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📚2024 読書記録

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2024年の読書記録を、一冊ずつ140文字以内でまとめています。
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記事一覧

48冊目「思いがけず利他」中島岳志📖少し内容が難しかったですが中島さんの考えることが好きです。私は正しくありたい優しくありたいという気持ちが強すぎる所があります。そして自分と他者のことでとても真剣に悩みます。中島さんがゼミの先生ならうちあけることができそうな希望が持てる本でした。

47冊目「かっこいいピンクをさがしに」なかむらるみ📖高校生の頃ピンクが好きで筆箱や電子辞書まで鞄の中が一面ピンク色でした。小学生の時の音楽の先生がピンク色のワイシャツを着こなしていておしゃれな紳士だと感じていました。ピンク色から見えてくる世界はとても幅広く奥深く楽しいものでした!

46冊目「おやすみなさいおつきさま」📖寝る前に読みたい「ルームツアー」絵本。この色合いが印象的な絵にひとめぼれ。眠る前、お部屋にあるすべてのものと、窓から見えているすべてのものに「おやすみなさい」を告げる。眠る直前のまどろみの中にほんの少しだけある不安まで感じられるところが好き。

45冊目「レタイトナイト」香山哲📖好きな作家さん香山哲さんの最新作。RPGゲームのような要素が強く不思議な生き物や食べ物が登場する。どこかの国のどの時代でもないような風土風景の不思議な旅をする。出会う人々が皆んな人情深く優しいところが好き。これからはどんな旅が待っているんだろう。

44冊目「満月珈琲店の星詠み」望月麻衣📖京都の街に突然あらわれる不思議なトレーラーカフェが舞台の心暖まる物語です。猫、音楽、美味しいスウィーツ、そして西洋占星術が取り入れられたほっとひと息にぴったりなお話。それぞれ悩む人があたたかく繋がり合い星に導かれてゆく姿に勇気が出ます。

43冊目「「ロッチと子羊」で学ぶ中高生のための哲学入門 君のお悩み、哲学プラクティスで解決します。」小川仁志・「ロッチと子羊」NHK制作班📖NHKの哲学番組の書籍化!この本を題材に身近な人とそれぞれが抱える悩みのことを具体的に哲学の力を借りながら話し合いました。楽しい時間だった!

42冊目「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」ファン・ボルム📖韓国の文学文章を読むと内省的になる態度を美徳とするようなどことなくの静けさが漂いそれと同時に距離感をたもった他者との間の情を感じる。仕事やこれからの生き方やに悩む人へひとときの休息にもなる物語。今年読んだ本で最もお気に入りに!

41冊目「だめをだいじょぶにしていく日々だよ」きくちゆみこ📖レモン色の表紙と赤色の中表紙がかわいい。ゆみこさんもきっと日々の中で起こる繊細な感覚や心の動きを自分の言葉で綴り残さずにはいられない素敵な人。自分の中の子どもの心を見つめながらオンちゃんと共に生きるゆみこさんが美しい。

40冊目「わたしの兄の本」モーリス・センダック📖センダックさんがゲイであったと最近知り関心を持って手に取った本。死去する数日前まで病床で校正紙を何度も推敲したというセンダックさんの遺作。自身の死を直前にして描いた生と死の物語。この読書体験を機に死を描いた絵本を読んでいきたい。

39冊目「おしゃべりから始める私たちのジェンダー入門 暮らしとメディアのモヤモヤ「言語化」通信」清田隆之📖社会の上でふと感じるモヤモヤは地続きに繋がっていてこのモヤモヤに無関係な問題なんてないのかもしれない。清田さん自身のエピソードを打ち明けてくれた語りに好感と共感を持ちました!

38冊目「スモールハウス 3坪で手に入れるシンプルで自由な生き方」高村友也📖シンプルに生きることについて学びのある本を読む週間。住む場所と住空間について。別所沼公園にある「ヒアシンスハウス」を想います。詩人の立原道造さんが生前に描いた夢の小屋です。この小さな小屋が私は大好きです。

37冊目「読む時間」アンドレ・ケルテス📖読書会に参加し本を通じて誰かと出会い語らう時、その場に集った一人一人がそれぞれに一冊の本を一人で読んだ時間を想像し「この人たちはひとりで本を読む時間を持てる人」と思う。谷川俊太郎さんの詩も「ひとりで本を読む時間」を言葉に起こしてくれている。

36冊目「あなたの木陰 小さな森の薬草店」萩尾エリ子📖大好きなハーバリストのひとり萩尾エリ子さん。薬草花々への眼差しが少女のようで幾つもの歳月の重なりも感じる言葉と写真たち。植物・出会う人との会話や言葉かけ、目の前のものとどんな心もちでかかわるか。エリ子さんからその多くを学んだ。

35冊目「365日のほん」辻山良雄📖本を選ぶ時「装丁と表紙(本が持っている雰囲気)」「タイトルと作者」が情報としてまずある。次第に「本棚で光っている本」がパッと目に入る。このブックガイドには表紙の記載がないことがすごくいい。辻山さんの本の中にキラキラと光る本が幾つも見つけられた。