マガジンのカバー画像

料理記事

29
運営しているクリエイター

#我が家の秘伝レシピ

おうちで中華マガジン - 秋から冬の中華料理20選+1

おうちで中華マガジン - 秋から冬の中華料理20選+1

本マガジンのレシピは、2024年2月発売の「秋から冬の中華料理50選」に統合されました。レシピが50本入って同じ値段ですので、そちらをお買い求めください。断然お得です!

はじめに新マガジンです!今回は秋と冬が旬の食材を使った中華料理のレシピが21個入っています。秋冬マガジンは今回が初めて。寒い時期に身も心も満たされる料理を厳選してお送りします。

マガジンの価格は、燗酒一本のイメージで500円と

もっとみる
おうちで中華 - 雪菜肉末炒蚕豆(高菜漬けと豚ひき肉と空豆の炒めもの)

おうちで中華 - 雪菜肉末炒蚕豆(高菜漬けと豚ひき肉と空豆の炒めもの)

空豆が大好きなので、この時期は空豆ばかり食べている。今日は新たな空豆中華をご紹介しよう。江南料理の雪菜肉末炒蚕豆(高菜漬けと豚ひき肉と空豆の炒めもの)だ。

名前は長いが、3つの食材を炒め合わせるだけのシンプルな料理である。豚ひき肉と雪菜(≒高菜漬け)の旨味を、ホクホクの空豆にからめて食べる。その美味しさは、食べずとも想像してもらえることだろう。

雪菜肉末炒蚕豆 
xuěcài ròumò ch

もっとみる
おうちで中華 - 臘肉炒蒜苗(葉にんにくと中華ベーコンの炒めもの)

おうちで中華 - 臘肉炒蒜苗(葉にんにくと中華ベーコンの炒めもの)

日本でも広まってほしい中国の野菜は色々あるが、そのひとつが蒜苗(或いは、青蒜)。葉にんにくのことだ。シャキッとした歯ごたえににんにくの香りが立ち(当たり前だ)、甘みもある。炒めものに使うととても美味しい。

最近、蒜苔(にんにくの芽)は普通のスーパーでも見かけるようになってきた気がするが、蒜苗はまだまだ。日本人が大好きな麻婆豆腐や回鍋肉だって本場は必ず蒜苗を使うのだから、潜在的需要はあると思うんだ

もっとみる
おうちで中華 - 鹹肉燜蚕豆(空豆と豚の塩漬け干し肉の炒め煮)

おうちで中華 - 鹹肉燜蚕豆(空豆と豚の塩漬け干し肉の炒め煮)

空豆の旬が終わらぬうちに、空豆中華を畳みかけていきたい。今日の料理は、鹹肉燜蚕豆(空豆と豚の塩漬け干し肉の炒め煮)だ。鹹肉という塩漬け干し肉と空豆をぐわっとたっぷり炒め合わせるワイルドなひと皿である。

冬場に鹹肉を自作した人(→レシピはこちら)には、魅惑の利用法になると思う。もちろん、市販の鹹肉や臘肉を使ってもいいし、それもなければ厚切りベーコンでも似た味は楽しめる。気軽に作ってほしい。

鹹肉

もっとみる
おうちで中華 - 薄荷牛肉湯(ミントと牛肉のスープ)

おうちで中華 - 薄荷牛肉湯(ミントと牛肉のスープ)

今日はとびきりのご馳走をご紹介する。雲南料理の薄荷牛肉湯(ミントと牛肉のスープ)だ。SNSに上げたら予想以上に大きな反響を頂いたので、早めにレシピ化してみる。

牛肉を煮込んだあっさりスープに、大量のミントをどっさりちぎり入れ、煮えばなを食べる。ミントを!?牛肉と!?大量に!?どんな味なの!?そういう驚きの声をたくさん頂いたが、実際に作れば、今度はあまりの美味しさに驚いてもらえるはずだ。

薄荷牛

もっとみる
おうちで中華 - 茴香豆(空豆のウイキョウ煮)

おうちで中華 - 茴香豆(空豆のウイキョウ煮)

今日の料理は、茴香豆(空豆のウイキョウ煮)。そう、またも空豆中華だ。茴香豆は、大人気の葱油蚕豆(空豆の葱油炒め)と並んで、僕の中で空豆中華の双璧をなす存在である。

茴香豆
huíxiāng dòu空豆が安く買えた上海時代、大抵は数キロ単位で買ってきて、その日食べる分は葱油蚕豆にして、残りは茴香豆にしていた。茴香豆は味が染み込んだ方が旨いので、買ってきた日に一気に作っておき、翌日以降に食べるのだ。

もっとみる
おうちで中華 - 雪菜焼黄魚(高菜漬けとイシモチの煮付け)

おうちで中華 - 雪菜焼黄魚(高菜漬けとイシモチの煮付け)

今日は久々に魚料理をご紹介しよう。上海など江南地方の家庭料理として親しまれている雪菜焼黄魚(高菜漬けとイシモチの煮付け)だ。

名前から焼き魚と思うかもしれないが、中国語だと「焼」は煮ること。魚と雪菜(≒高菜漬け)を一緒に煮ることで、互いの旨味が互いに染み込み、優しく深い味わいが生まれる。

