国保祥子/研究&育児の日々の雑感

こくぼあきこ。経営学者でありフルタイムワーキングマザーの日常を綴っています。2014年…

国保祥子/研究&育児の日々の雑感

こくぼあきこ。経営学者でありフルタイムワーキングマザーの日常を綴っています。2014年生まれのムスメを育てながら、大学で教えたり、企業と人材の交点「職場」で使える経営学を研究したり。静岡県立大学准教授。 http://akiko-kokubo.com/

マガジン

  • コドモのための時短レシピ

    フルタイムワーキングマザーでもできる、簡単レシピのストック。うちの5歳児が喜んだメニューを備忘録がわりにアップしています。こどもの満足度を下げず、いかに手間と行程を省くか、にチャレンジしています。平日メニューはトータル20分以内に作れるものが中心、少し手の込んだものは週末限定です。

  • 職場の経営学

    職場で使える経営の知識。経営管理論とか、組織行動論とか、人的資源論とか。

  • 育休プチMBAと、働きながらの育児について

    私が主宰している育休プチMBAのはじまりの物語と、育児をしながら働く上でのtipsなど。

  • 職場を「経営学」で解決する。

  • コドモと旅行・コドモと出張

    こどもと一緒にいった旅行や、出張についての記録。

最近の記事

ヘクセンハウス2023

今年も作った、クッキーのおうち。完全に12月のイベント化してます。 クッキー生地(ハウス1台分) 無塩バター 120g、グラニュー糖 120g、卵 1個を順に混ぜて2:1に分け、薄力粉 220g、薄力粉120g+ココア10gをそれぞれに加えて2色の生地をつくる。 パサパサした生地なので少しこねてまとめて、冷蔵庫で1時間ほど落ち着かせます。 成型 ココア生地で屋根を、プレーン生地でそれ以外をつくります。4mmに生地を伸ばして型紙を使って切り抜き、もういちど冷蔵庫で1時

    • FC物語(8)コロナ後の大学生の状況

      コロナ後はゼロリセットでの再出発 フューチャーセンターを立ち上げて9年目の2020年、世界は未曾有の感染症に直面しました。大学も全面オンライン授業となり、ゼミ活動も例外ではありませんでした。教育・研究活動に多くの制約を受けたので、2020~2022年はフューチャーセンターはオンラインのみでの開催となりました。卒業研究発表会のような報告形式の活動はオンラインでもほぼ影響なく実施できたのですが、それまで評価されていた温かい雰囲気のワークショップをオンラインで再現するのは困難で

      • FC物語(7)プロジェクトの具体例

        ここでは立ち上げ初期のプロジェクトで、国保ゼミのフューチャーセンターを活用した事例を紹介します。この他にも、産学連携室経由や企業さんから直接持ち込まれる新商品/イベント企画や、学生のプロジェクト遂行上の課題の整理と対策の検討などを行っています。 ①茶の和プロジェクト 「茶の和」プロジェクトは、2011年秋、静岡県立大学の経営情報学部と食品栄養科学部の4名による「生まれ育った静岡を自慢するきっかけになるようなお土産を作りたい」という想いから生まれたプロジェクトです。学生た

        • FC物語(6)立ち上げから数年経って考えたこと

          1年後(2012)のフューチャーセンターの姿 2011年9月に始まった国保ゼミの定期フューチャーセンターは、2012年9月で1周年を迎え、ささやかなパーティを行いました。1年経った現在、国保ゼミのフューチャーセンターがどのような存在として整理されているかについては、大崎さんをはじめとする国保ゼミ3期生が書いた文章が非常に的確なので、それを引用して紹介します。 --------------(引用開始)-------------- 国保ゼミフューチャーセンターとは: 『未

