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読書記録17 デフ・ヴォイス

久しぶりの小説です。

この本はアンドエトが昨年12月に出版した、是枝裕和監督映画 ”真実La Vérité シナリオ対訳” にてお世話になりました字幕翻訳者・手話通訳者の丸山垂穂様にご紹介頂きました。

法廷の手話通訳士とサブタイトルがついており、固いお話なのか?と思いましたが、とても読みやすく、読みやすいどころか読み止めることができない、どんどん先が知りたくなる内容でした。

私は常々、自分の知らない世界を知りたい好奇心が強いのですが、この小説はまさに私に新しい世界を一つ教えてくださったものでした。

耳の聞こえない人の世界、そこで使われる手話という言語。日本で使われる手話にも2つ(日本手話、日本語対応手話)あることを知りました。そのどちらを使うかにも大きな違いがあり。そしてコーダ(Children of Deaf Adults:両親ともにろう者である聴こえる子)という存在。その人たちの葛藤。

世の中にはいろんな差別があります。

みんな自分をさまざまな枠組みに入れ、どこに入っているかで、それとは違う人を色眼鏡で見るのでしょう。私は、どんな枠組みにいる人にも平坦な気持ちで接したいと思っています。

この本はシリーズ化されているようなので全て読んでみたいです。

アンドエト 五十嵐

書名 デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士
ページ数 320ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2015年08月10日
ISBN 978-4-16-790420-3
Cコード 0193


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