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およそ140字の落語小噺

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だいたい140字くらいの小噺(短い落語)です。 毎日20時に新ネタを公開します。
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#大丈夫

615:ラベンダー

615:ラベンダー

A「何もないとこやなぁ。家の一軒もないで」
B「いや、そこにラベンダー畑があるから、もうちょい行ったら村があるわ」
A「ホンマか? 自生してるだけと違うか?」
B「大丈夫や。ラベンダーなんやから…

紫(村、先)や」

466:自然薯

466:自然薯

A「メシ行かへんか?美味い自然薯の店があんねん」
B「ええな!せやけど、明日は朝から試験やろ?勉強せんで大丈夫なんか?」
A「そっちは大丈夫や。むしろ試験があるから食いに行くんや」
B「どういう事や?」
A「試験があるから…

山をかけんねん」

283:検査

医「手品中に具合悪ぅなったんですな?」
男「へぇ。箱に入って、外から剣をグサっと刺されるやつで」
医「ほな、検査から始めましょか」
男「検査より治療してぇな!」
医「検査せな治療できへんがな」
男「そら大丈夫ですわ。ワシさっきまで…

剣刺されて(検査されて)ましたから」

190:マラソン

A「この漫画家、世界中のマラソン大会で好成績らしいで。次のオリンピック出るかもな」
B「そら凄いけど、本業はどうなんや?」
A「ちゃんと毎週連載してる」
B「ホンマかいな!マラソンばっか出てて描く時間あるんか?」
A「大丈夫や。この先生はな…

アシ(脚)を鍛えてあんねん」

189:電子書籍

若者「和尚さん、これからはペーパーレスの時代ですよ」
和尚「何からすればエエんじゃ?」
若「本棚の本をを電子書籍に変えていくのはどうですか?」
和「しかしなぁ、紙がないと不安じゃろ」
若「いやいや、ここには仏がたくさん居るんだから…

紙(神)がなくても大丈夫です」

181:フグ

亀「あれが竜宮城です」
浦島「あれ? 門前に何かおるな」
亀「あれはフグですね」
浦「道塞いでるで。膨らんでるし、何か怒ってへんか?」
亀「大丈夫ですよ」
浦「ホンマかいな」
亀「大丈夫。ほらほら、道があいて通れたでしょ?何だかんだ言って、フグは…

どく(毒)んです」

176:定食屋

A「良さそうな定食屋やと思たけど、この魚 生焼けやがな」
B「ほんまや。ほな、こっちの煮物も生煮えちゃうか?」
A「それは大丈夫やろ。厨房見てみ」
B「おぉ!双子でやってんのか。でもそれと料理のウデは関係ないで」
A「少なくとも生煮えは大丈夫や…

よぉ似てる(煮てる)から」

111:手帳の役割

A「仕事決まった!幼稚園の先生になるで」
B「おめでとう!働く準備は大丈夫か?」
A「これからやけど、大丈夫やと思うわ」
B「ほなええけど、手帳だけはエエのん買いや」
A「手帳?普段使ってないんやけど」
B「ちゃんと買うとき!幼稚園では…

幼児(用事)をよく見なあかんから」

88:風邪の症状

A「風邪で寝込んだと聞いたけど大丈夫か?」
B「もう大丈夫や。せやけど病院でえらい待たされて大変やったわ。待合室も満席で、順番まで立ったまんまやで!」
A「そら気の毒な話やけど、風邪なら仕方ないわな」
B「なんでや」
A「風邪をひいたら…

咳込む(席混む)もんやからな」

79:夜中の念仏

住人「もう引っ越します!」
大家「何か問題ありました?」
住「あの部屋、悪霊が出るんです!毎晩念仏が聞こえるんですよ」
大「あぁそれね。大丈夫ですよ」
住「何が大丈夫なんですか!」
大「あなたの隣の部屋ね…

新人の坊さんが住んでて、毎晩念仏の練習してるだけです」