2024年に遊んだゲームの感想まとめ・上半期編: 2/2

続き。6月末までに遊んだゲームにすれば厳密に「上半期編」なんだけど、道楽なのでゆるーい感じに。40本でキリが良く、そこで区切ることにした。


21. (the) Gnorp Apologue

明確に戦略の存在するクリッカーゲーム、といえばわかりやすいか。
小人のGnorpくんを呼んで岩を殴って欠片を使って豊かになる。
で、一定の掘削速度(というか [掘削]-[回収] の値が参照されているんだったかな)を超えたらクリアなのだが、閾値ごとに段階があり、それなりに工夫して思いっきり数値を盛る必要がある。そこがキモ。

見た目が良く、音もポコポコなって気持ちがいいので、ちょっとした暇つぶしにでも触ってみるといいんじゃないでしょうか。安いし。案外一定数値を稼げると放置しててもある程度までは進んでくれる(でもクッキーなどと違って、閉じてしまうと進まないので注意)。

というかいつの間にか日本語対応してるし!(6/22アップデートよりローカライズ実装)

22. Content Warning

無料配布中にインストールしたやつ。
ダイビングスーツに身を包んで旧世界に潜航、死ぬ前に恐怖映像を録画。その映像を「SpookTube」に挙げバズるのが目的。協力系ホラゲーは『Phasmophobia』とか『Lethal Company』があるけど、こっちは比較的緩めか。

旧世界で全滅しても即ゲームオーバーではないものの、再生数を稼ぐ必要があるのでやっぱり廃墟突撃系のYouTuberにならざるを得ない。
怪物の撮影だけでも再生数は稼げるけれど、もうちょっと頑張らないとノルマはどんどんきつくなる。次第にエスカレートしていくので、わざと襲われたりして命を張ることになる。バズるためには命も惜しまない、承認欲求の怖さを教えてくれるゲーム(?)

とかいうけど、動画を皆で振り返ったりするパートもあるので、雰囲気的にはホラーテイストのパーティーゲームに近い。

23. プリンセスピーチ Showtime!

たくさんの舞台が上演されている「キラメキ劇場」にやってきたピーチ姫御一行。そこに突如現れた「グレープ劇団」により、劇場が乗っ取られてしまいます。悲劇と化した舞台を救うため、ピーチはグレープ劇団に立ち向かいます。
公式サイトより引用。

劇場が舞台になっているので、ピーチはそこに登場する「主役」としてふるまう。衣装は剣士、パティシエ、探偵などさまざまで、それぞれ特有のアクションがある。IF、というと大仰だけど、「ピーチがこうだったらどうだろう?」というのを「演劇」というかたちで丸め込んでしまえるのは発想の勝利というほかない。劇は変身というシステムと食い合わせがいい。

プレイ感的にはかなりあっさり……というか、まあメインターゲット層の年齢は低めだなと思った。親子でやるのがちょうどいいんじゃないかな?偏見だけど。コンプリート要素はいつもの任天堂作品よろしくちょっと頑張る必要があるかなとは思うが、それでも全体的に控えめ難易度な気がする。ボリュームもそこそこといった感じ。

最近はいろんな作品でもピーチが操作できるようになったりしつつも、あまりメインを張ることは無かったので、こういうのも面白いですね。あと本家マリオブラザーズや、いわゆる前作にあたる『スーパープリンセスピーチ』とは違って、2Dマリオのプラットフォームアクションだけじゃない楽しみ方が提示されているのもいい。マリオ系列の作品は、どういった遊びも許容できる懐の深さも魅力だなと常々思う。

24. Rise of the Ronin

幕末オープンワールド。でもすべてがオープンワールドなわけではなく、基本的なフィールドの探索がオープンワールド的になっている、という感じ。各ミッションはステージ制だし、江戸や京都などといったエリアごとにオープンワールド的フィールドが展開されているので、『Cyberpunk 2077』とか『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』とかとはちょっと違う。

オープンワールド自体は嫌いじゃないけど、オープンワールドだからといってもてはやされるのもどうなの?と思いながらはや数年。本作がオープンワールドでなくても成り立つなとは思いつつ、街を駆け巡れるのは結構楽しかった。別にオープンワールドアンチではない。念のため。

基本的には史実ベースで進みつつ、全員の見せ場があったり、カッコよくなっていたり、さすが歴史物を手がけまくったコエテクの手腕といったところ。井伊直弼が想像以上にカッコよくて痺れた(いつも言ってるな)。『戦国無双5』の今川義元に通ずる良さがある。
もうちょっと幕末に詳しかったら小ネタで面白がれたりしそう。逆に、ゲームから幕末に興味を持つというのもいいですね。

