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3/8。どうか、やさしくあれますように。

5:30起床。

天気は曇り。





……。
……。
……。


「守って、守って」


守って、もらえなかったの?


何から?
誰から?


……。
……。
……。


「守って、守って」


僕にできることは、あんまり無いかもしれないけど。


それでもいいなら。


おいで。





僕の住んでいる地域は、なんちゃらウイルス(明記すると、ノートの最初に注意書きが出ちゃう。)の感染者は確認されていない。ので、外に出てみても、世界はちゃんと機能しているように見える。(マスクやトイレットペーパーが品薄なこと以外は。)


昨日、電話したときに母さんはいった。「時間の問題だね」。まあ、そうかもしれない。でも、僕の住んでいる地域で感染者が出たとしても、やっぱり世界は変わらないだろう。なぜなら、大人が世界を回しているから。回さないと、世界が機能しなくなるから。


厄介だなあ。ただでさえ、生きていくのはむつかしいのに。さらに制限をかけられたら、もうどうしようもないじゃないか。

椎名林檎率いる東京事変。あらゆるライブなりイベントなりが中止になる中、ツアーを決行した。結局、決行できたのは東京公演のみだけど。ツアーが始まる前から、中止になった今に至るまで、バッシングは相当なものだったらしい。


僕は、考える。
なぜ、決行したのか。
なぜ、中止したのか。


このご時世、何でも自粛自粛っていうけれど、自粛しちゃったら、その人のお腹はふくれない。でも、自粛しなかったら、それはそれで、命に関わるかもしれない。どちらにせよ、生きるか死ぬかだ。大げさにいえば。


なんちゃらウイルスによって、守らなければいけない人がいる。もしくは、守ってもらえない人がいる。……後者については、何をいっているんだお前は、といわれるかもしれないけど。


ツイッターで見かけた。咳ひとつ、くしゃみひとつで、白い目で見られてしまったと。ひどくなると、見知らぬ人から、文句をつけられることもあるらしい。……なんちゃらウイルスの感染者は、保護してもらえるけど。感染者じゃないけど、いちゃもんをつけられる人は、保護してもらえない。何てことだ。僕は思った。


僕もその内、「守ってもらえない人」になるかもしれない。なぜなら、花粉症がひどいから。それなのに、手に入らないがゆえに、マスクを付けることができないから。……今年に限って、花粉症がひどいなんて。


僕は、どうすればいいんだろう。僕なんかにできることは、限られているけど。せめて、やさしくありたい。誰に対しても――感染していようが、していまいが、そんなことは関係なく――やさしくありたい。それが、僕にできる唯一のことだと思う。





「僕だけが、鳴いている」

これは、僕とドッペルさんの話。もしくは、何か(を生む/が死ぬ)話。

連載中。


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相地
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