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3/6。叩いても、切っても、消えない不安は、

5:30起床。

天気は曇り。





……。
……。
……。


「大丈夫、大丈夫」


なんて、無責任なことばだろう。


君は、大丈夫。
でも、僕は……。


……。
……。
……。


「大丈夫だよ」


でも、
信じても、いいのかな。


そのことばを。
自分のことを。





――不安なの?


そんな声が、ずっと頭の中で鳴り響いている。目をそむけようとしても、耳をそむけようとしても、一日中、僕に付いて回っている。


――強気なことばかりいっているけど、やっぱり不安なんだね。


僕は、何もいい返せない。それが本当だから、何もいい返せない。


――不安だよ。


僕は、いう。


――不安で不安で、しょうがないよ。


昨日、病院で診断書を書いてもらった。先月は、休職するために。今月は、時短勤務をするために。


僕は3月いっぱい、午後から出勤することになった。快方に向かっているのはたしかだけど、2週間程度の休職では、全快までに至らなかったから。


職場に診断書を提出し、時短勤務は認められた。ただし、残り少ない休暇を使って。


僕は、3種類の休暇を持っている。入職時から使用できるリフレッシュ休暇。半年後から使用できる年休休暇。病欠などで使用する無給休暇。リフレッシュ休暇は6日、年休休暇・無給休暇はそれぞれ10日与えられている。


僕は非常勤なので、1月から休暇日数が切り替わる。つまり、休暇を使い切ってしまうと、来年の1月まで休暇申請ができないのだ。


そして、現在の僕。リフレッシュ休暇、残り0日。無給休暇、残り0日。年休休暇、残り8日。……ううん、絶望的だ。


リフレッシュ休暇は、先月の休職で使い切った。無給休暇は、今月の時短勤務で――これは、毎日午前に2時間休暇を取っている計算になる――使い切った。無給休暇だけでは足りなかったので、年休休暇も使うことになった。……今年が始まって3ヶ月も経っていないのに、僕は休暇をほぼ使い切ってしまったのだ。


年休休暇は、まだ8日もある。でも、今回みたいに、また体調を崩してしまったら? そのときはもう、退職しなきゃいけないんだろうか……。


(無給休暇にも日数制限があるなんて知らなかったけど、よくよく考えてみれば当たり前だ。パートといえど、しょっちゅう休まれたら、会社側も大変だろう。)


――不安なの?


また、声がする。それはきっと、僕が強くいい返したところで、消えるもんじゃない。


――不安だよ。


僕は、いう。


――でも、まだ起こってないことを、不安がってもしょうがないんだよ。


そう。まだ起こってないこと――誰にもわからないことを、不安がってもしょうがないんだ。僕にできることは、一日一日を確実に生きていくことだ。もっといえば、一時間一時間を――。それが、不安の中を泳いでいく唯一の方法だと思うから。





「僕だけが、鳴いている」

これは、僕とドッペルさんの話。もしくは、何か(を生む/が死ぬ)話。

連載中。


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