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かんもく少女が同人BL漫画を描いて人生救われる話

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「話さない」じゃなくて「話せない」だった。 二十数年間自分自身に違和感を感じていたものの正体が「場面緘黙症」だったと知り描く事にしました。 続編連載開始に当たりnoteでも公開開… もっと読む
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「話せなかった人」として漫画を描いてきた6年間の事5

「話せなかった人」として漫画を描いてきた6年間の事5

前の記事の続きになります。

その1はこちら

4,この6年間は場面緘黙の漫画を描く事にステータスをほぼ全振りしてきた。でも漫画描き、モノづくりが好きな人間としてまだまだやりたい事は他にも色々あるし、この先も生きていくにはお金も必要。総合的に考えて、これ以上場面緘黙の啓発だけに時間も精神も費やして生きて行くのは難しい。

について。

これについてはもはや、これまでの記事を読んでいただければ改めて

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「話せなかった人」として漫画を描いてきた6年間の事4

「話せなかった人」として漫画を描いてきた6年間の事4

前の記事の続きになります。

その1はこちら

3,場面緘黙啓発の活動の中で当事者性を搾取されているなと感じる事が結構あった。

について。

これについては、「今後場面緘黙の啓発活動を頑張りたい…!活動をきっかけに自分の世界を広げたい!」と思っている人の夢を壊すかもしれない、なかなかシビアな内容である。
お金の話とかも出てくるので、「モリナガさんは純粋に場面緘黙の啓発活動を頑張ってると思ってたの

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「話せなかった人」として漫画を描いてきた6年間の事3

「話せなかった人」として漫画を描いてきた6年間の事3

前の記事の続きになります。

その1はこちら

2,虐待サバイバーとしての自分を守りたいという気持ちが出てきた。
について。

前回の記事でも書いたように、私はなかなか壮絶な日々を子供の頃は送っていた訳だが、(ちなみに漫画でも描いてないだけで、今思えばもっと酷いエピソードも色々とある。)
過去を見つめ直した今でも、自分がいじめや虐待に遭ったという認識が薄めである。

こうして漫画や文章で自分の事を

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「話せなかった人」として漫画を描いてきた6年間の事2

「話せなかった人」として漫画を描いてきた6年間の事2

前の記事の続きになります。

「1,場面緘黙時代の苦しみは「かんもくって何なの!?」で、話せるようになるための試行錯誤は「話せない私研究」である程度区切りの良いところまで描き切った。
自分がある程度人と関われるようになっていくと共に、以前のような「最悪死ぬかもしれないが自分を漫画のネタだと思って観察しよう」という捨て身すぎるモチベーションを保つのが難しくなってきた。」

について。

私が自分の場

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「話せなかった人」として漫画を描いてきた6年間の事1

「話せなかった人」として漫画を描いてきた6年間の事1

こんにちは、モリナガアメです。
ここのところ、あまり場面緘黙関連について自分の気持ちを発信したりできていなかったのだけど、チップ君の漫画で自分の事について久しぶりに描いて、今まで見守ってくださっていた方には「おやおやどういう事…?」と思うような部分もあったと思うので、改めて場面緘黙漫画を描いて発信をし続けてきた約6年間の事、そして今考えている事を文章にまとめようと思う。
「お気持ち表明」的なものだ

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