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キャリア教育と育児

昨日、非常勤先の慶應SFCの授業で学生たちの社会問題に対するプレゼンテーションを聞いていました。社会問題は学生たちに選んでもらっているのですが、ほぼ毎年「キャリア教育」を取り上げる人がいる。そして中学生か高校生のキャリア教育の改善の必要性を提言してくれます。

そのプレゼンを聞きながら、思い出したのは先日の娘との会話。

6歳の娘と、寝る前のベッドの中のおしゃべりで「大きくなったら何になりたいのー?」って訊ねたところ、娘の返事は「妖精!」。あーあなた去年も今年も、七夕の短冊に妖精になりたいって書いてたもんねえと思いながら、「どうして妖精になりたいの?」って聞いたら「妖精になって、みんなを幸せにしたいの」と。それを聞いた私は脳内で「妖精になるのは難しくても、その目的なら形を変えて実現できなくもないな」と考えて、皆を幸せにできる仕事って何があるかなーを頭の中で検索し、いくつか具体例を思いついたので、そういう仕事を見学する機会があればこの話と紐付けて娘に伝えよう、と自分の中のアクションアイテムに追加、という一連の作業を完了。そして寝た。

学生のプレゼンを聞きながら、あれ、この私の行動ってキャリア教育なんじゃないの?と思ったんですよね。キャリア教育っていうと学校(中高大)でやるものってイメージがあるけど、実は育児と地続きなのではということに気づく。こどもに将来の夢(サッカー選手とかYoutuberとか?)を聞いて、そこから関心を広げていくという作業を小さいときからなんどもやっていれば、大きくなったときには自分の道が見えやすくなっているんじゃないだろうか。どうして子どもの頃の「しょうらいのゆめ」と「なりたい職業」が繋がってないのだろう、どこで切り離されてしまうのだろう、と思いました。

「サッカー選手なんて無理でしょ」と夢を夢で終わらせるのではなくて、サッカー選手になるプロセスを教えたり、大好きなサッカーに触れていたいなら選手以外にもこういう道があるんだよということを見せたり、そういうことを普段からしていれば、大学を卒業する頃には(サッカーとは関係なくても)自分はどういう形で社会と関わっていたいのか、が見えやすくなっているんじゃないかなあ。

ちなみに、1年前なら子どもに「Youtuberになりたい」って言われたらえええーって思っていたと思うけど、オンライン授業を経験してYoutuberの凄さを実感した今なら「Youtuberは知識もトーク技術もコンテンツ企画力も問われるから、しっかり勉強していろんな経験をしようね。話し方講座もいっとく?」ってアドバイスになりますねえ。

写真は、娘が5歳のときの七夕の短冊。

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