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エピソード#61 『生きる力』を感じた転院搬送


まだコロナ禍に入る前の数年前のエピソード。
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二年ほど関わらせていただいている利用者様が 春に体調を崩され入院。
 
今回、療養型の病院へ転院となるという連絡があり、送迎させていただきました。
今まで 定期的に通院やお出かけをされ、お出かけは だいたいが お気に入りのファミレス。そして 大好きなハンバーグを食べることを楽しみにされていました。
進行性の難病により 体が拘縮により 膝が曲がり、食事も摂れず、鼻には栄養チューブが挿入されており、酸素吸入も必要な状態。
今回は ストレッチャーでの転院搬送となりました。
 
病棟にお迎えに行き「◯◯さん、こんにちは!お久しぶりです。介護タクシーの伊豆おはなの河瀬です。覚えてますか?」と話しかけると、目をまんまるにして「あっ!」と言われました。
そして、涙を流されました。
「今日は 寄れないけど、リハビリがんばってまた ファミレスに行きましょうよ」と言うとさらに表情が和らぎました。
今回は酸素吸入あり、付き添い同乗者無しのストレッチャーでの搬送。 ナースドライバーが担当させていただきました。
雨の中の運転、同乗者無し、ストレッチャーで寝たままの方を搬送するのは かなり神経をはりつめます。
ミラー越しに 状態を観察しながら 声かけをし、路面状況やマンホールの位置、カーブの角度などを 確認しながら なるべく身体に振動が感じないように、揺れが最小限で済むように心掛けてますが、ストレッチャーに寝たままで車に乗車するというのは 正直 快適な状況とはいえません(患者体験をするためにストレッチャーに寝たまま乗車したことはあります)。
ミラー越しに 頭がちょっとでも 揺れるのを見ると、体調に異変がないか、、、と心配になります。
その度に声をかけますが 自分から言葉を発することが難しくなってきている利用者様が どんな気持ちか 気になります。
そんな中、転院先の病院に向かう途中、いつもお出かけしていたファミレスの前を通りました。通るときに 「◯◯さん、今からファミレスの前を通りますよ。食べたいものを頭に思い浮かべてくださいね~」と声をかけました。
その時は返事はなかったですが、転院先のベッドに移乗した後に 「ファミレス、見えました?」と聞くと 「うん」と頷き、ニコニコされました。
ケアマネージャーさんも 病室に来られ、「その時は 皆でハンバーグ食べよう!」と言うと、不自由な手で『OK』としてくれました。
 
ケアマネージャーさんが「今日は 表情が生き生きしてる。いつもは 口を開けっぱなしで目を閉じて寝ていた。今日は 口も閉じて、目もまんまるにして 会話をしようとしている。久しぶりに嬉しそうな表情を見た」と話されてました。
 
『生きる力』を感じました。
リハビリがんばって、ミラクル起こしましょう。そして ファミレスで ハンバーグ食べましょうね!
 
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