国保祥子/研究者&ワーキングマザーの日々の雑感

こくぼあきこ。経営学者でありフルタイムワーキングマザーの日常を綴っています。2014年生まれのムスメを育てながら、企業と人材の交点「職場」で使える経営学を研究したり教えたり。趣味はこどもとのキャンプや旅行。静岡県立大学准教授。 http://akiko-kokubo.com/

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こくぼあきこ。経営学者でありフルタイムワーキングマザーの日常を綴っています。2014年生まれのムスメを育てながら、企業と人材の交点「職場」で使える経営学を研究したり教えたり。趣味はこどもとのキャンプや旅行。静岡県立大学准教授。 http://akiko-kokubo.com/

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    職場の経営学 第6回研究会「育休中のワーキングマザーのための職場復帰支援プログラムの効果:キャリアと育児の両立を支援するために企業ができること」

    SCHRPS共同開催 “職場の経営学”研究会 第6回を開催します。 1. テーマ 「育休中のワーキングマザーのための職場復帰支援プログラムの効果:キャリアと育児の両立を支援するために企業ができること」 政府や企業は女性のキャリア継続を奨励するために、育児休業などの両立支援策を導入していますが、キャリアアップには依然として大きな男女差があります。育休から職場への復帰は、働く女性の仕事人生において重要なキャリア転換期となります。多くの女性は、出産後に仕事上のキャリアの中断を

      • 育休リスキリングの効果に関する研究論文が、国際ジャーナルに掲載されました

        2017年からずっと仕込んできた国際共同研究が、ようやく日の目を見ました!いろいろあって今になりましたが、むしろ今年は育休リスキリングが着目されているので結果的にいいタイミングかもしれません。広く読んでいただけるよう、研究の意義と要約の日本語訳をまとめておきます。実務の方向けにざっくり一言でいうと、「育休中リスキリングによって復職後の両立生活に対する自信を高めておくことで、復職後に上司から見てわかるほどに組織を意識した行動をとるようになる傾向がある」です。ここ数年、企業からは

        • メディア掲載のお知らせ(静岡新聞)

          静岡新聞にも取り上げていただきました! 会員限定ではありますが、こちらから読めます。 後日談ですが、記事中で家事代行に触れているのですが、たまたま我が家の家事代行の担当の方がこの記事を見つけ、「私たちのことを話している」と喜んでくれました。しかも「皆に見せたくて、事務所の机に記事を広げておいておきました」と。 私は仕事も家庭も多くの方に支えていただいていますが、こうしてサポートしてくださっている方が、私の仕事の成果を一緒に喜んでくれること、自分の手柄のように誇りに思って

          • 働く女性の世代間ギャップについて

            浜田敬子さんとのご縁をつないでくださったAERAさんから取材を受けました。浜田さんがAERAの編集長時代に育休プチMBAがコラボイベントをさせていただき、その後浜田さんのご著書『働く女子と罪悪感』(集英社, 2018年)や男性中心企業の終焉 (文藝春秋, 2022年)でもインタビューを取り上げていただきました。お仕事上の恩人であるとともに、働く女性として少し先を行くロールモデルでもあります。今も各所でご活躍の様子で、背中を追いかけられる人の存在のありがたさを感じます。 今回

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          • 職場を「経営学」で解決する。
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          • 職場の経営学
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          • 育休プチMBAと、働きながらの育児について
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          • コドモのための時短レシピ
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            育休中リスキリング(Reskilling)についての発信メモ

            2023年1月は、これまでになく「育休」や「リスキリング」という単語をインターネットで見た月でした。国会答弁で、「育休リスキリング」という単語が取り合げられたことが発端です。軽い炎上と言われる現象ではありましたが、結果的に育休中の学びにフォーカスがあたるということの効果は大きかったと思っています。また私が育休プチMBAを立ち上げた2014年には「リスキリング」という単語は無かったし、ましてや国会答弁で「育休中の学び」が扱われる日がくるとは想像できませんでした。社会は変化してる

            基本のマドレーヌ

            最近、ちょっとしたおもてなしとかお礼にお菓子を作っています。中でもマドレーヌは、嫌いな人があまりいないのでよく作ります。 卵2個を混ぜる。砂糖100g、はちみつ小さじ1、溶かしバター100g、アーモンドプードル50g、薄力粉110gとベーキングパウダー小さじ1/2(合わせて振るう)を順に混ぜて、30分くらい寝かせてから型に入れ、190度で12分焼く。シェル型で12個くらいできます。 あとはアレンジとして、レモン皮すりおろしや、バニラビーンズ、オレンジピール、チョコチップ、

            ヘクセンハウス2022

            毎年の12月のイベント、ヘクセンハウスづくり。娘の技術が年々進化しています。。。 毎年のことなので少し道具に投資したら、すごーく楽になりました。こちらおすすめです! flan*さんのこだわりヘクセンハウス https://item.rakuten.co.jp/asai-tool/af-hh/ cotta 面取アクリルルーラー4mm https://www.cotta.jp/products/detail.php?product_id=131348 レシピはこちらに載せ

