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詩・作詞

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【作詞】春のせい

【作詞】春のせい

ふわふわ浮つく
かすみのあかり
ふわふわ揺らつく
ぬるい世界
首に吹く風
ふと冷たい
見開く目にうつる
淡い色と声たち
足並みそろわない
春のせい

ふわふわ浮き立つ
めくった袖に
ふわふわ漂う
甘い世界
無駄に青い空
雲ひとつない
逆さの心にうつる
固い蕾重たい
足並みそろわない
春のせい

ふわふわどこまで
つづくのだろう
ふわふわどこから
現実だろう
軽やかであれば
幸せであれば
浮き彫りに

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【詩】風キリコ

【詩】風キリコ

墓を素手で磨く

七月の太陽を含んだ御影石

てっぺんから水を少しずつかける

はねた水滴は
速乾性生地のズボンを濡らす

墓石は人肌のぬくもり

撫でて
ぬめりを落とす

話しかける

謝りながら、照れながら

左右対称の花を整える

一際眩しい赤と黄色の髪飾り

いつしか祖母の横顔をみている

夏の午前の墓参り

こどもの頃は
あんなに怖かった場所なのに

風はみせてくれる

囲んだ木々の

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【歌】森のとばり(「新世界より」家路)

作詩:山羊アキミチ
作曲:アントニン・ドヴォルザーク

こぼれ落ちる 陽のしずく

静かな森に 君を追い

抜けたほとり 銀の砂

すくいあげる こぼれゆく

揺れるリンドウ 向こう岸

駆けて 遊ぶ 君だろう

おてんとさま 動かない

夜が来ない うつろげな

漕いで 漕いでも 近寄れぬ

流れひとつ ない川で

騒ぐしげみ 遠ざかる

帰ろう 一緒に 帰ろうよ

↓こちらは世界観をイメージし

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【歌】一緒

【歌】一緒

今回はイタリアのヴァイオリニストで作曲家のニコロ・パガニーニの曲に詩をつけてみました。
原曲は「ソナタ第12番ホ短調op3」です。

前回から毎日探していてやっと
「!!好きだ!!」
と思える曲に出逢えたのですがピエトロマスカーニもイタリアの音楽家だったなぁと…

自分はイタリア好き?

『一緒』

作詩:山羊アキミチ
作曲:Niccolo Paganini

へだたりも壁もない
境界線すらない

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【歌】Remember

【歌】Remember

曲に詩をつける。
曲先からの作詩に挑戦してみました。
クラシックの知識は素人もしくはそれ以下の私ですがランダムに聴いてその中で心に引っかかったものに詩を書いてみようと出会ったのが

《Johannes Brahms OP49-4 Lullaby》

でした。
後に既に訳詞もされておりステージで歌われている有名な曲だったことを知りました。お恥ずかしながらヨハネス・ブラームスという名前も知らず(これだ

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