に良くないです。(良くないというのは少し語弊があるのですが・・・。場合によっては膝をつくこともありますがつかない方がいい場面が大半という意味です)
自分が白帯のとき、膝をついた正座ベースでやっていてうまくパスできなかったので今回記事としてまとめてみました。
2-1 膝をつくメリット
△スタミナの消費が少ない
→でも弱い形なのでスイープやサブミッションされやすい
△デラヒーバ、リバデラ、エックス、ワンレッグエックスなどの足に絡むガードに入られない
→別の強いガードを作られる
△後ろに倒されない
→前や横に崩されやすい
〇足関節を取られない
〇ハーフパスで相手の足を抜かせずに固定する
2-2 膝ををつくデメリット
・クローズドに入られる
・フックガードに入られる
・機動力がないのでステップを踏むパスができない。攻撃力が低い
・足を使えないので膝やスネやステップを使ったパスアタックができない
・体重をかけることができないのでプレッシャーをかけられない。相手を削ることができない。
・足の力が使えずに前や横に崩されやすい
→アームドラッグなど前への崩しを受けやすい
→シザースイープなど横のスイープをされやすい
→足を固定されているので踏みなおしてバランスをとれない。
→腕や首が近いので三角絞め、オモプラッタ、腕十字、襟絞めなどを受けやすい
→スパイダーや片袖片襟などのガードで強くコントロールされる
・背中が近いのでバックテイクも狙われやすい
初心者は特に膝はつかないように意識しましょう。支持基底面が大きくなって膝をマットにつくと安定したような気がしますが、実は安定してません。デメリットが大きいです。
3.膝をついていい場面
先述したように、基本は膝をつかずにそんきょベースやスタンドベースで攻めますが、場合によっては膝をつくこともあります。
3-1 ハーフパス
ハーフは相手の足のフレームを突破してる形、半分パスしている形、下半身の攻防では勝っている形なので膝をついても問題ないです。というか膝をついて挟むことてコントロールできます。そこから上半身をコントロールしてパスします。
3-2 足関のディフェンス
推奨ではないですが、膝をつくことで膝と足首を隠すことができるので足関をディフェンスできます。狙ってきた瞬間に膝をついてディフェンスしたらまたすぐ戻すのがベターだと思います。
3-3 フィジカルに自信のある人
腕力(わんりょく、かいなぢから)と背筋に自信のある人は膝つきの正座ベースでも攻められるかもしれません。
強いグリップと腕力で相手の足をさばいてハーフやかつぎパスを狙ったり、三角絞めのカウンターでかつぎパスを狙ったりします。
マスター世代の重量級の人が膝をついて正座ベースで攻めているのはたまに見ます。年代的に瞬発的に三角や腕十字を取られたり素早いアームドラッグを仕掛けられる可能性が低いことやスタミナに難があってスタンドベースを取るのがキツイというのがあるかもしれません。
3-4 片膝ベース(立膝ベース)
一時的にバランスを取ったり、クローズド割りをしたり、相手との間に膝を入れてグリップカットしたりするときに片膝をついたベースをとることがあります。立てた膝(スネ)のブロックがあるので意外と防御力高めで前にも崩されにくいので正座ベースよりは強いです。でもデラヒーバフックやバタフライフックを入れられると弱く、横への崩しも弱いので、ずっとこのベースだけで戦うのは非効率です。
3-5 両足かつぎ
両足担ぎで相手の尻~腰の下に自分の膝を入れてスタッグ(かつぐ)形を作るときは膝をつきます。
3-6 ボディロック
フックガード、ハーフガードに対して正座ベースでボディロックパスを仕掛けることが可能です。最終的には膝を浮かせて体重をかけてプレッシャーをかける形になることが多いです。
まとめ
大半の時間は膝をつかない、一時的に膝をつくこともある
初心者がけっこう正座ベースやりがちです。デラヒーバなどの足を触るガードをされたり、草刈りなどで後ろに倒されるスイープをやられて、それを防ごうと膝をついてしまうのだと推測してます。
白帯同士だと、正座ベースでも簡単にスイープされないので安定しているように感じますが、レベルが上がると正座ベースはむしろ攻められやすくなります。
初心者のうちは
「基本は立ってステップして足をさばく、
ハーフになったら膝をついてもいい」
という意識がシンプルで分かりやすいのではないかと思います。
自分の得意なパスやガードごとの対処を覚えていったらその都度自分のパスシステムをアップデートしていきましょう。あと、強い人がトップで膝をついているかどうかを見て参考にするのもいいと思います。
この記事が参考になればうれしいです。
2024/7/4 アンディ
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