ちなみにオリジナル要素、つまり主人公と片割れの「隠し刀」のことなんだけど、やっぱり今振り返ってもちょっと浮いてるなとは思う。けど猛烈に違和感があるとかそういう話ではなく、エンディングになったときに、「あっ、そんな感じか」となる程度。これを大きく見るか、ま、いいかとなるかは人次第か。
自分はまあ、これでもいいんじゃないんすか、面白かったし、とは思った。
続編欲しいけどいけそうですか?あるいはこの系統の作品でもいい。
頼むぜ。

25. Vampire Survivors

時間泥棒ゲー。だいたいは2Dになっている見降ろし型のフィールドを歩き回り、既定の時間生き残ることが目的のサバイバー系と呼ばれるジャンル。
攻撃は自動でやってくれるので、自分は動くだけ。なんて単純なゲームだ。

正直約30分間移動するだけのゲームなんだけど、それがいつの間にか数時間のプレイに繋がり、いずれは……
まあクリアを前提とするなら、当然一周30分かかるわけで、ステージごと、キャラクターごとと考えるとそれだけでもすごい回数になるし、最初は結構失敗もするからゲーム理解のためにも回数がかさみ、結局時間が溶けているわけですね。
積みゲー消化したい人はこのゲームをやらない方がいいと思います。
いやマジで。コスパは最強だけど。

26. 貢がせろ!女苑ちゃん!!

お題に合うワードを見つけるゲーム。大喜利。
でも大喜利にばっかり走っていると女苑ちゃんは満足してくれないぞ!
しかも予算の都合もあるし。一気に俗っぽくなった。多分元から。

ワギャンランドの絵しりとりみたいな、「こんなところまで回答を想定してるのか!」という驚きだったり、そういうのを探す楽しみもあると思うので、やってみるといいと思います。
ちなみに東方Projectのことを知らないとだいぶきついと思います。
小ネタ満載で何だかんだ侮れない作品。

プチリワークによりめでたくADCに復帰。なおMidにも来る(LoLばなし)
簡単なのと曲が特に好きだった。
すいません。

27. Yellow Taxi Goes Vroom

CEOエイリアン・モスク率いるトスラ社。トスラは緑のギアのエネルギーで世界を汚染させているとのこと。こいつぁコトだ、なんとかせにゃ。
ということでタクシーとなり爆走。ギアを回収。

64風のグラフィックで爆走するタクシーは爽快感があってよい。
まあ個人的には時限ステージがあるところが得意ではなかったが、失敗したところで特に痛くもかゆくもないので、とりあえずタクシーを走らせておくといいと思う。

それにボリュームが想像の3倍以上ある感じがする。「どうせ20ステージくらいで終わりだろう」と高を括っていたわけだが、やってもやっても終わりが見えない。しかもなんか妙な小テクも要求してくる。

まあそれでも面白いです。超下品で、超奇天烈な変なゲームだけど、その出来は確か。本作が謳う「コレクタソン」、つまりCollect(収集)とMarathon(マラソン)と、あとタクシーが好きだったら買って間違いないと思う。

28. ルインドキング:リーグ・オブ・レジェンド ストーリー

リーグオブレジェンドをテーマにしたコマンド式RPG。シンボルエンカウントです。結論から言うと、システムはかなりいい。

通常攻撃(ないしそれに準ずる、待ち時間なしの即時発動スキル)がある。
それとは別に、マナを消費して、打つまでにも時間がかかるけど、比較的強いマナスキルが存在していて、それを使って倒しましょう、というかなり典型的なコマンド式戦闘システムになっている。

ちなみに、画像にもある「オーバーチャージ」というのは、いわゆるその戦闘限りで使用できる仮想のマナのようなもの。基本的には通常攻撃でオーバーチャージを稼いで、それを消費してスキルを打つことで、マナを減らさずにスキルを使った戦闘ができる。これは画期的で面白い。ただ画期的と感じているのは、自分のRPG体験に照らし合わせた結果の感想なので、もし「ありふれた解決法」であった場合は堪忍してや(?)

