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サンフランシスコで、旅するように暮らす

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日本を離れてサンフランシスコに滞在しています。そこでの本当に小さな発見をつづろうと考えました。
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#サンフランシスコ

善意の提案がしやすい場所づくりに加担したい

サンフランシスコという街で暮らしてみて実感したこと。

「私、許されてるんだなあ。」

この私の感情は、大切な体験のひとつだ。

サンフランシスコは、多様性に対する器が大きい。知人曰く、ニューヨークなどとは気質が大きくちがうそうだ。

英語が拙い自分が飲食店などで店員の前でモタモタしようものなら、「このクソジャップ」などと吐かれる(しかも私の回りにいる人にも、わかるような口調で)のではないか...

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サンフランシスコで口を開くと顎が痛くなるレベルまで顎関節症が悪化した→自力で直した

この渡米の前に、私は口内に存在するすべての虫歯を治療すべく、足繁く歯医者に通っていた。その途中でか、顎関節症になってしまったことを担当の歯科医に指摘されてしまう。

その時は顎を開くときに1ステップを挟むように顎がカクン、と動く用な感じはしていたが、サンフランシスコに来てから自分の顎や顎以外のところにまで影響が及ぶようになった。

耳がこもる、口が痛い、ジョリジョリという骨のずれる音発症した内容と

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アメリカ西海岸は、ラベンダー好きにはたまらない場所だった

私は小さな頃からラベンダーが好きだった。

リラックスや鎮静作用を持つアロマテラピーのその効用や、フレンチラベンダーのほんのり濃い紫色の蕾だとか、日本だと切り花として売られないその希少さも、爽やかでどこか懐かしい余韻のあるその香りもお気に入りだった。

日本では私ほどラベンダーの香りや印象は大きく評価されていないようで、コスメ売り場を見ても国内で発売されたラベンダーの香りはどこか媚のある香りに調整

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自分の心をつくるのは人の愛だけじゃない。お金、部屋の鍵、パスポート、iPhoneだ。

アパートの鍵をどこかでなくしてしまった。

鍵をジムに忘れてしまうというポカミスを先日やらかしてしまったのだが、該当する箇所にはないし、管理人室に問い合わせてもないしで現在も見つからず。ジムの習慣があったからこそ成り立っていた英語の勉強の習慣もなくなり、体のコリもずっと残ったままでここのところウズウズしている。2つの習慣が消えてなくなり、かすかに芽生えた自信のようなものも鍵とともにごっそり抜かれて

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マヌカハニー、あつあつのミントの紅茶

昨日からマヌカハニーデビューをしてみた。

実は、マヌカハニーは日本だけの流行なのかと思うくらい、アメリカのスーパーにほとんど存在しない。なんなら、えごま油やら亜麻仁油やらのオメガなんとか系のトレンディなオイルの品揃えも少なく、オイルコーナーの殆どがオリーブオイルで占められている。(健康志向であることはかわりなく、コールドプレスのオイルが充実している)恵比寿の成城石井のように、チアシードやレモンカ

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日本に持ち帰りたい、サンフランシスコでの毎日の習慣

日本に持ち帰りたい、サンフランシスコでの毎日の習慣

ポップアップトースターと、はちみつとジャム朝7時に起きて、スライスした雑穀パンをポップアップトースターに突っ込む。ジャムとはちみつと、それらをすくうためのスプーンをもってリビングへ移動する。大ぶりのペーパーナプキンのうえにこんがり焼けたトーストをおいて、はちみつとジャムをざりざり塗って、ばりばり頬張る。すぐに朝食の用意ができるのと、ジャムとはちみつの甘みで舌が幸せ+目が覚めるから、日本の自宅にもポ

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日本に帰ったら読みたい小説

日本に帰ったら読みたい小説

なるべく身軽に動けるようにと、サンフランシスコには最小限の持ち物だけを持ってきたのだけれど、選定をどうすべきかと考えあぐねた持ち物は本だった。

結局、知り合いにオススメされた専門書と文庫本、観光用のガイドブック数冊を持ってきたのだけれど、このチョイスは理屈として間違ってないのだけれど(知人に勧められた本はなるべく早くチャットで感想を言いたいと思ったし)、もっと自分にとって大切な本を持って来ればよ

