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9/28

6:28起床。

天気は雨。
この指の冷たさに、勝るものは無い。

ことばには成り得ない感情を。感情には成り得ないことばを。

オノ・ヨーコの「グレープフルーツ・ジュース」をぱらぱらとめくっていた。haruka nakamuraの「arne」が心地いい。なんだか今夜は、穏やかな心持ちがする。……ああ、そうだった。この僕は、27日の僕です。うん。また、夜にこれを書いています。昨日の時点で、なんとなくそうする気がしていた。どうしてだろう……。まあ、いいか。今夜は、とても居心地がいい。理由なんてきっと、そんなものだ。

ところで、グレープフルーツって、果実がブドウみたいに生るからグレープフルーツっていうんだってね……。あ、それだけです。これ以上、話題は広がりません……。ええと、そうだ。そろそろ、パートナーを迎えに行く時間だ。準備しなきゃ。……準備するもの、無いな。じゃあ、もう少しだけ。

今日は忙しかった。僕は1日中、心在らずだった。次々にやってくる仕事を、淡々とこなしていくだけ。僕は、思う。僕は、誰にでも出来ることをしている。僕じゃなくても、出来ることを。僕がこれをしていることの意味ってあるのかな? なんて。そういえば、サン=テグジュペリのことばで、似たようなのがあったな。

つるはしを打ち込む者は、そのつるはしのひと突きの意味を知りたくなるものだ。
――サン=テグジュペリ「人間の土地」より

つるはしは、役に立つ物。じゃあ、それを摑んでいる僕も、役に立つ者なの? ……馬鹿と鋏は使いよう、か。つるはしがどれだけ役に立つのかは、それを手にしている人に委ねらているから。だから、僕は考えないといけない。つるはしの使い方を。つるはしの役割を。……実は、来週はすっごく忙しいんだよね。でも、つるはしのことを考えていれば、何とかなりそうな気がしてきたよ。ありがとう、サン=テグジュペリ大先生。

「グレープ・フルーツ」をぱらぱらとめくっている。オノ・ヨーコが語りかけてくる。――なさい。――なさい。そんな風に、語りかけてくる。

雲を数えなさい。
雲に名前をつけなさい。
――オノ・ヨーコ、南風椎『グレープフルーツ』より

雲、雲……。見えないな。あ、でもちょっとだけ見える。遠くの方に、ちぎれ雲。名前、名前……。せっかくだから、パートナーも巻き込んでしまおう。(途中で迎えに行きました。)

僕「クリープ」
パートナー「わたがし」

……まあ、そんなわけで。28日の僕よ。昨日の僕は、こんな感じだったよ。だから、28日の僕も何かいいことあるんじゃないかな。適当すぎるかな。でも、そうだと思うよ多分。じゃあ、そういうことで。

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