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【プレイ感想】Hookah Haze

シーシャって吸ったことありますか?おしゃれな言葉を使ってはいるものの、要するにタバコなので、様々を気にする人は控えたほうがいいと思います。店で吸うと匂いも結構つくだろうし。そんな諸々を承知で楽しむのであれば、アングラな感じにも、まったりとした時間を過ごすのにも向いている。素敵に無駄な時間を過ごせるのではないでしょうか。 なお酸欠には注意。閑話休題。 治る見込みの薄い病を患った炭木トオル。そんなトオルに残された時間は2週間。その間に、シーシャ屋「Hookah Haze」を営ん

    • 【プレイ感想】ナツノカナタ beyond

      プレイ感想とは全然関係ないんだけど、本作をプレイしてから感想noteを書くまでにPCを買い替えたため、スクリーンショットが全部消えた(サルベージを忘れていた)。少し残念な気持ちになっている。ので以下の画像はすべてストアページ由来。 パソコンを通じて繋がった、終末世界を旅する「ナツノ」と通話しながら旅を見守る話。 もともと無料ゲーとして2022年に公開されたものの完全版。スチルやBGMが増えている……らしい。あとキャラも増えている。 終末世界で交わされる会話はときに危機感

      • 2024年に遊んだゲームの感想まとめ・上半期編: 2/2

        続き。6月末までに遊んだゲームにすれば厳密に「上半期編」なんだけど、道楽なのでゆるーい感じに。40本でキリが良く、そこで区切ることにした。 21. (the) Gnorp Apologue明確に戦略の存在するクリッカーゲーム、といえばわかりやすいか。 小人のGnorpくんを呼んで岩を殴って欠片を使って豊かになる。 で、一定の掘削速度(というか [掘削]-[回収] の値が参照されているんだったかな)を超えたらクリアなのだが、閾値ごとに段階があり、それなりに工夫して思いっきり数

        • 【プレイ感想】Fate/Samurai Remnant

          Fate作品は全然触れたことがない。なんとなく無双ゲーかそれに準ずるものを遊びたいな、と漠然と思っていたところにこれが出たので触ってみたという感じ。 言ってしまえば一騎当千アクションっぽさはあれど、そこは本質ではなかったという感じがした。ビジュアルノベルとアクションがうまいこと融合しており、物語が先にある、と思った方が遊びやすい。 ちなみに前もって言っておくと、融合はうまいこといってるのだが、戦闘面だけでいうとやや面倒。このゲームでは主人公が比較的柔らかく、敵の攻撃はしっ

        【プレイ感想】Hookah Haze

          2024年に遊んだゲームの感想まとめ・上半期編: 1/2

          増えた。遊んだゲームの数が増えてきたので、上半期と下半期で分けたほうが良さそうだということで分けてみた。あと年末にまとめると、年の頭にやったようなゲームの記憶がやや抜けたりするので、小分けにした。 ゲームのラインナップは概ね遊んだ順になっています。つまり先頭が1月、最後が今月。シリーズものの場合は順不同になったりもするけど、そもそもそんなに厳密ではなかったりする。 Steamのストアページなども一応入れて「買え」の圧を出してはいるものの、Steam以外にも出ていたりするの

          2024年に遊んだゲームの感想まとめ・上半期編: 1/2

          【プレイ感想】イハナシの魔女

          アドベンチャーゲームって最高ー! ボーイミーツガールって最高ー! つまり最高のゲームです。 本作は沖縄の離島が舞台となっているノベルゲーム。主人公の西銘光は、高校一年生の春、育ての親から渡夜時島(とよときじま)の祖父の家で暮らすよう言い渡される。祖父の家を訪ねれば祖父は不在。 途方に暮れてサトウキビ畑をさまよった光は、謎の少女リルゥと出会う。2人はすったもんだありながらも協力するのだが、リルゥには目的があり……?という話。大丈夫、全年齢ですよ。 琉球神道をベースにした伝奇

          【プレイ感想】イハナシの魔女

          【プレイ感想】インディカ

          ロシア文学にはあまり触れたことがない。「罪と罰」なら読んだことはあるけど…… ロシア正教会を中心とした信仰をテーマにしたり、精神性・人間の心理について踏み込んだ描写がされていたりという特徴をもって「ロシア文学」とラベリングするなら、多分本作は「ロシア文学」になるんじゃないかなと思います。 奇天烈インディカはとある理由から修道女となっているが、どうやら彼女は頭の中に悪魔が住み着いているのか、悪魔の声がよく聞こえてしまう。そうした理由もあってか修道院内では爪弾きにされている。あ

          【プレイ感想】インディカ

          【プレイ感想】Stellar Blade

          ゲームの開発には背景が伴う。開発者の思想だったり、国の情勢。ほかにもゲームからの引用、オマージュなんかがそれにあたる。結局のところ、何もないところから何かを生み出すことはほとんどできないのだから、そんな「影響」はごく真っ当な現象だといえる。これが広いムーブメントとかになっていくと作風とかジャンルに繋がっていくのかもしれない。 話を本作に戻す。制作会社はコンシューマゲーが下火がちな韓国でスマホゲームを作っていた会社SHIFT UP。その代表のキム・ヒョンテ氏は自身のコンシュー

