喜劇

私がここまで生きてこられたのは、
後ろ向きのなかで
絶望の合間合間で
希望を持ち続けてきたから。
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前を向いて、とよく言われるけれど
どんなに後ろ向きでも、今生きていることが
私にとっての最大の「前向き」なのだ。
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だから、
頑張ってきた　って
思ってもいいですか
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頑張ってきたのに　って
愚痴ってもいいですか
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もう期待したくない
希望も持ちたくない
それに躓いて転ぶのなら
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ただ立ち尽くしてみたら
転ぶ心配は消え
背負い込んだ荷物が軽くなった
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もう
ここから動きたくない
なにも頑張りたくない
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そう思っているのに
顔は前向きについているものだから
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気づけば先の空を見ている
雨が降りそうだからと
傘を鞄に詰め込もうとしている
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気づけば先の道を見ている
花が咲いているからと
花瓶を鞄に詰め込もうとしている
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そしてまた足がかりを見つけて
一歩踏み出してしまう
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そんな性分に助けられてきて
そんな性分に泣かされてきた
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これは生きることへの自給自足だ
だから
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だから
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頑張った
って
言われてみたい