このシステムは偉い。なぜならRPG特有の、「体力は有り余っているけどマナ(MP)だけすぐになくなる」という事態を回避できるから。まあマナ回復アイテムをたくさん買えば解決するが、正直面倒。アイテムはできれば使いたくない。お金もかかるし装備に使いたい。
……というときに、1ターンほど我慢してオーバーチャージを溜めればよいというのは面白い。心置きなくスキルが使えるのは気持ちがいいね。

攻撃にたくさんの追加効果やバフやデバフがあるので、通常攻撃をうまいこと使うのも面白い。かなり戦闘面は面白かった。 

気になったところは探索のもったりさ。最低限のプレイ感は保証されているが、もう少し機微首動いてもらってもいいんだがなぁ、と思いもした。
あと一部分が字幕とボイスが違ってビビった。内容は特に変わらないので気にする必要はなさそうだけど、ボイスの方が文脈的に自然。ほかにもたまに決定の連打が誤爆したりなど、システムあたりがちょっと甘めなところがある 。UIもちょっとわかりづらさがあり、「行き届かなさ」を感じてしまうことはあった。

あと大前提として、リーグオブレジェンドのことを知らないとちょっとわかりにくいかもしれない。それはそれとして、リーグオブレジェンドをやっていてもちょっと話が難しいところもある。とはいえ割とフィーリングでいい気がする。大事なのは勢い。全体的に頑張ってるRPGだと思います。

29. Laysara: Summit Kingdom

マチュピチュを、作ります!(トム・ブラウン)

実際にはマチュピチュというより、背景的にもチベットとかヒマラヤが近い。ストーリーとしてはなんか深い霧のせいで人も家畜も作物も良くなくなってるので、霧のない山の上に移住しよう、という話。そして寺院を建てて帰依すれば霧は晴れるのです!と僧侶が言うので、最後には寺を建てます。ほんとになんとかなるんですかぁ?

高山に都市を建てるということで、やはり気になるのは雪崩。自然は人間の事情など気にしてはくれないので、都市を拡張している際に容赦なく襲い掛かってくる。

ただそれは防雪林を準備したり、都市の周りを壁で囲ったりすることで対策可能。この自然への危険や街の配置を考えるのが面白い。
いわゆるシティビルダーなのだが、どちらかというと配置パズルの方が近い。資源量や効率はあまり重くはないから、そこは購入の際に気を付けてほしい。「思ってたのと違う」となりがちなので。

30. Stellar Blade

出来がいい。ただ、それに留まってしまう可能性もある作品。
『Rise of the Ronin』なんかでも思ったことだけど、ツボをしっかりと抑えてくれているがゆえに、「個性」の薄さに目が行ってしまうことがある。
一方でそれはアクの強さにつながることもあるので、個性とお決まりのバランスはある程度とる必要がある。
個性が薄すぎるとそれは「そのタイトル」ならではというよりは、ジャンルが持つ面白さの話になってしまう。まあそれが優劣につながるわけではないが、やはりゲームは心に残って欲しいので、個性が強い方が好き。

まあイヴという存在は特異だけど、『NieR: Automata』という前例があるからな……あまり衣装のために周回をしたい感じでもなかった。

いろいろ言ったけど、なんだかんだストーリーはちゃんとしてたし、アクションも面白いしでやりごたえはしっかりある。アップデートも充実していて偉い。
フォトモードとかコラボもそのうち来るらしいので、気になる人は買うとよさそう。

31. バックパック・バトル

オートバトル系の対戦ゲーム。対戦とはいうけど、実際に人と戦うわけではなくて、人がかつて作ったビルドと対戦することになる。
運良く引いたアイテムや、狙いのアイテムを引き直したりしてバッグの中身を充実させるのが目的。

強い武器ばっか揃えれば一撃じゃんと思うけど、スタミナを使いまくるのでそういうわけにもいかない。ちょうどいい攻守のバランスやシナジーが肝……なのだが、まあアイテムが運なので必然的に運ゲーになる。
カジュアルに遊ぶなら全然それで構わないし、実際それくらいの気軽さで遊ぶのが一番いい気がする。ただこのゲームにはランクマッチがあるので、真剣にランクを上げたいと思って遊ぶのは苦しそう。

32. Hades

最近2が出ましたね。2はセールが来たら買います。
ローグライクアクションの金字塔といっても過言ではない。

冥界から抜け出すために父ハデスの使いや使いじゃないやつをシバいて回る。なかなか骨の折れる敵もいるが、神たちの手助けを受けつつどんどん強くなっていこう、という感じ。

レスポンスの良いアクションにハイクオリティのビジュアル、アニメーション。ギリシャ神話をモチーフにした個性豊かな神々。テキストの作りこみも半端ない。話すたびに違うセリフを言っている気がする。そしてその日本語翻訳も高品質。すべての出来が良く、非の打ち所がない。