          【プレイ感想】Stellar Blade

          【プレイ感想】Rise of the Ronin

          日本を舞台にしたアクションアドベンチャーは数あれど、なんだかんだ幕末を舞台にしたものは無かったんじゃないかと思う。『憂世ノ志士』『龍が如く 維新』とか?史実ベースで展開される物語は自分好みでよかった。結構歴史が好きなのかもしれない。 外連味少々 歴史物だからといってがっつり渋く調整されているわけではなく、オープンワールドRPG的な文法がちゃんと踏まえられている。ファストトラベル、滑空、ステルス……一通り抑えられている。外連味も多分に含まれていて「時代劇的」といった方が演出

          【プレイ感想】Rise of the Ronin

          【プレイ感想】ユニコーンオーバーロード

          シミュレーションRPGとは、立案と実行を繰り返す作業。 そしてその作業に魅力が詰まっている。 五つの国家からなるフェブリス大陸の中心にあるコルニア王国。王国はヴァルモアの反乱により陥落し、やがて大陸全土を覆いつくす。亡国コルニアの王子アレインは雌伏の時を経て、ついに解放軍を率いることとなる。 みたいな話。 ありきたりだが、それでいい 本作はストーリーもしっかり描かれており、キャラごとのエピソードも十分に用意されているものの、それが中心で展開されているタイトルではない印象

          【プレイ感想】ユニコーンオーバーロード

          【プレイ感想】(the) Gnorp Apologue

          人は時に、クリッカーゲームを無性にやりたくなる時が来る。 それが今。 gnorpという小人がいて、真ん中の白い岩をひたすら殴り、破片を集める。破片を集めて施設を作ればgnorpが増えるので、さらに岩を殴らせる。 ……とまぁかなりクッキー感があるゲームだが、本作は割と明確に「エンディング」が存在する。 何を隠そうこの岩、意思があるのかないのか、めちゃくちゃ削られるとそのうち破片を吸収し始めるのだ。この吸収を乗り越えて岩を削ると、破片の圧縮イベントが発生する。それまでの破片1

          【プレイ感想】(the) Gnorp Apologue

          【プレイ感想】FINAL FANTASY XVI

          はじめに 自分はFFシリーズのプレイヤーではない。 そしてこのゲームを発売当時に定価で買った人間でもない。 もっと言えば発売後のユーザー評価などをちらっと聞き及んですらいたわけで、ある程度無責任に、勝手に言っている前提の話になります。いつもそんな気もするけど。 ちなみにあらすじとしては、ヴァリスゼアという大陸で、人々はマザークリスタルから供給されるエーテルにより魔法を生み出し、日々の暮らしを成り立たせていた。なかにはクリスタルに頼らず魔法を使える人間も居て、ベアラーといわ

          【プレイ感想】FINAL FANTASY XVI

          【プレイ感想】アナザーコード リコレクション:2つの記憶 / 記憶の扉

          リメイクというのはいいもの。過去の名作を現代のハードで遊べる機会はなかなか巡ってこない。しかもリメイクは大概、ベタの移植ではなくその時代にあわせてプレイ感がアップデートされていたりするので、古臭さや不便さが解消されていたりする。とは言ったけどリメイク元はやってないです。すいません。でもトゥーンな3Dモデルでリメイクしたのはいい判断な気がする。Switchの得意分野という感じ。 「触れる推理小説」というキャッチコピーでニンテンドーDS/Wiiでリリースされていたシリーズのリメ

          【プレイ感想】アナザーコード リコレクション:2つの記憶 / 記憶の扉

          【プレイ感想】Cassette Beasts

          あるゲームが非常に人気になったとする。そのゲームはブームを生み出し、広く人口に、あるいはコミュニティに膾炙する。そうして2匹目のドジョウを狙った開発者などによって多くの類似作品が(おそらく)登場することになる。この類似作品のことを「フォロワーゲーム」と呼んだりすることがある。本作はいうなれば「ポケモンフォロワー」だ。 たいがいフォロワーゲームというのは玉石混交だ。まぁポケモン程度に遊べればいいかと軽く考えていたが、いざプレイしてみれば作りこまれたシステムと物語が化学反応を起

          【プレイ感想】Cassette Beasts

          【プレイ感想】ファミレスを享受せよ

          深夜のファミレスの得も言われぬ倦怠感。しかしそのまどろみは気持ちよく、甘美な怠惰の流れに身を任せていると、ささやかな幸福を感じたりもする。『ファミレスを享受せよ』は、まさにそうした雰囲気で繰り広げられるアドベンチャーゲームだ。 とはいうものの、厭世観を語りつつくるくるパスタを巻く後輩も居なければ、ミラノ風ドリアも出てこない。満月が見つめる永遠の檻に閉じ込められた主人公たちは、うっすらとした諦観の中、雑談に興じるわけだ。 終盤でこそ物語の方向を決定づける判断が必要となるが、

          【プレイ感想】ファミレスを享受せよ

          【プレイ感想】Sea of Stars

          人生で初めて触ったゲームは『星のカービィ スーパーデラックス』だったように思う。その後も幼少の頃はドット絵のゲームばかり遊んでいた。ドット絵というものは、自分の昔のゲーム体験として心に根付いている。 ただJRPGというジャンルには珍しく触れてこなかった。それこそ『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』あたりからまともにやったのかも。学生時代は特に対戦ゲームやパーティーゲームが主流だったし。 そうした理由も相まって、ドット絵で描かれたRPGには懐かしさと新鮮さが同居する不思議な撞着が

          【プレイ感想】Sea of Stars