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セブンイレブンの《みらいデリ》や、ローソンの〔海からクン〕。進化する植物由来の食べ物。

こんにちは、翼祈(たすき)です。

コンビニや外食チェーンが、大豆などの植物由来の魚や肉の代替品『プラントベースフード』を使用したメニューを次々と発売しています。

食肉を生産するにおいては家畜の肥育に大量の水や飼料が必要となりますが、代替品ではその様な 手間がなく、水資源保護や温室効果ガス削減に結び付くと、環境意識が高いユーザーにPRしています。健康の意識を促し、植物由来の食品を選択して購入する人が増加していることも追い風となっています。

調査会社の富士経済によりますと、『プラントベースフード』の世界市場は2022年の1兆2千億円から2030年には3.3倍の4兆円まで成長すると見込まれています。

東京都にあるプレナスは、定食店[やよい軒]で大豆ミートを使用したメニューを2022年6月から定番商品としています。

今回は情報を書くのが遅くなりましたが、現在も続々と新アイテムが発売されている、セブンイレブンの《みらいデリ》と、ローソンの〔海からクン〕について、ご紹介致します。

セブンイレブンの《みらいデリ》



画像・引用:セブンイレブン

セブン―イレブン・ジャパンは2023年7月11日、環境に配慮した食材を使った新ブランド《みらいデリ》の導入を明らかにしました。魚や肉を使わずに植物性の代替食材を使用したおにぎりなど4アイテムを、2023年7月14日から全国の店舗で発売を始めます。

4アイテムは味の素などメーカーと共同開発し、エンドウ豆を原料とした代替食材を使用しました。「おにぎり ツナマヨネーズ」(税込み151円)は、代替食材と通常のツナを使っています。通常のツナのみを使用した場合に比較しても、CO2の排出量の削減に結び付きます。

本来材料である、マグロの漁獲量が減っていることを受けて共同開発しました。

また、「ナゲット」(5個入り、税込み259円)には鶏肉と代替食材を使いました。エンドウ豆由来の代替肉は特有の苦みやニオイが課題でしたが、本物のツナや鶏肉と混ぜるなどして食感や味を調整できました。

野菜は苗を育てるところから栽培まで自動化され、生産効率はおよそ80倍となります。

新商品のサラダには、太陽光の代わりにLEDライトを当てたりと、天候に左右されにくい植物工場で栽培したロメインレタスなどを使用し、安定的な流通につなげました。

また、世界情勢や気候変動の影響で作物の安定流通が脅かされる中、季節や天候に影響されずに生産可能な工場野菜は注目を浴びていて、セブンイレブンは持続可能な原料調達を増やしたいといいます。

参考:セブンイレブン、エンドウ豆原料の代替食材でおにぎりやナゲット…「みらいデリ」4品発売へ 読売新聞(2023年)

ローソンの〔海からクン〕


画像・引用:ローソン研究所

ローソンは2023年6月30日、代替卵を使用したサンドイッチを2023年7月4日から関東甲信越エリアで販売すると明らかにしました。鳥インフルエンザでの鶏卵の流通不足などに対し、豆乳で加工した代替卵で鶏卵の食感や味を再現しました。

新アイテム「食べ比べ!2種のスクランブルサンド」(税込み322円)は、鶏卵を使用したものと、豆乳で加工した代替卵を使用したサンドイッチの2種類入りで、味や食感の違いを比較可能です。これから、売れ行きなどを検証を重ねた上で、代替卵の新アイテムを販売する地域拡大を検討していきます。

そして、ローソンは「看板アイテムの【からあげクン】に続く新たなレジ横アイテム」として、〔海からクン〕シリーズを新たに投入します。エビの食感を楽しめる「エビタルタル味」(税込み259円)と、白身魚のすり身を使用した「フィッシュマヨネーズ味」(税込み248円)の2種類で、2023年7月11日から全国のローソンで販売をします。

将来懸念される世界的な食料不足を前に、代替肉など持続的に調達可能な食材を使用しています。

今後、コンビニ各社で「持続可能」をキーポイントに新アイテムの開発競争が激化しそうです。

参考:ローソン、卵の代わりに豆乳使ったサンドイッチ販売へ…レジ横商品「海からクン」も新発表 読売新聞(2023年)

AKARIというサイトでも記事を書いているので、良ければこちらも読んで下さい。


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