            ブッシュドノエル2022

            今年はこちら↓のレシピをラム酒&レーズン抜きで作りましたがおいしかった!いつもチョコクリームで作っていたけど、しっかり固まるガナッシュの方が作りやすいですね。 作ってみたところ、本家は大人向けには大変好評。ただこども向けにはいくつかアレンジが必要だと思っただので、覚え書きメモ。 ロール生地 卵3個と微粒子グラニュー糖65gを泡立て、牛乳20g+ミルクチョコレート25g+油10gを溶かして入れ、振るった薄力粉40gとココアパウダー15gを加えて天板に流し入れて200℃で10

            国保研究室(KOKULABO)学部生の卒論発表会をオンラインで実施します

            静岡県立大学・国保ゼミ(KOKUBO)では、毎年学部4年生の卒業論文の発表会を行っています。学内向けの公式発表会は1月にあるにも関わらず、この時期に、学外の方も参加できるスタイルで実施している理由は、卒論の質をあげるため、また学外の方にとって研究というものに触れる機会をつくるため、です。 というのも、国保ゼミは経営組織論を専門領域としていまして、そうすると必然的に職場における組織や個人の行動が研究テーマになっていきます。毎年多くの企業や社会人の方に協力していただいて調査を実

            女性の意欲や職場パフォーマンスを高める管理職の要因に関する研究

            研究背景 職場の上司の重要性は長瀬・山谷(2012)の女性管理職に対するインタビュー調査でも指摘されている(チャレンジする機会の創出および仕事を任される経験、働き方に関する上司とのよいコミュニケーション、女性を育て要という上司の意識など)。ワークライフバランス(WLB)を実現する管理職の行動は「Family Supportive Supervisor Behavior (FSSB)」と称して研究蓄積がなされている。また管理職に対する意識啓発研究の重要性を指摘し、管理職に対す

            女性の昇進意欲には、女性活躍施策よりも職場のマネジメントが重要であるという研究(武石,2014)

            概要 女性の昇進意欲の決定要因を、①企業がコーポレートレベルで実施する施策・制度要因(ポジティブアクションやWLB施策など)と、②関連施策の実施や上司のマネジメントに関する従業員の認知(部下が状況をどう認識しているか)との2つの面から調査している。その結果、②の影響が大きいこと、そして上司の部下育成マネジメントが性別によって異なっていることを明らかにした。 女性の昇進意欲に影響する要因を、企業レベルと従業員レベルで調査 女性の昇進意欲が男性とは異なる状況にあることは、多

            メディア掲載のお知らせ

            既にけっこう前のことなんですけど、3/2のnote記事を修正したものが、2022年5月13日の日経にコメントとして載りました。備忘録として。 #日経COMEMO #NIKKEI

            マミートラックに関する実態を明らかにした調査(21世紀職業財団)

            21世紀職業財団の「子どものいるミレニアル世代夫婦のキャリア意識に関する調査研究」(2022年)の結果が興味深いのでまとめておきます。記述統計ではありますが、マミートラックの実態を明らかにした調査は初めて見た気がします。 本調査は、本人・配偶者とも、26歳~40歳、従業員31人以上の企業に勤めている正社員・正職員で、同居している子どもがいる人(子どもの年齢問わず)現在の勤務先に3年以上勤めている男女を対象とした4000超サンプルの調査です。この世代(ミレニアル世代と定義)は

            #8 個人と組織の関係を捉えるための経営学の歴史

            組織で働くということ多くの人は、「組織」の中で働いていると思います。その中で、個人の判断と組織の判断が、なぜ一致しないのかと疑問に思ったことはないでしょうか? 自分がいいと思うことがどうして組織の意図に沿わないことがあるのか、これには理由があります。 組織は、組織の活動を維持することを第一優先とします。言い換えると、誰かが辞めてしまうことによって、組織の活動が維持できないことは組織にとって好ましくありません。一人の力に依存せずに済むようにするために、組織は作られるのです。そ

            ホットクックでボルシチ

            娘に大好評でした。そしてこれは、鍋よりホットクックで作ったほうが美味しいメニューですね。本場のボルシチを食べたことがないから再現度のほどは分からないけど、娘が美味しいって言って食べるなら十分です。 牛肉、ビーツ、にんじん、玉ねぎ、じゃがいも、キャベツ、ニンニクみじん切り、バター、コンソメ(我が家は茅乃舎の野菜だし)、赤ワインを1/2カップくらい入れて、「ボルシチ」キーで調理。かんたん!キャベツがとても美味しいので多めにいれるといいかも。 共働きのワークフローとしては、朝の

            お弁当メニューの定番化のすゝめ

            小学校に入り、心配していたことの1つはお弁当。春休みや夏休みは給食がないので、学童に送り出すときにお弁当を持たせなくてはなりません。娘は偏食だし、毎日お弁当のメニューを考えるのが大変だな。。。と思っていましたが、これは娘のある一言で解決。メニューを考えるのが面倒かつ食べないものが多いので、お弁当をつくるときは毎回事前に娘にリクエストを聞いていたのですが、お弁当が続いて毎日リクエストをきいていると、娘が「毎日同じメニューでもムスメは幸せだよ」と・・・・。あざす!お言葉に甘えさせ