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        記事

          FC物語(5)場の構成要素

          基本方針は、行動しながら考える 明確なイメージがない中で始めたフューチャーセンターなので、詳細は基本的に行動しながら考えました。とりあえずやってみる→振り返って改善する→やってみる→改善する・・・のループをぐるぐる回しました。 軽食の提供 「来てほしい人」を考えると、社会人が仕事が終わってから参加できる時間帯での開催にする必要があると考えました。ただ夕方はお腹がすきますし、お腹が空いているときにいい議論はできません。なのでサンドイッチを地元の商店街で購入して出すように

          FC物語(4)実践を通じて分かったこと

          第1回フューチャーセンターの開催 そんな経緯を経て、2011年9月28日に第1回の「定期フューチャーセンター」を開催。それ以来の数年間は、長期休み期間中を除いてほぼ毎週開催していました。人数が多いときも少ないときもありましたが、とにかく定期的に開催することで思い立ったらふらりと立ち寄れる場として想起してもらえる存在になることを目指しました。運営は学生が持ち回りで行っていたので大変だったかとは思いますが、たとえ自分達しかいない日でも、それはそれで自分達のプロジェクトの話をして

          FC物語(4)実践を通じて分かったこと

          FC物語(3)世の中に存在しないものをつくる上で大変だったこと

          苦労したコンセプトづくり 国保ゼミのフューチャーセンターを立ち上げるにあたって、一番苦労したのは、「学生主体のフューチャーセンター」という世の中に前例のないものを作らねばならないという点でした。世の中にあるフューチャーセンターの定義は徹底的に調べ、実際のセッションにも参加しましたが、当時はフューチャーセンター自体がまだまだ曖昧なコンセプトだったことに加え、「学生」という変数が入るといったいどうなるのかが予想できず、なかなか具体的なイメージを持てずにいました。ただ東日本大震

          FC物語(3)世の中に存在しないものをつくる上で大変だったこと

          FC物語(2)立ち上げ前にやったこと

          ゼミの1&2期生とのビジョン策定ミーティング フューチャーセンターを立ち上げようと決めてから、オープンゼミを1年間運営してきた1期生と、その1期生に憧れて国保ゼミに入ってきた2期生とともに、2011年3月25-26日で震災前から企画していた春のゼミ合宿を実施(行き先は近場に変更しました)。その合宿では、国保ゼミとしてのミッションやフューチャーセンターのコンセプトについて徹底的にディスカッションしました。 この合宿には、私たちの活動を応援してくださっていた中央精工株式会社

          FC物語(2)立ち上げ前にやったこと

          FC物語(1)フューチャーセンターを立ち上げたきっかけ

          はじまりは、大学教育における問題意識とオープンゼミ 私が静岡県立大学に赴任したのは2010年4月ですが、その年からゼミ生を持っていました。そしてその1期生とともに、「オープンゼミ」という名称で、学生と地域の社会人が共に学ぶ場を2010年の秋頃から不定期に開催していました。 これは社会人教育畑出身の私が学部教育に移ったときに抱いた、「大学の中にいると学生が社会人と接する機会がない」という問題意識がベースになっています。アメリカのように一度社会に出た人が気軽に学びに戻れるよ

          FC物語(1)フューチャーセンターを立ち上げたきっかけ

          KOKULABOフューチャーセンターの誕生の物語

          静岡県立大学経営情報学部の国保ゼミでは、2011年からフューチャーセンターを定期的に開催していました。コロナ禍を経てそのあり方を再考する必要が出てきたこと、また当時の記録を載せていたブログから引っ越したため、改めてフューチャーセンターの定期開催に至った経緯を記録しておこうと思います。 フューチャーセンターの立ち上げは、私というより当時のゼミ生と地域の大人の皆さんの協力ありきで成し遂げられたことなので、その皆さんの貢献を風化させたくないという気持ちもあります。なおこれらの記録

