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【プレイ感想】アナザーコード リコレクション:2つの記憶 / 記憶の扉

リメイクというのはいいもの。過去の名作を現代のハードで遊べる機会はなかなか巡ってこない。しかもリメイクは大概、ベタの移植ではなくその時代にあわせてプレイ感がアップデートされていたりするので、古臭さや不便さが解消されていたりする。とは言ったけどリメイク元はやってないです。すいません。でもトゥーンな3Dモデルでリメイクしたのはいい判断な気がする。Switchの得意分野という感じ。

「触れる推理小説」というキャッチコピーでニンテンドーDS/Wiiでリリースされていたシリーズのリメイク。 2本まとめて1本のソフトになっていて、2つの記憶編と記憶の扉編に分かれている。シリーズ物は正直トリロジーとかみたいな感じで全部まとめて出して欲しいなぁと思わんでもないけど、個別で買いたい人も居ると思うので難しそう。なんだかんだセット売りが丸いか?

幼いころに両親を亡くしたはずのアシュレイ・ミズキ・ロビンス。そんな彼女の13歳の最後の日に、死んだはずの父親から手紙が届く。 真相を確かめるためにブラッド・エドワード島へと向かうアシュレイを待ち受けていたのは、不思議な屋敷と謎の少年だった。 そして2年後、16歳となったアシュレイは、ジュリエット・レイクに足を運ぶ。幼いころに母サヨコとともに訪れていたことを思い出した彼女は、 家出少年と出会ったことから「ある事件」についての真相に迫ることとなる。そんな感じ。

推理ゲーらしく謎の仕掛けが大量にある屋敷とか、キーアイテムを回りくどい感じで取りに行ったりとか、 そういった割とゴテゴテの推理アクションな気がする。 「触れる推理小説」だけあり、ストーリー面やキャラの書き込みといったところはいい感じ。

キャラクターボイスが完備されているものあって物語に没入できること請け合いだろう。 推理も、難所というようなところはなかったが、どこに行けばいいのかわからないとか、迷っただとか、 そういう場合に応じてヒント機能や行き先などをほんのり教えてくれる機能がある。福利厚生だ。

Switchらしいというような謎解きはあまり見られなかったが、まぁそれは置いといてもいい感じのシナリオだった。 子と親とのすれ違い、残された意志、不器用な思いやり。 確かに推理小説風ではあるが、どちらかというとアシュレイを中心としたヒューマンドラマともいえるかもしれない。 あっさり目ながら抜けなく作られている、優しいアドベンチャーゲームだった。

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