アンドエト

麻酔科医・緩和ケア医2人で立ち上げた出版社です。フランス語x英語 x医療 x何か を中…

アンドエト

麻酔科医・緩和ケア医2人で立ち上げた出版社です。フランス語x英語 x医療 x何か を中心に本作りをしています。紙の本を大切に、フランス語に関する書籍のトップブランドを目指します。 ”こんな本が欲しかった“を狭く深く作っていきます。公式H P https://and-eto.com

マガジン

  • アンドエトの読書記録

    気ままに読んだ本の感想、それにまつわることを書いていきます。 難解な本は少なめ。心が休憩したい時に読みたくなる本が多いです。

  • アンドエトの 本屋さん巡り

    アンドエトが訪問した本屋さんの記録です。

  • オーストラリアの集中治療医Georgeの日記

    オーストラリアの集中治療医Georgeが、オーストラリアの集中治療・麻酔の現場について教えてくれます。海外の医療にご興味のある方が是非お読みください。 英語の文章もありますのでそちらもお楽しみください。

  • ゼロから出版社を作った1年でやったこと

    出版業界について何も知らない方のためのマガジンです。麻酔科医・緩和ケア内科医2人でゼロから出版社を作りました。1冊の本ができるまでの1年間の記録です。

最近の記事

正直に

常に正直でありたい、と考えています。 まずは、自分の心に。 頭の中でぐるぐると考えるのではなく、心がどう感じたか、を優先します。 限られた時間しかありませんので、本作りにおいては、心が弾んだ時、心にスイッチが入った時、作ろう!のゴーサインがでます。 心が沈むことからは、逃げます。正直ではない人からも、逃げます。 もう一つ、正直でありたいのは、本作りにおいて、見栄を張らないこと。 2人だけで運営している小さな会社です。 大出版社さまのようにはまいりません。 それを周りの雰囲気

    • 三つ編みーラリタの旅ーから考えること

      三つ編みーラリタの旅ーをReadin’ Writin’ BOOK STOREの落合様の選書として、読売KODOMO新聞の書評コーナーで取り上げていただきました。 『職業選択の自由』が当たり前でない国に住む人もいる。 当たり前に感謝し、当たり前を疑う。自分が何をしたくて何をしたくないのかを、誰かのせいにせず自分の責任で歩んでいきたい。コンフォートゾーンに甘んじることなく、広い視野を持ち、挑戦をし続ける人生でありたいものです。 現在アンドエトでは3冊の本の作成が進行していま

      • アンスティチュフランセ関西・京都『真実シナリオ対訳』イベント終了しました

        7月のアンスティチュフランセ横浜さまのイベントに続き、アンスティチュフランセ関西・京都さまにもご依頼を頂き、『真実シナリオ対訳』イベントとして、映画『真実』上映会、字幕翻訳者・丸山垂穂氏トークショーを12/11 開催させていただきました。 映画の上映は、本上映からちょうど2年経過した同時期となりました。アンスティチュフランセ関西・京都の歴史ある洋館・中庭が、映画の舞台のままのような雰囲気でした。 トークショーは今回も、五十嵐が不慣れな司会をさせていただきました。会場の皆さ

        • 読書記録19 新聞記者、本屋になる

          また久しぶりの読書記録となりました。 時の流れが早すぎます。 この本を購入してからすでに2ヶ月以上が経過。読んでしまうと読み終わってしまう、という考えのもと、大切に温めていましたが遂に読ませていただきました。 以前の”本屋さん巡り1Readin'Writin' BOOKSTORE”にも書きましたが、落合さんに多くのアドバイスをいただき、今のアンドエトはあります。この本を読みながら、引っかかるところに付箋を入れたところ、たくさんになってしまいました。 その中の一つ、フェ

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        • アンドエトの読書記録
          19本
        • アンドエトの 本屋さん巡り
          2本
        • オーストラリアの集中治療医Georgeの日記
          4本
        • ゼロから出版社を作った1年でやったこと
          8本