しいて言うなら、始めたばかりは慣れないし強化要素も開放できてないしでやや難しめなところか。まあインチキのしようはいくらでもある。シナジーを探したり、自分に合ったビルドを探したりして、ハマったものを使ってみるとよさそう。

そうするといつの間にか時間が消えている、という寸法。

神萌え、アリです。

33. Buckshot Roulette

ただダークな雰囲気のロシアンルーレットゲームだと侮ることなかれ。
その中身は確率とアイテムを使った戦略性も用意された思考ゲーム。
向かいに座ってる人は怖い顔をしているけどホラー要素はない。たまに自害もしてくれる優しい人です。

最初は確率の運ゲーだけど、ストーリーが終わるあたりから、ちゃんとした戦略を立てられるようになる。引いたアイテムや弾数の状況など、案外理詰めで攻められるところは多くなってくる。
アングラな舞台で繰り広げられる退廃的なやりとりもいい。日本語訳の雰囲気もよく、軽いプレイ感の中にちゃんとした「世界」が詰まっている。

そのうちマルチプレイヤー機能も追加される様子。追加されたらそっちが本題になりそうですね。実際思考の部分が楽しいゲームなので、フレンドとやったりすると楽しいかも。定価が350円なのでプレイするハードルも低い。

命懸けの運試しくらいしてみようじゃないか、なあ?

34. Rusty's Retirement

ラスティくんがウィンドウの下部で農業するので、それを手伝いつつ見守る、放置ゲー。……というけど、自動化要素は結構後にならないと実装できないので、そこまでは結構積極的に手出しする必要がある。一応縦向きにも農場が作れる。

ラスティとか農作物とかはすべてドットで描かれており、なんかかわいい。
FPSが選べるのでヌルヌルドットにすることも可能。個人的には40FPSくらいがいい感じにもったりしていて好きだけど。

要素の開放も多め。作物の種類から、機械の開放、放牧、養蜂もできるので、そういったカテゴリを開放して農場を整える喜びもある。ここは低木を植えるスペース、ここは野菜のスペース、みたいな。

なおさっきも言った通り、「ながら」放置作業ゲームというけど、手を出す頻度がまあそれなりに多いので、実際にはながらができないと思った方がいい。時間泥棒。

35. ANIMAL WELL

「アイテムの使い方まですべてを推測しながら進む、戦闘がないメトロイドヴァニア」のように宣伝されることもあるが、あまり正確ではない。基本的にひとことふたこと、あるいはキャッチーな言葉でゲームが説明されている場合には、記述を疑うか、しっかり読み込んだ方がいい。

ということで、より正確を期すのであれば、「基本的には戦闘能力を持たない主人公を操作する、探索型メトロイドヴァニア」かな。アイテムも「具体的な」使用/活用方法が明示されない、というもの。この方が誤解は少ないのではなかろうか。まあ普通に敵はちゃんと出てきます。

グラフィックの表現は素晴らしい。「メトロイドヴァニア」が抱える(ソウルライク的な)高難度戦闘からの脱却足りうる、探索重点の試みも成功しているように見える。
でもその代わりにシビアなジャンプアクションを入れることはないでしょうよ、と思う。これがメインのアクション要素になっているのもあまり好きじゃない。セーブの箇所も少ないので、結構な巻き戻しに遭うこともそう珍しくはない。

シングルプレイゲームは開発者とプレイヤーの会話、あるいは勝負といわれることがあり、互いの欲するところ、意図するところが噛み合っていないとときおり不幸な結果を生み出す。

まあ本作はゲームそのもののクオリティがしっかりしており、仮に「思ってたんと違う」となったとしてもちゃんと楽しく遊べはすると思うのだが、not for meが生まれる余地のある箇所については、気にするなら慎重に越したことはない。そういう意味では、自分は開発者との対話がうまくいかなかったといえる。

36. INDIKA

奇天烈がデータをまとってSteamに出てきた。
主人公の精神、心理を中心とした描写は非常にロシア文学的。彩度の低い世界でのお話は、信仰に関わってくるものでもあるので、日本人にはあまり捉えどころのないように思えることもあるかもしれない。

信仰・倫理・信条などが複雑に絡みついたストーリーと言われて、あるいはロシア文学を彷彿させる表現のアクションRPGと言われて興味を持てるようであるならば、人生のうち5時間を、そして3000円を捧げる価値は十分あるのではないかと思う。

