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育休プチMBAと、働きながらの育児について

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私が主宰している育休プチMBAのはじまりの物語と、育児をしながら働く上でのtipsなど。
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#育児

職場の経営学 研究会 第4回「多様性のある職場でのコミュニケーション ー職場に活かす社会心理学ー」

職場の経営学 研究会 第4回「多様性のある職場でのコミュニケーション ー職場に活かす社会心理学ー」

※こちらで告知をし忘れて、告知が当日になるという痛恨のミス、、、アーカイブもありますのでよろしければ!!

性別や働き方、最近であればリモート or オフィスといった働く場所など、職場における多様性は高まるばかりです。多様性はミスコミュニケーションの原因となり、組織のパフォーマンスを下げる場合もあります。こうした多様性の高い職場で、わたしたちがパフォーマンスを発揮するためには、どうすればよいのでし

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キャリア教育と育児

キャリア教育と育児

昨日、非常勤先の慶應SFCの授業で学生たちの社会問題に対するプレゼンテーションを聞いていました。社会問題は学生たちに選んでもらっているのですが、ほぼ毎年「キャリア教育」を取り上げる人がいる。そして中学生か高校生のキャリア教育の改善の必要性を提言してくれます。

そのプレゼンを聞きながら、思い出したのは先日の娘との会話。

6歳の娘と、寝る前のベッドの中のおしゃべりで「大きくなったら何になりたいのー

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娘に仕事の悩みを相談してみた

娘に仕事の悩みを相談してみた

昨日、娘(6歳)と二人でベッドに入ってからおしゃべりをしていて、ふとママの悩みを娘に相談するという流れになった。他に話題がなかったのでたまたまなんとなく話してみた、という流れだったのだけど、娘の回答が素敵だったので記録に残しておく。

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私「お仕事で、ちょっと頑張ろうかなって思ってることがあるんだー。でもうまくできるかどうかが分からなくて不安なんだ。こんなとき○○ならどうする?○

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【もしベビ】プロジェクト・マネジメントの知識で家事を効率化

【もしベビ】プロジェクト・マネジメントの知識で家事を効率化

仕事と育児の両立ライフに突入して2年。こどもがゼロ歳のときからフルタイムで働いている、しかも夫は単身赴任で週末しかいないというと、ほぼ100%「大変ですね」と言われます。私も出産前は自分がこんな生活を回せるとは思いませんでした。でも、実は「思っていたほど大変ではない」とも感じています。その理由は、育児自体は初めての経験なのでそれはもちろん大変なのですが、家事の効率化にかなり成功していて、こどもが生

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【もしベビ】産後クライシスとチームの発展過程

【もしベビ】産後クライシスとチームの発展過程

「産後クライシス」とは、出産を契機として夫婦仲が悪化する現象(出典Wikipedia)で、ここ数年話題になっていますね。産後クライシスの原因として、男性の家事育児への低関与に対する女性の不満だったり、女性の産後のホルモンバランスだったりがあげられています。これ、出産する前に謎だったものの1つです。結婚して10年以上経つ私たち夫婦は、仕事で物理的にすれ違うことは多いもののコミュニケーションをとる時間

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【もしベビ】定時に帰るためのロジックツリーとフリーライダー脱却のススメ

【もしベビ】定時に帰るためのロジックツリーとフリーライダー脱却のススメ

出産後は、18時までにお迎えにいけるように仕事をしています。足りない部分は、(私は夜は眠くて生産性が上がらないので)早朝のムスメが起きる前の時間にこなしていますので、具体的には5:00-6:30と8:30-17:00が基本のワーキングアワーです。早起きだねって言われるけど、ムスメと一緒に20:30に寝ているので8時間睡眠です。

出産前は仕事が楽しくて時間がある限り仕事をするような生活だったのです

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ベビーシッターさんのススメ

ベビーシッターさんのススメ

先日、「ベビーシッターを考える会」にてシッターさんたち向けに、一人のシッターユーザーとして、どういうことを考えているかをお話させていただきました。もったいないので内容を残しておきます。これからシッターを使ってみたいと思っている人の背中を押せればいいな、と思っています。なおこの考える会に来ていたシッターさんたちは、私もお願いしたいなと思えるステキな人がたくさんいました。自分の時間を割いてこういう場に

