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スウェーデンを日本に取り入れるには④ ー職場ができる2つのことー
前回からとても間が空いてしまいました、”スウェーデンで学んだワークライフバランスを日本に取り入れるには”、4つ目でありラストの職場編です。ちょうど一週間前にオフィシャルに交換留学が終了日を迎え、最後の三ヶ月は日本に帰国していたものの、これで本当に留学が終了しました。留学を振り返りながら、連載最後の記事を書いています。
さて、実は日本の男性への育児休暇取得支援は、世界でもトップレベルです。ですが、
思い出が増えるにつれて
最近昔のことを思い出すことが増えた。
理由はたぶん二つ。
就活を少しかじりはじめて、自分ってどんな人間なんだろうとか、どういう人生を歩みたいんだろうとかを考えるようになったこと。
家にいる時間が長くてぼーっとする時間があること。
今日、ふと思い立って小学校までお散歩にいった。家から10分でいけるけれど、スーパーに行く道でもないし、行こうと思わないと通ることはない道。
入ることのできない門
家事のハードルを下げるという提案ースウェーデンを日本に取り入れるには③
スウェーデンの家事のハードルは日本よりも低いと感じます。
例えば一つ目に料理。家庭の食事は大抵ワンプレートという話を良く聞きます。日本は伝統的にご飯汁物主菜副菜の食卓なのでその分用意する物も洗い物も増えます。
日本食は私も好きですし、世界に誇る和食を変えようとは言いません。
ただ、どうしても時間の無いときには、いつもの食事にこだわらず、時短重視の食卓になってもいいのではと思います。
二つ目に、ス
やってくれる人がいればやらないのはどの国だって同じ-スウェーデンを日本に取り入れるには②
町を歩いていると、平日のお昼でもお父さんがベビーカーを押している光景をよく目にします。
なぜスウェーデンの男性は家事育児をするのか。男性としてそれが当たり前だからという考えも大きいですが、女性がそれをしっかりと求めるからという点も大きいと思っています。
人間はめんどくさがり屋なので、やってくれる人がいればやりません。それは日本でもスウェーデンでも同じ。お母さんが知らないうちにやってくれているなら
ワークライフバランス=便利さ<個人の幸せースウェーデンを日本に取り入れるには①
これからは、スウェーデンのワークライフバランスを日本に取り入れるために、私が考えた、個人個人が日常の中で比較的簡単にできることについて書いていきたいと思います。
まず一つ目に、便利さ<個人の幸せ を日常生活レベルに落とし込み、国民がそれを理解することが必要です。
多くの人は、ワークライフバランスは取れていた方がいいなと思っているだろうし取りたいだろうと思います。
そのためには諦めなければならない
決して完璧ではないジェンダー平等ースウェーデンのワークライフバランス:ネガティブ編②
ジェンダー平等が進んでいるスウェーデンですが、もちろん完璧な訳ではありません。
育児のために労働時間を縮めるのも、VAB(子供の看病休暇)を取るのも女性の方が多いです。その結果年金に影響が出て、離婚した後の女性で貧困になる人もいるそう。
日本で、専業主婦になって方離婚してパートタイムや契約社員という不安定な立場で生活を工面するシングルマザーと比べると、まだ正社員として働き続けている分生活に余裕は
ワークライフバランスがもたらすアンバランスースウェーデンのワークライフバランス:ネガティブ編①
この記事では、スウェーデンに来て、私が最もはっとした、これまでの価値観が丸ごとひっくり返った、スウェーデンだから起きるお父さんお母さんの悩みについて書きます。
「ワークライフバランスを取らなければならない」
一言で言うとそういうことなのです。
120日もの病児休暇、入園が保証された保育園、フレキシブルな労働時間。
スウェーデンでは夫婦が共働きで生活するために必要な支援が整っています。
だから共
大人も取ります夏休み5週間ースウェーデンのワークライフバランス:ポジティブ編⑦
スウェーデン人の方は、夏になると5週間程度の長期休みを取ります。最近では2,3週間に分けて休む人が増えてきているらしいですが、それにしても長い休みです。
スウェーデンは秋から冬にかけてとても日照時間が短く寒いため、皆が待ち望む短い夏を楽しみたいというところからこの長い夏休みは始まったのだと私は解釈しています。
