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大人も取ります夏休み5週間ースウェーデンのワークライフバランス:ポジティブ編⑦


スウェーデン人の方は、夏になると5週間程度の長期休みを取ります。最近では2,3週間に分けて休む人が増えてきているらしいですが、それにしても長い休みです。
スウェーデンは秋から冬にかけてとても日照時間が短く寒いため、皆が待ち望む短い夏を楽しみたいというところからこの長い夏休みは始まったのだと私は解釈しています。
夏休みの間、多くの人はサマーハウス(別荘のようなもの)に行き自然の中でくつろぎます。
スウェーデンの夏は爽やかで夜まで明るく、美しく豊かな自然の中で家族とただのんびりするのは本当に至福のひとときであることと思います。
私は昨年の8月始めにスウェーデンに来ましたが、当時は多くの人が休暇で出かけており町中で見かける人の数がとても少なく、9月になって一体どこから沸いて来たのかというくらいにいきなり人口が増えたので驚きました。

では夏の間、社員が減るオフィスはどう対応するのかというと、私が聞いた中では3つの対応方法があります。
①社員が交代交代に休暇を取り、一定人数(と言ってもかなり少ない)がオフィスに残るようにする。夏の間はどの企業でも同じ現象が起こるため、人手不足、担当者不在で物事が滞っても、7月はそういう月だから、と理解もされます。
またオフィスに残った社員が普段担当することのない仕事をすることで自信にも繋がるといったメリットもあるようです。

②一定期間会社を休業する
工場を稼働するビジネスをしている企業では、人手が減ると回していけなくなるので、7月は一ヶ月休業する、ということも起こります。

③インターンを雇う
夏の間は学生インターンを雇い、残った社員がフォローしながら、人手不足を補うという方法もあります。学生もインターンをすることで社会経験を得られ互いにwinwinな対応方法です。

日本人の友達に話しところ、「でも日本人が5週間なんて休みとっちゃったら暇すぎて何して良いか分からなくて困っちゃいそうだね」と言われました。確かに。
5週間はさすがに長すぎますが、私は働き始めても2週間くらいお休みを取れるような時期があったらいいなと思います。自分のリセット期間にもなりますし、普段はできないことに挑戦できるし、何より、働き始めてからも、まだまだ世界のいろんな国を見てみたいと思うからです。
考えてみれば日本でもお盆や年末年始は休業の時期と社会的に認識されており、物事が滞っても理解されます。スウェーデンの場合はその期間が圧倒的に長いだけ。個人的には日本も2週間くらいそういう時期をとってくれないかなあと思いますが、こればかりは文化の影響が強く難しいだろうなと思います。

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2019.8-2020.7まで、スウェーデンに留学しています。留学テーマであるワークライフインテグレーションやジェンダーのこと、留学日記、その他心に浮かんだことをつらつら書いていきます。