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エッセイ

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エッセイ集。
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塩の一枚

塩の一枚

塩、塩、塩…

塩の思い出って何かあったかな。

焼き魚に塩。
トマトに塩。

塩は好きで
天然の塩を常備しています。

沖縄のもの、海外のもの、
その時気になったものを。

社会人になり
美味しいお店に
行ってから知ったこと。

揚げたてトンカツは

はじめにピンクの岩塩、
レモン汁、
最後にすりごまとソースで。

どれも美味しいけれど
トンカツに塩って
こんなに合うんだな…

なんて
感動した

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海の底へ行ってみた#備忘録3000字

海の底へ行ってみた#備忘録3000字

ずいぶん前に

スキューバダイビングを
教わっていたことがある。

仕事が忙しくて
半年ほどで
辞めてしまったのだけれど

1番覚えているのは
やっぱり沖縄の海。

✈️✈️✈️

羽田空港から約2時間半。

空港からでたとたん
もわっと湿気を含んだ空気に包まれる。

晴天の沖縄。
しかし暑すぎる…。

私の旅はだいたい
快晴か、嵐のどちらかになる。

ありがたいやら困るやら。
じりじりした南国の

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そろそろ親友って呼んでも良いかな#写真と旅エッセイ

そろそろ親友って呼んでも良いかな#写真と旅エッセイ

高校の友人と
半年ぶりくらいに会ってきた。

もう15年以上の付き合い。
年に数回しか会えないけれど。

気づいたらそんなに時間が経っていた。

今日も時間が限られているので
滞在時間は2時間ちょっと。

ママではなく
普通の自分に戻れる

貴重な時間を過ごせた。

駒込駅

おじいちゃん来たよ〜

動き出しそうなまんまるのツツジ。

この絵本みたいに。
とよたかずひこさんの絵本大好き。
おふろや

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たわわの花#木香薔薇

たわわの花#木香薔薇

この花が満開になるのは
ちょうどぶかぶかの制服を着た
学生たちを見かけるころだ。

きっとついこの間まで
小学生だった子たち。

制服に着られているような
かばんに運ばれているような。
少し俯きながら家路を急いでいる。

親となった今は
本当によく目に入るようになった。
勝手に親心。

どうか無事に家まで帰ってね。
急に部活やらテストの成績やらを
気にしなければならなくなって。
環境の変化は大変だ

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幽けき色の花#ハナニラ

幽けき色の花#ハナニラ

見つけた。
もう10年以上
目に入っていなかった気がする。

物心つく頃から見てはいるけれど
気にも留めていなかった花。

皆が一年間待ち侘びていた桜の花は
幾千もの薄ピンクの花
(でも一枚の花びらは白っぽい)
で春を彩る。
散った後も新緑の葉桜となり
皆に愛される。
そんな圧倒的な美しさの桜と
入れ替わりのように
道路の隅に咲き出す花。

そのころの私は
この花があまり好きじゃなかった。
端的に

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ただよう気ままな一人旅/エッセイ#ひと色展

ただよう気ままな一人旅/エッセイ#ひと色展

20代前半の頃

思い立って一人で鎌倉に行ったことがある。
その頃私は働いていた会社を辞めて
新しい仕事を探しているところだった。

電車で2時間もかからない鎌倉は
中学のころ校外学習で行ったきり。

寂しがりのくせに一人でうろうろするのが好きだった。
海が見たくなって
そうだ鎌倉へ行こうと唐突に決意し
朝から通勤する人々に紛れて電車に乗った。

ただただ海を眺めていた。
なんとなく気恥ずかしい。

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珊瑚の音色

珊瑚の音色

10代の頃、沖縄本島から船で30分くらいのところにある
伊江島という島に行ったことがある。

自転車で島を一周サイクリング出来てしまう、こじんまりした島。
でも沖縄旅行で私が一番思い出すのは、この島のことだ。
朧げに覚えているのは、
映画に出てきそうなサトウキビ畑。
おおきなお墓。
10月というのに真っ青な空。

一通りサイクリングをしたあと訪れたビーチは、
一面珊瑚のかけらでできていた。
ついた

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