夏休みの間、多くの人はサマーハウス(別荘のようなもの)に行き自然の中でくつろぎます。
ス
必ず提供される保育園ースウェーデンのワークライフバランス:ポジティブ編⑥
スウェーデンでは一歳以上の保育園を希望する子供には自治体は必ず入園先を提供しなければならないとする法律が存在します。日本の待機児童の最も大きな問題は保育士不足ですが、スウェーデンではなぜ同じ問題が起こらないのかをご説明します。
1,保育士のステータス
スウェーデンで保育士と呼ばれる職種は2種類あります。
一つ目は高等教育(大学)を卒業し、教育者というステータスで働いている方たちです。子供たちの
お父さんも長期の育休ースウェーデンのワークライフバランス:ポジティブ編⑤
スウェーデンの育休は480日で、うち90日は両方の親に割り当てられており、この制度に後押しされる形でスウェーデンでは3-6ヶ月ほどお父さんも育休を取ることが当たり前です。お話した方の中には9ヶ月という人もいました。
育休の間会社は、一時的に人を雇ったり他の社員で仕事をシェアして対応します。
ただ日本でも、パパママ育休制度といって、2ヶ月が両方に割り当てられる同様の制度があります。つまり片方が取
「75%で働きます」お仕事の%制ースウェーデンのワークライフバランス:ポジティブ編④
スウェーデンでのお仕事について聞いていると、“〇%で働いている”というお話をよく聞きます。
例えば良くあるのは、お母さんが75%で働き早めに帰宅するという例です。
労働時間40h/週を100%として、各社員と上司が相談し柔軟に%を変えています。
子供が8歳になるまでは法律で75%まで仕事で減らすことを雇用主は拒んではいけないとも定められています。
育児だけではなく、兼業や副業、体調不良といった事情
1年に120日!子供の看病休暇ースウェーデンのワークライフバランスポジティブ編: ③
VABと呼ばれるスウェーデンの子供の看病休暇。
なんと子供が12歳になるまで年間120日認められています。
休暇中には賃金の80%が税金で賄われます。
ある方曰く、子供が病気になったら胸を張って仕事を休めるとのこと。
もちろん申し訳ないという気持ちを忘れてはいけないと私は思いますが、そんな表現がで出てくるところ、当たり前の基準が違います。
VABの取り方はとても簡単。
1,子供が病気だ!
働く場所を問わないースウェーデンのワークライフバランス:ポジティブ編②
日本でもサテライトオフィスが進んできていますが、スウェーデンではオフィス外で働くお話をよく聞きます。
15:00頃早めに退社して子供を迎えに行き、夜子供が寝てから自宅で働くという方。
通勤に一時間半かかるため、15:00に退社してその分通勤時間に電車内で仕事をするという方。
オフィスにいなくてもきちんと働いている、という信頼関係に基づいた制度ですが、基本的に真面目で責任感のある性格でサボるこ
16:00退社ができる理由ースウェーデンのワークライフバランス:ポジティブ編①
スウェーデンでは多くの人が16:00-17:00頃に退社します。金曜日はさらに早くなることも。
なぜ16:00での退社が可能かというと、その分早くからお仕事を始めているから。
良く聞くのは8:00出社ですが中には7:00出社という人もいました。
基本的に、早くから働いて、その分早く帰る、フレキシブルワークが各社員に認められています。
早く出勤するために6:00起床ということはざらなので、早く
スウェーデンで5ヶ月暮らした留学生が見たスウェーデンのワークライフバランス:連載始めます!
スウェーデンでの留学が始まって早5ヶ月が経ちました。
ワークライフインテグレーション・ジェンダー平等について勉強する!と勢い込んで来たスウェーデン。いろんな方にお話を聞いてきました。
いろんな人にお話を聞いたからこそ、中途半端な形で記事にしたくなくて、でもちゃんと書くためのまとまった時間も取れず、ここまであまり発信できませんでした。
しかし留学も折り返し地点になり、この五ヶ月での学びを自分のため
スウェーデンの年金事情 -スウェーデン留学#6
ご無沙汰してます。
今日の授業のディスカッションで面白いことを勉強しました。スウェーデンの年金について。
年金制度をどう持続させるかはどの国でも大きな問題になっていますよね。
スウェーデンも例外ではありません。
90年代の経済不況や、増加する移民への福祉政策にもお金がかかり、政府だけでは何十年後かの年金を保証できなくなりました。
そこでスウェーデンがどうしたか。
国民全員、株式に投資しろ!