37. イハナシの魔女

ビジュアルノベルもボーイミーツガールも好きじゃないという人でもなければ買えや、と思っているくらいにはおすすめ。

琉球文化と魔法とボーイミーツガールがここまでハマるのかと感嘆したし、話の内容が良すぎて普通に号泣した。いい話に弱いのでゲーム中はすぐに泣く。老化って怖いですね。

言ってしまうとストーリー自体は結構重く、伝奇的な要素も相まって、密度が非常に高い。そんな本作ではあるものの、プレイ感はかなり軽い。じっくり読んでも15時間程度で読み切れるだろう。しかもフルボイス。

一点注意する箇所を伝えておくならば、本作はかなりがっつり琉球文化(というか、琉球神道)が話の中に取り入れられている。当然専門用語は多く、しかしルビが振られていない。登場人物が話してくれる分には喋ってもらえるからいいが、主人公が言及するとボイスがないので読みがわからない。琉球文化に詳しくない人がストーリーを目で読み進めたり、ふとした時に特殊な読みが来たりするとびっくりする可能性はある。
まあ都度調べればいいんですが。

比較的小粒にもかかわらず、その中身は充実している。ノベルゲーに触れる初めての作品としても、ノベルゲーに慣れ親しんだ人の戻ってくる作品としても、これほどまでに適した作品はない。
何よりヒロインがかわいい(大事)。

38. DEVIL BLADE REBOOT

いにしえの縦シュー。「REBOOT」なのでリメイク作。もともとは1996年に作られたらしい。本作ではそのオリジナル版も遊べるが、より古さが勝る。

縦シューではやることが変わることはほぼないので、固有システムの話をすると、本作では「バーサクシステム」がある。
思想的には『サイヴァリア』の「BUZZ」や『東方』の「グレイズ」と同じ。敵に近づけば近づくほど高い倍率がかかり、それがスコアやバーサクゲージの回収につながる。つまり稼ぎたい奴は前に出ろ、というデザイン。

こうしてバーサクを稼ぎまくると、敵の強さがそれとなく変わる。稼ごうとすればするほど強くなっていくので、プレイがうまい人にはもっと難しいゲームになるし、苦手な人はよほどのことがなければ引きながら戦うと思うので、比較的簡単に戦える。ゲームにおける「積極的姿勢」をスコアに反映するだけでなく、難易度にも反映することで、いろんなプレイヤーも快適に遊べるようになっていて、よくできている。

「ドット絵表現の限界に迫る」とうたわれている通り、気持ちがよくなる緻密でリッチなビジュアルは最高。総合的な雰囲気が脳の中のSTG遺伝子を湧き立たせる。燃えるぜ(?)

ちなみにクリアするとコインがもらえて、それを使ってゲーム内サウンドテスト機能やイラスト開放機能、加えてゲームプレイにおける残機増加にも費やすことができる。周回プレイもはかどるし、バーサクによって細かく難易度が調整されるので、同じ難易度でも「積極的に前に出る」だけでもちょっと難しくなったりする。類稀なるバランス感覚を備えた縦シューだと思う。

ちょっと縦シューをかじったことのあるユーザーとしては、縦方向に微妙に狭い感じがして、慣れるまでは微妙に窮屈な気もしたが、些末なことです。

39. Brotato

Balatroではない。ポテトのブラザーだからBrotato。
サバイバー系のゲームではあるが、Vampire Survivorsよりかは戦略性を計画を持って取り組む必要がある。ウェーブ制ということも相まって、計画立案をおこなうタイミングがしっかり設けられているという感じ。

武器やキャラの種類も当然たくさんあり、わかりやすく見通しを立てやすいという側面はあるかもしれない。同じサバイバー系でもゲームによってデザインが違うので、別の楽しみ方ができるのがよい。まあ実際文字通り別ゲーなんですけど。

40. Fate/Samurai Remnant

ひとことで言ってしまうと江戸で聖杯戦争をやる話。
マスターやサーヴァント間のやりとりが絡み合うストーリーは引き込まれる。7人7騎以外にもマスターのいない逸れのサーヴァントが各土地にいて、メイン以外にも彼らとのサブストーリーがあって物語が充実している。

アクションもそれなりにしっかりしている。コーエーテクモの剣戟アクションの完成度の高さが出てる。なんかいっつも自社IP以外は毎度うまくいってる気がするんだよな。敵がやたら固めなところ以外はおおむね満足でした。

雑感

なんか気づいたら時間泥棒系のゲームが多くなっている気がするけど、大丈夫かな……まあ一つ確かに言えるのは、積みゲーを消化したいと思っているときに終わりのないゲームに手を付けるな、ということ。計画的に積みゲーは消化していこう。下半期も早速注目作が出まくるわけですが、果たしてどうなる。

やめられねえんだ、LoLがさ……

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