多文化共生と難民問題・・・川口市のクルド人問題

クルド人という民族をご存知だろうか?中東に住む少数民族の人たちだ。Wikipediaによると、約4600万人いるとされる。かなり人口が多いが、どうして少数民族かというと、国境線のひかれ方に原因がある。クルド人は、トルコ・イラク・イランなどに分散して住んでいる。そのため、運が悪いことにどの国でも少数民族になってしまっているのが現状だ。トルコは、クルド人に対して抑圧的な政策をしていると言われる。そのため、日本にも難民申請をする人が数多くいる。

私は日本の難民認定制度の専門家ではないが、多少情報収集した結果をここに記載する。日本においては、改正入管法以前は、「何度でも」難民申請をすることが可能であった。難民の申請期間中は、国としては強制送還手続きができない。これを利用して、何度も難民申請をして、ずるずると日本に滞在する人が多くいたようだ。
※もう少し詳しい経緯は、私よりも丁寧な言葉で産経新聞が書いている。
※櫻井よし子氏によると、左派系弁護士が難民申請手続きを支援しているのではないか、とのことだ。

また、入管に収容された人がコロナ以前は多くいた。ところが、新型コロナウイルスの蔓延で、感染者が増えることを恐れた入管は、クルド人の多くを仮放免にしてしまった。仮放免になると、本来は労働が許されないのだが、実際には生活のために働いている。解体工事現場などで働いているようだ。

フジテレビ「日曜報道THE PRIME」をみたが、橋下徹・櫻井よし子・宮家邦彦の3氏とも、国の政策を批判していた。仮放免にするならば、雇用も生活も保障するべきだろう。野放図にして、仕事もないならば、犯罪に走る人がいてもおかしくはない。櫻井氏は難民・移民には反対の主張であったが、橋下氏は「日本の貴重な働き手になる。彼らが日本に残る選択肢を尊重するべきだ」と主張した。

非常に難しい問題であることは百も承知だが、私はクルド人の人たちを難民認定して、日本に住めるよう環境整備をするべきだと考えている。

川口市の治安悪化とか、女性が怖いめにあったとか、そういうことも承知している。だが、日本はこれから労働力人口が急激に減少していく。難民として日本に滞在したいという意志があり、解体工事現場でも働く意思があるのであれば、良いのではないか。

櫻井氏は批判的な態度だが、であるならば、誰が、土木などの工事現場で働くのか?どんなに募集をかけても採用できない現場のことを考えていない主張であると思う。

何度も書くが、今から少子化が緩和されたとしても、産まれてくる子供たちが働き手になるのは20年以上も先だ。そんなには待てないだろう。

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