          KOKULABOフューチャーセンターの誕生の物語

          静岡新聞で「経営とD&I」の連載を始めました

          2023年8月から、静岡新聞にて連載を始めました。月に1回、第一土曜の朝刊で、経営視点でなぜダイバーシティが必要なのかを、大学生にも分かるように事例を紹介しながら解説します。 8月5日が1回目で、しずおかフィナンシャルグループさんを取り上げています。インタビューを通じて、当グループは女性をはじめとするダイバーシティへの対応は非常に進んでおり、その目的もビジネスの構造変革という本質的なものだということが分かりました。静岡は都道府県別ジェンダーギャップ最下位ですが、このような事

          静岡新聞で「経営とD&I」の連載を始めました

          ハーバードビジネススクールにおける女性管理職研究

          “Glass Half-Broken“であるアメリカの状況が分かる本が出版されました 英治出版さんからすごく面白い本が出たのでご紹介。自分でこういう本を書きたいなと思っていたものを、ハーバードビジネススクールの先生が書いてくれました。女性が管理職となっていく上での課題はもちろん、職場や関係者ができる具体的な対策が書かれています。さすがアメリカの本だなと思うのは、「管理職」が課長部長クラスにとどまらず、「社内昇進型の取締役」までを射程にいれていることです。ここまで網羅的にかつ

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          ジェンダーレンズ・チェックリスト大学版の作成を通じて見えてきた、大学が抱える問題

          内閣府男女共同参画推進連絡会議にてオンラインフォーラム「大学のジェンダーギャップ解消が日本を変える!」を開催(2023/6/2) 2019年から拝命している内閣府男女共同参画推進連携会議ですが、業界における女性の活躍推進チームの今期の最後の集大成として、オンラインフォーラムとジェンダーレンズ・チェックリストを企画しました。 フォーラムについて 以下の画像のリンクから、2023年12月7日までの期間限定で当日の録画を見ることができます。(ジェンダーレンズチェックリストの報

          ジェンダーレンズ・チェックリスト大学版の作成を通じて見えてきた、大学が抱える問題

          日経xwoman 女性リーダー育成講座

          日経初?の女性リーダー向け講座 今週から、2022年から開催している日経xwoman(クロスウーマン)「次世代女性リーダー育成講座」の第4期が始まりました。株式会社ワークシフト研究所が監修と登壇、コーチングを担当していまして、私は1日目と4日目に登壇しています。講座だけではなく、コーチングという成長支援のための伴走がつくので、かなりコスパ&タイパのいい講座です。 講師目線で思うこと 第2期から登壇していますが、本当に全国から参加者が集まっています。首都圏では本当の意味で

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          メディア掲載のお知らせ(プレジデントオンライン)

          プレジデントオンラインに研究を取り上げていただきました! 研究者なので、あくまでも論文がメインの成果だと捉えてはいますが、学術論文って一般の人にはなかなか読んでもらえない。だからこうして一般向け記事として紹介いただけるのはとってもとっても嬉しいです。 しかも今回取材してくださったのは、元朝日新聞AERAの有名編集長・浜田敬子さん。働く女性のロールモデルとして憧れの方です。先を走っている先輩の存在は励みになりますね。

          メディア掲載のお知らせ(プレジデントオンライン)

          職場の経営学 第6回研究会「育休中のワーキングマザーのための職場復帰支援プログラムの効果:キャリアと育児の両立を支援するために企業ができること」

          SCHRPS共同開催 “職場の経営学”研究会 第6回を開催します。 1. テーマ 「育休中のワーキングマザーのための職場復帰支援プログラムの効果:キャリアと育児の両立を支援するために企業ができること」 政府や企業は女性のキャリア継続を奨励するために、育児休業などの両立支援策を導入していますが、キャリアアップには依然として大きな男女差があります。育休から職場への復帰は、働く女性の仕事人生において重要なキャリア転換期となります。多くの女性は、出産後に仕事上のキャリアの中断を

          職場の経営学 第6回研究会「育休中のワーキングマザーのための職場復帰支援プログラムの効果:キャリアと育児の両立を支援するために企業ができること」