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読書記録12 はるとあき

この絵本のタイトル『はる』と『あき』は、季節の春と秋のこと。

長年生きてきたけど、全く気づかなかった。
驚いてハッと数秒、時が止まってしまった。
『はる』は冬と夏には会ったことがあるのけど、『あき』には会ったことがない。もちろん『あき』も『はる』には絶対会えない。
その2人が夏さんと冬さんを介して手紙のやりとりをするお話。

かわいらしい絵、2人の心遣いにあふれた手紙。

仕事で世俗にまみれ疲弊し帰宅。
この絵本を開く。
束の間の現実逃避だ。
この決して出会うことのできない2人の優しさといったらない。

私、私と自己主張する人ばかりの世の中。
こんなふうに静かに他の人を思いやる気持ちを忘れたくない。

季節をまたいだ手紙のやりとり。
そんな時間の流れも大切にしたい。

アンドエト  五十嵐

はるとあき
作/斉藤 倫 作/うきまる 絵/吉田尚令
定価本体1300円+税
発売日2019/5/17
判型/頁B5変/32頁
ISBN9784097268505


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