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「母も私も娘も、一人の不完全な人間である」という当たり前のことについて

「母も私も娘も、一人の不完全な人間である」という当たり前のことについて

今でこそ精神的に安定していますが、20代の頃は女子にありがちな自己肯定感の低さ、情緒不安定さに私も苦しみました。そしてどう考えても自分が「いい母親」になれる自信はないし、こんな未熟な私の分身を世の中に作っちゃうのは申し訳ないという気持ちもあり、だからずっと、こどもは持ちたくない、子ナシ人生でいこうと思っていました。ただ、「欲しくても産めなくなる年齢」が視野に入ったことで、夫と改めて、このまま子無し

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第6回 育休プチMBA、継続の危機(後編)

第6回 育休プチMBA、継続の危機(後編)

育休プチMBAを初めて5ヶ月ほど経った2014年の11月頃、慶應ビジネススクール(KBS)の2年後輩にあたる小早川優子さん(現株式会社ワークシフト研究所代表取締役)と知り合いました。小早川さんはKBSを卒業したあと、金融業界での会社勤めを経て、ダイバーシティマネジメントや交渉論の研修講師やコンサルタントとして独立、当時は3人目のお子さんの育休中でした。ご自分でも育休者向けの講座をやりたいと検討して

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第5回 育休プチMBA、継続の危機(前編)

第5回 育休プチMBA、継続の危機(前編)

2014年7月にはじめた育休プチMBAは、最初の動機は「なんとなくおもしろそー」だったけれど、実際にやってみるといろんな経営問題を解決する可能性が見えてきまして、続けるほどにそのニーズと価値を感じるようになってきました。そのため、2014年の秋に育休からフルタイム勤務で職場復帰した後は、この勉強会を研究活動と位置付けて続けていました。研究活動なので無報酬なのはまあいいとして、ちょっと大変だったのは

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【もしベビ⑧】子育てはプロジェクトだ

【もしベビ⑧】子育てはプロジェクトだ

ムスメが2歳になりました。共働きファミリーの宿命として、お誕生日当日(平日)は通常運転でしたが、ゴールデンウィークにお祝いを兼ねて信州に旅行にいきました。とはいえこの信州旅行、実はムスメが生まれるずっと前から、結婚記念日に結婚式をあげたレストランに食事に行っているという長年の恒例行事でして、そこにムスメのお祝いが追加でプラスされただけで、基本的には夫婦のためのイベントです。本当は子連れできないよう

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【もしベビ⑦】仕事と子育ての両立をラクにするために

【もしベビ⑦】仕事と子育ての両立をラクにするために

年度の境目はなにかと忙しく、noteも全然書けなかったー。そして2月くらいからばたばたが続いていたせいで、ムスメの保育園の新年度スケジュールを把握し損ねて、ムスメイベント(進級式)と自分がリーダーを勤める会議の定例会が重なっていることに直前まで気づきませんでした。わー馬鹿馬鹿!!!

せめて1か月前に気づいてたらリスケしたのにー、きいー!!とうなっていたら、夫が自分の仕事を調整して、ムスメイベント

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第4回 育休プチMBAが目指すもの

第4回 育休プチMBAが目指すもの

これまでは、一人の経営学者として勉強会を開催している理由について語ってきました。ですが、実は続けている理由はもう1つあります。もっともっと個人的な理由。実はこっちのほうが、もしかしたら大きいかもしれない。それは、大学生をはじめとするこれから就職・結婚・出産を迎える次世代に、少しでも社会をよくしてから手渡したい、という気持ちです。

大学に勤めていることもあり、大学生や若手社会人と話をする機会が多い

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第3回 育休後の女性の働きにくさは、職場の問題でもある

第3回 育休後の女性の働きにくさは、職場の問題でもある

前回は、育休プチMBAを通じて女性の思考回路が理解できたという話でした。今回は、なんでそもそも仕事と育児の両立が難しいのかということを調べていたら、女性個人の問題以上に職場の問題だったということが分かってきた、という話です。

2014年7月に育休プチMBAを立ち上げてから、学習ニーズのヒアリングをするとともに、教育プログラムを開発するために子育て中の会社員(おもに女性)を取り巻く職場環境を調べま

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