【詩】タイミング
好きだった時期がそれぞれずれていて
私たちは一緒になれなかった
実は重なっていた時期もあったのだけど
その頃はお互いに言い出せずにいた
十何年も後になってキミは
「あの頃、実は好きだった」
なんてタイミング悪く言い出したりして
でも私はもうキミを過去に閉じ込めて
ほかに幸せを見つけようとしていたり…
私たちはお互いにずっと
本当は心の底で好きだったのに
タイミングがあわなかった
だからずっと燻り続ける
過去の可能性をほじくり返して
今の希望につなげようとしている
でも私は、もう恋はしない
恋をしている自分が嫌いだから
私は誰も所有しないし
誰のものにもならない
だからずっとキミとは親友を演じ続ける
時々、まだ好きかもと思っても
キミの言動で自分にまだ気があるなと感じても
恋に発展させない自信がある
恋にはタイミングも必要
もしかしたら私たちは
最高の2人になれたかもしれないけれど
そういう運命じゃなかっただけ
その代わり一生の親友でいられる
きっとそういう運命だった
それもいい気がしている
恋人や夫婦にならなくても
お互いにずっと何十年も
好きでいられたのだから
私たちにはそんな関係があっていたのかも
だから今こうなっているのだろうね
私はキミを見守り続ける
それはもしかしたら
恋人や夫婦より強い絆かもしれない
細くて長い
だけど決して切れない
タイミングの悪い絆
©2023 alice hanasaki
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