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Macで廃人専用ログインユーザを作ってみる

Macで廃人専用ログインユーザを作ってみる

Macで、仕事に最適化されたアカウントの他に、オフに集中したい時用、廃人専用のアカウントを作ってみた。

gmailもSNSも含め通知は一切受け取ることができず、ブラウザのブックマークなども一切インポートせず、Dockには3つしかアプリのアイコンが並んでいない、超ミニマルな、自分にとっての小さなハードルを全て一掃した、ただただ自分がリラックスしたい時用のMacアカウント。

時差のある場所で生活す

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サンフランシスコ〇〇難民

サンフランシスコ〇〇難民

- ボールペン(高すぎる、か頼りなさすぎる、のどっちか)

- ノート(高すぎる、かダサすぎるのry。コクヨみたいなノートが欲しい)

- ランチ(どこ見回してもお砂糖がたっぷりはいったパンか麺しかない。サラダは2人前あるから食べたいと思わない。)

- インターネット(もう期待してないけれど...)

- 空調(ついてないところがほとんど。東アジア人はこの時期重ね着必至)

- ファンデーション

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りんごを食す

りんごを食す

最近はリンゴにハマっている。

お金を節約しながらもビタミンは摂取。

ゴミも少ないし、皿を洗う必要もない。

ベーカリーでサンドイッチを買うのもいいけれど、大振りなサイズのものが多くて食べきれないし、食べ残しで食欲を満たすのがあまり好きではない。

あと、小麦を摂取しすぎるとものすごく体調を崩すことがわかったから、グルテンはなるべく避けてたいとも考えている。

遅刻遅刻、といいながら冷蔵庫からリ

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選挙のあとの朝

選挙のあとの朝

行きつけのコーヒーショップにて。

いつもは男前なイタリア人のバリスタが疲れ切っていた。

テイクアウトコーヒーを待っていた1人の女性が帰っていった後、大きなため息をついていた。

コーヒーを注文して、彼がドリップしてくれるのを待った。私があまり英語が上手でないのを知っていたからか、彼から話しかけてくれることはあまりなかった。

でも、今日はどことなく彼から、話したそうな雰囲気を感じた。案の定、ハ

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私の好きな日本の白と、アメリカの白

私の好きな日本の白と、アメリカの白

日本の白は、光を柔らかくする白。

白いリネンのシャツが好きで、あの、柔らかく光を返す感じとか、とろろっと下に落ちようとするのにハリをもっているところとか、ツイードやニット素材を組み合わせたとき、冬は小春が来たかのようにあたたかにみえるところ、などが気に入っている。

アメリカの白は光を放ち、曖昧さを嫌うような、ストラクチャのある白だ。

今、目の前にある石膏のようなフラワーベースは部屋に輪郭を生

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自己主張の強い食べ物にかこまれて変わった、Instagram体験

自己主張の強い食べ物にかこまれて変わった、Instagram体験

スーパーには美しい色の野菜や鮮やかなベリー系の果物が、ドラゴンフルーツのような南国調のフルーツがごろんごろりんと積み上げられている。

ズッキーニの大小はとても極端だし、きゅうりは極太、おナスは賀茂茄子みたいなまんまるなものもある。ベビーリーフはいろんな種類のパックを個別にチョイスすることができたり、料理用ハーブもブーケを作るようにひと束ひと束手に取ることができる。ほうれんそうはこぶりで若い状態の

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感情のあとに言葉がついてくる

感情のあとに言葉がついてくる

お気に入りだった鳥のブローチが、暑いからと手に持っていたトレンチコートから外れてしまい、ころりと地面に落ちてしまった。
ブローチを拾うと、一部が欠けてしまったように見えた。破片を探そうとアスファルトの上を手で探っていたらカップルが近寄ってきて、男性の方が「何をしてるの?手伝おうか?」と声をかけてくれた。
男性の後ろにいる女性もいい人そうで、胸がきゅっとつまった。まったく見知らぬ人が、英語で助けを申

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