雪菜焼黄魚 雪菜烧黄鱼
xuě cài shāo huáng yú用いる魚は、イシモチ(シログチ)。上海周

もっとみる
おうちで中華 - 豌豆炒蛋(えんどう豆の卵炒め)

おうちで中華 - 豌豆炒蛋(えんどう豆の卵炒め)

春は様々な豆が出回り、それを卵と炒めるだけで美味しい一品になるのが嬉しい。中でも僕が大好きなのが、豌豆炒蛋(えんどう豆の卵炒め)だ。

豌豆炒蛋
wān dòu chǎo dàn レンゲでガバリと頬張ると、ふわふわ卵の中でパツパツの豆が弾ける。その甘いこと甘いこと!鼻から抜ける豆の香りもたまらない。

豆を卵と炒めるだけの単純な料理だが、立派に食卓の主役を張れるひと皿だ。我が家では、作るたびに家

もっとみる
おうちで中華 - 葱油蚕豆(空豆の葱油炒め)

おうちで中華 - 葱油蚕豆(空豆の葱油炒め)

そろそろ空豆の旬がやってくる。その前に、単純にして至高の空豆中華・葱油蚕豆(空豆の葱油炒め)を紹介しておこう。空豆好きにとって、この料理を知らないのは人生の損失だ。嗚呼、全世界の空豆好きに伝えたい。

つやつやとした葱油(青葱ソース)をまとって翡翠のように輝く空豆は、実に艶めかしい。いざ頬張れば、皮まで柔らかな空豆にまず驚き、歯をかみ合わせるごとに広がる旨さにもう一度驚くことになる。

葱油蚕豆 

もっとみる
おうちで中華 - 胡蘿蔔炒蛋(にんじんの卵炒め)

おうちで中華 - 胡蘿蔔炒蛋(にんじんの卵炒め)

人参が旬を迎えましたねということで、今日は簡単な人参料理をご紹介。胡蘿蔔炒蛋(にんじんの卵炒め)だ。

思いっ切り家庭料理なので、レストランの品書きで見かけることはあまりない。だが、シンプルな味付けが人参の甘味を引き立てて、とても美味しい。身近な食材で気軽に作れるところもいい。

因みに、胡蘿蔔とは、「西域から伝わった大根(蘿蔔)」という意味だ。植物学的には人参と大根は全くの別種だが、確かにまあ、

もっとみる
おうちで中華 - 韮菜炒山薬(ニラと長芋の炒めもの)

おうちで中華 - 韮菜炒山薬(ニラと長芋の炒めもの)

今日の料理は、ニラの味が濃くなるこれからの季節にお勧めしたい韮菜炒山薬(ニラと長芋の炒めもの)だ。

ニラと長芋。日本では意外に思われる組み合わせだが、中国の江南地方では定番の組み合わせだ。

韮菜炒山薬 韭菜炒山药
jiǔcài chǎo shānyào炒めることでホクホクシャキリとした山芋に、そのとろみでニラが上手いことからみつく。香りも味も両者の相性は抜群で、一度知ったら病みつきになること請

もっとみる
おうちで中華 - 手撕包菜(手ちぎりキャベツの炒めもの)

おうちで中華 - 手撕包菜(手ちぎりキャベツの炒めもの)

今日の料理は、手撕包菜(手ちぎりキャベツの炒めもの)。キャベツを簡単に大量消費したいなら、この料理にお任せあれ!である。

食材は、キャベツとわずかな薬味だけ。炒める時間はたったの数分。それなのに食べ応えバッチリのひと皿が出来上がるので、とても重宝している。

手撕包菜
shǒusī bāocài甘辛酸っぱい醤油味が、この料理のポイントだ。味が染みにくいキャベツには、やや濃いめの味付けがピタリとハ

もっとみる
おうちで中華 - 毛豆炒肉末(枝豆と豚ひき肉の炒めもの)

おうちで中華 - 毛豆炒肉末(枝豆と豚ひき肉の炒めもの)

今日は枝豆を使った恐るべき料理をご紹介しよう。毛豆炒肉末(枝豆と豚ひき肉の炒めもの)だ。

何が恐ろしいって、簡単なのにあまりにも旨いので箸が止まらなくなり、腹がはち切れそうになるまで食べ続けてしまうことだ。

毛豆炒肉末
máodòu chǎo ròumòコリッとした枝豆とミチミチとした豚ひき肉が奏でる小気味よい食感のコラボレーション。甘じょっぱい醤油味が両者の媒介となり、口の中で旨味の爆弾とな

もっとみる
おうちで中華 - 韮菜炒薄荷(ニラとミントの炒めもの)

おうちで中華 - 韮菜炒薄荷(ニラとミントの炒めもの)

今日の料理は、かつて雲南省を旅したときに知った韮菜炒薄荷(ニラとミントの炒めもの)。Twitterに載せたらわずか数日で3000を超えるいいねを頂いたので、早めにレシピ化してみた。

ニラとミント!? 誰もがそう思う意外な組み合わせが、大きな反響の理由だろう。僕だって、十数年前に初めて食べたときはびっくりした。

より大きな驚きは、これがまた実に旨かったことだ。味の濃いニラにミントの香りがこんなに

もっとみる