        記事

          アンスティチュフランセ横浜『真実シナリオ対訳』イベント終了しました

          昨日2021年7月10日、アンスティチュフランセ横浜様にて、映画『真実』上映会&字幕翻訳者・丸山垂穂氏トークショーを行わせていただきました。 6月12日からの展示「映画『真実』の世界 ~書籍『真実 La Vérité シナリオ対訳』を通して~」の締めくくりとなります。 話し下手の五十嵐が司会をさせていただき、お聞き苦しいことが多かったと思いますが、会場の皆様の温かい雰囲気、字幕翻訳者・丸山垂穂様の興味深いお話に支えられ、充実したイベントになりましたことを感謝しておりま

          アンスティチュフランセ横浜『真実シナリオ対訳』イベント終了しました

          読書記録18 生き物の死にざま

          久しぶりの読書記録となってしまいました。 時の流れが早すぎます。 生き物の死にざま、、、この一瞬で興味を引く本との出会いは奈良のふーせんかずらさんでした。購入しようとしたところ、なんと一緒にいた友人が”持ってるから貸すよ”、と。でも後で”読んだら返して”、と。その友人は貸してくれる本を”もう返してくれなくていい”ということが多いので、よほどの本なのか?と期待。でも、こうやってタイトル、時には大袈裟な帯に惹かれて買った本ほど期待外れのこともあるので、あまり期待せず読

          読書記録18 生き物の死にざま

          読書記録17 デフ・ヴォイス

          久しぶりの小説です。 この本はアンドエトが昨年12月に出版した、是枝裕和監督映画 ”真実La Vérité シナリオ対訳” にてお世話になりました字幕翻訳者・手話通訳者の丸山垂穂様にご紹介頂きました。 法廷の手話通訳士とサブタイトルがついており、固いお話なのか?と思いましたが、とても読みやすく、読みやすいどころか読み止めることができない、どんどん先が知りたくなる内容でした。 私は常々、自分の知らない世界を知りたい好奇心が強いのですが、この小説はまさに私に新しい世界を一つ

          読書記録17 デフ・ヴォイス

          読書記録16 ルリユールおじさん

          古くなった本を修理するお仕事、パリの製本職人のおじさんのお話。 他の手仕事をと同様、消えつつある職業だ。 本は紙ではなく電子書籍で、と言われる方の理由の1つが紙の無駄。 ごもっともである。書店、特に大型書店では大量の本が並び消えしているのだから。流行りものの本は電子書籍がいいかもしれない。でも、この主人公の女の子のように、一生を決めるほどの価値のある本もある。そんな本を修理をしてもらう。これ以上に紙を大切に扱う方法はあるだろうか。 モノを減らす、ムダ

          読書記録16 ルリユールおじさん

          読書記録15 あつかったら ぬげばいい

          行ったことのない本屋さんに行ってみよう!と出かけ、そこで見つけた絵本。 最近、読書記録というより、絵本記録になっているがよい。難しい問題は頭の良い人に考えてもらおう。私はそれより心の休息を提供したいのだ。(と、難解な本が読めない言い訳) この本は笑える。 左側に、私にもほぼ毎日のように生じる悩み事・問題が書かれ、右にその(おもしろ)解決法が書かれている。 最近、友人がとあることで悩んでいた。その時私がしたアドバイスと同じことが書かれていた。 だれもきずつけたくなかっ

          読書記録15 あつかったら ぬげばいい

          読書記録14 ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集

          私は斎藤倫さん(にわか)ファンだ。 『どろぼうのどろぼん』、『はるとあき』と読んで3冊目。 嘘だ。本当はこの本は『はるとあき』の前に読んでいた。でも、恥をさらすが、この本の良さが今の私には理解できないのだ。本に詳しい方数名に、素晴らしい本よ!と勧められ読んだのだが。 そもそも私は”文学”的なものが理解できない。短歌、俳句、詩のようなものも理解できない。自分の脳にこういったものを理解する部分がないと思うほど、理解できない。 でも一つ心にとまったのは、156ページ。 『き

