『ベルサイユのばら』-その8 オスカルの女性性の目覚め-
(Spoiler Alert!ネタバレ注意!)
みなさん、こんにちは!
前回の記事では、オスカルがフェルゼンを無意識レベルで愛し始めていることについて書きました。
今日は、どの段階でオスカルがフェルゼンのことをはっきり”好き”と自覚するようになったのかを含めて、みていきたいと思います。
でも、今回は考察をまとめるのが、すんごい難しかった!!
ちゃんと書けたか自信がないですが、ご一読頂ければ嬉しいです。
では、早速みてみましょう!
フェルゼンとマリー・アントワネットが苦悩の末、思いが通じ合ったのち、オスカルは宮廷で2人の噂を耳にするようになり、アントワネットへ謁見を申し込みます。
アントワネットを心配するオスカルに、マリー・アントワネットは、「自分も愛し愛されたいと思っている1人の女性だ」と言って、「(オスカルに)女性の心を求めるのは無理なことなのか」と問う。
この言葉、オスカルにとっては、すごく胸に突き刺さったというか、自分も女性なのに、”女の心”を全く理解していなかった自分に対して、「なんで気づかなかったのだ!」という気持ちに苛まれたのではないかと思う。
この時のオスカルの気持ちを上手に表現できれば良いんだけど、難しい・・・。
私は、なぜアントワネットが(いけないことですが)賭博を始めたり、ポリニャック夫人たちと遊びまわったりしていたのかが、よくわかるんです。
アントワネット自身が言っているように、女性として愛されない虚しさを忘れようとして、賭博や遊びにのめりこんでいたんですね。
史実でも同じだったようで、マリー・アントワネットにとって、「お世継ぎ」に恵まれることは、オーストリアから嫁いできた彼女にとって、それこそ一番の使命だったわけです。
しかし、嫁いでから何年たっても、そんな気配はない。
しまいには、ルイ16世の弟たちに、先に子供が生まれてしまう。
マリー・アントワネットは相当焦っていたはずです。
母親のマリア・テレジアからも手紙で、世継ぎはまだかと、せっつかれていたし、彼女はとても辛かったと思うんです・・・。
私は史実も含めて、ルイ16世に大いに責任があると思っているんですが・・・彼が自分のお嫁さんのことも含めてもっとしっかりしていれば、マリー・アントワネットが賭博や遊びに興じることはなかった、そして、もしかしてもしかするとフランス革命も起こらなかったかもしれない・・・という気がしないでもないのです。
考察をまとめるのが難しい💦んですが、でも、この謁見以降、オスカルの女性としての自覚や女性性が少しずつ現れてくるんです。
今迄のオスカルはアンドレの兄弟か男友達にしか見えなかった💦し、唾も吐くし・・・💦
でも、この後、同じ女性のロザリーから気持ちを告げられた時、はっきり「わたしは女だ」と言って、くぎを刺しているんです。
そして、フェルゼンのことをはっきり”意識レベルで”愛していることに気づいた時(↓の場面)から、オスカルの女心が芽生え始めたのではないかと思います。
まとめると、マリー・アントワネットから言われた”女心”の気づき、そしてフェルゼンを愛するようになったことで、オスカルの中で眠っていた女性性が表出してきたのではないかと思っています。
でも、この時点では、オスカルの女性性は、まだつぼみの段階です。
オスカルの女性性を思いっきり花開かせてくれた人・・・そうアンドレです!
アンドレから愛され、彼を愛するようになって、オスカルの女性性はどんどん花開いていくんですね。
長くなってしまったので、今日はこのへんで。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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