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【プレイ感想】(the) Gnorp Apologue

人は時に、クリッカーゲームを無性にやりたくなる時が来る。
それが今。

gnorpという小人がいて、真ん中の白い岩をひたすら殴り、破片を集める。破片を集めて施設を作ればgnorpが増えるので、さらに岩を殴らせる。
……とまぁかなりクッキー感があるゲームだが、本作は割と明確に「エンディング」が存在する。

何を隠そうこの岩、意思があるのかないのか、めちゃくちゃ削られるとそのうち破片を吸収し始めるのだ。この吸収を乗り越えて岩を削ると、破片の圧縮イベントが発生する。それまでの破片10個が5個くらいになる感じ(実際に何倍圧縮されるのかは数えてない)。これを10回繰り返すとクリア。

素の状態ではクリアが難しいので、何度か転生して専用の技能を解放していき、より効率的に岩を削るようにする、といった感じ。転生には破片の回収速度を上げていく必要があるので、転生したいのか、圧縮したいのかといったことを考えながら、どう数値を増やしていくのかを考える必要がある。なのでクリッカーゲームというよりは、自動化+ビルド構築を考えていくゲームに近いかも。一度動き始めてしまえばあまりクリックする余地はないし。でもクッキークリッカーもそんなもんか?

日本語に対応してないものの、Wikiはあるので翻訳をかけながら進めれば問題なし。ビルドを考える時にちょっと頭を使うとか、専用強化資源をどう使うかみたいな要素があって、うんうん頭を捻りながら進行できるのもいい。やり直しも簡単なので、ミスのリカバリーも早いのが嬉しい。

あとはかわいい感じのドット絵と落ち着いたBGMが黙々とした作業に向いてる。破片を圧縮すると色も増えるので、岩を削っているときのビジュアルも綺麗。スクリーンセーバーとして特定のgnorpを追っかけるモードもある。福利厚生って感じ。

割と中盤以降のダメージソースがわかりやすく固定される印象があり、そこに向けた進行をどう組んでいくかという感じのゲームな気もする。自分が見つけてないだけで、もしかすると別ビルドが沢山あるのかもしれない。クリッカーゲームとしては小粒なゲームではあるが、その中身はぎっしりと詰まっている。

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