          読書記録14 ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集

          読書記録13 のほほんと暮らす

          この本は私のバイブルに近い。 時折開いては、そうだ、そうだった、と思い出す。 日々労働。 人生の虚しさ、目を覆いたくなる現実、人が近寄らないものに接する日々。 そんな現実から離れ、さて、のほほんと過ごそうかと思っても、今度は、さあ、OO差別だ、偏見だ、戦争だ、貧困だ、といろんなところから、いろんな人が問題を投げつけてくる。 許してください、少しのほほんとさせて下さい、と心の中で。 この本は大変真面目にかつ分かりやすく”のほほん”について書かれている。 疲れた時には必

          読書記録13 のほほんと暮らす

          読書記録12 はるとあき

          この絵本のタイトル『はる』と『あき』は、季節の春と秋のこと。 長年生きてきたけど、全く気づかなかった。 驚いてハッと数秒、時が止まってしまった。 『はる』は冬と夏には会ったことがあるのけど、『あき』には会ったことがない。もちろん『あき』も『はる』には絶対会えない。 その2人が夏さんと冬さんを介して手紙のやりとりをするお話。 かわいらしい絵、2人の心遣いにあふれた手紙。 仕事で世俗にまみれ疲弊し帰宅。 この絵本を開く。 束の間の現実逃避だ。 この決して出会うことのできない

          読書記録12 はるとあき

          読書記録11 パリのおばあさんの物語

          ユダヤ人おばあさんが、自分の人生を振り返りつつ、今に感謝し生きていく話。 おばあさんの声が聞こえてきそうだ。 この本はもともとフランス語で書かれていて、それを女優さんの岸恵子さんが訳したもの。フランス語学習者として、このくらいの日本語の内容・分量だと、原文が知りたい、と思ってしまう。 今後、アンドエトは可能な限り、日本語・フランス語併記のバイリンガル本を作りたい、と大志を抱いているのだ。 苦難の多かった人生を振り返るおばあさん。  私はまだ、人生を振り返るには早いだろう

          読書記録11 パリのおばあさんの物語

          読書記録10 本の逆襲

          久しぶりにこの本を読み返してみた。 本がこれからどんな広がりを持っていくのか、が熱く語られていた。 2013年12月発行。 7年が経過し、本の世界はどう変わったのだろう? 2年前から、急に本の世界に入った私は知らないことばかり。もっと積極的に勉強した方がいいのだろうけど、内向的性格のため、隙間から広い世界をちょっとのぞいているくらいがちょうどいい。 最近、Netflixで1800年代初頭のイギリスのドラマを見たのだけど、その中で、母親が読書をしている子供に、«悪影響が出

          読書記録10 本の逆襲

          読書記録9 どろぼうのどろぼん

          よぞら。 なんて素敵な名前だ。 私はこれから、夜空を見上げるたび、この本を思い出すのだろう。 どんな物語なのだろう?と思って読み始めた。 あっという間に、この物語の中に入り込んでしまった。どこかで読んだことのある気がする本というのがあるが、この物語は、私には初めての世界。また私の中に世界が一つ増えた。 この物語は、良い・悪いのどちらにも入らないモノ(価値観、思考法)を教えてくれる。そのどちらでもないモノをたくさん受け止められる人になりたい、と常々思っていた。世の常識では、

          読書記録9 どろぼうのどろぼん

          読書記録8 海賊 Le Corsaire

          熊川哲也Kバレエカンパニーで上演された『海賊 Le Corsaire』の世界を粟津泰成さんの絵画を中心に配し小説化された本。 粟津泰成さんファン、熊川哲也さんファン、バレエファンには垂涎ものの書籍ではないか。 アンドエトは粟津泰成さんにはお世話になっている。 ”真実”の表紙裏の絵画は粟津泰成さんの作品だ。 この映画、ファビエンヌの庭をイメージして描いていただいた。本のカバーを外し、裏返すとポスターになっている。この絵画を部屋に貼って愛でれば、本物の”真実”ファンと認定

          読書記録8 海賊 Le Corsaire