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気になる中国

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中国、台湾などでの取材経験を経て、今は国際ニュース発信に従事。現地の人たちとの交流を通じて知ったこと、考えたこと、また、言葉や、溢れかえる中国情報の中から、「私が気になる中国」を…
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2022年5月の記事一覧

中国当局"御用達" いつもの四字熟語

中国当局"御用達" いつもの四字熟語

ニュース関連で中国外交部の記者会見を見ていると、実に多くの四字熟語、故事成語が出てくる。バシッと「成語」でキメられると、格調高く響き、短い言葉で的確にニュアンスが伝わる。

しかし、それはネイティブや中国語に堪能な人向けだ。生半可な中国語の知識ではすぐに音から分からず、慌てて辞書を引くこともしょっちゅう。外国人泣かせだ。

しかし、いつも見ていると、気がついた。
使われる成語って、結構決まってるじ

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”人民”ならクスッと笑える、”間接”政治風刺

”人民”ならクスッと笑える、”間接”政治風刺

「中国で政治風刺はできない」 -- そう思っている人はほとんどで、特にそれが中央政府を批判したものであった場合は、実際そうだろう。しかし、中国の人や中国通の人に言わせると、「みんな結構うまく風刺を楽しんでいる」というのだ。

先日、中国人の友人が以下のようなSNSの投稿を見せてくれた。

「最新消息(=zuìxīn xiāoxi=ズイシン・シャオシ=最新ニュース)」という仰々しいタイトルが目を引く

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上海から届いた一枚の「風刺画」

上海から届いた一枚の「風刺画」

先日、中国・上海から、一枚の風刺画が届いた。

きっかけは、中国の「”官製”風刺画」への違和感を書いた私の記事。

上海ロックダウンを生き延びながら、いつも「幽默(yōumò=ヨウモー=ユーモア)」たっぷりに、中国の生の情報を知らせてくれる、「けんいち★人民熊猫1号」さんに、「いつか、けんいちさんの風刺画が見てみたい」とつぶやいたら・・

なんとその直後、本当に描いてくださったのだ! 
こちらをぜ

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