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愛をもっと大事にされたい

インターステラーを見た。2014年に公開されていたと知って、私は長い時間差でこの映画を見たのだなと思った。

私はあまり映画を見ない。対して、恋人は英語がネイティブだし、映画をよく見る。今回も恋人の影響で、そして日本語字幕がない代わりに恋人の通訳で見た。私が知らない世界に、私は恋人を通してたくさん出会っている。

インターステラーのストーリーは、宇宙にいくことになった父親とその10歳の娘を中心に進む。地球とは時間の経ち方が違う宇宙で過ごす父は、何十年も地球に戻らない。

欧米の人たちは、やっぱりこういう映画が好きなのだろうか、と思いながら見ていた。私の恋人も、彼の文化圏の映画だから、この映画が好きなのだろうかと。

見終わったいまの私の感想は、愛の話だからこの映画は愛されるのだろうということ。日本には、こんなふうに堂々と愛を主張する文化がないと思う。むしろ愛はけなされたり馬鹿にされたりするというか。

愛をもっと大事にしたいし、愛をもっと大事にされたい。そんな気持ちを、ここに残しておこうと思う。


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愛が大事にされない


みんなの知る世界がどうかは知らないけれど、少なくとも私が日本で見てきた世界では、愛が大事にされないと感じる。

子ども時代、父親は私たちと過ごす時間が短かった。誰かを好きになって交際する年齢になったとき、恋人をファッションのように見ることがあった。大人になって結婚した先輩たちは、結婚はタイミングだと言った。妻子のいる上司は、いつも仕事が最優先だった果てに単身赴任になった。

私が見てきた日本の世界では、愛を声高に叫べない雰囲気があった。

なんとなく恋人がいて、適齢期のうちに結婚をすることを、お互いに課しているようだった。子どもを愛して共に過ごすことよりも、会社のような組織に貢献することを課されているようだった。

私が見てきた日本の世界では、愛が大事にされてないように見えた。


愛をもっと大事にされたい


私は自分の意思で選択をしてドイツに住んでいる。家族とはもちろん頻繁には会えないし、生きているうちにあとどれくらい会えるのだろうという心配が常にある。

一方で、私はドイツで恋人ができた。愛の伝え方をたくさん知っている恋人に、愛とは本来こういうものだったのだと学ぶ毎日を過ごしている。

インターステラーを見終わった私は、物語とはまた別の感情で泣いた。物語に誘発されて、家族とともに過ごせないことが悲しくなった。

経血がどろっと出てくる時の感覚だと、私は思った。そんなふうにもわっと涙が押し出てきて、一気に悲しさを吐きだした。

日本がもっと愛のある世界だったら、私は家族と離れて暮らさずに住んだのかもしれない。愛が尊重される世界だったら、もっと幸せな先人たちを見たのかもしれない。

いまの私は幸せで、恋人と出会わなかった世界線のことは考えられない。けれど、幸せに家族の近くに居れなかったという事実は、いつも私の感情に影を落とす。

映画を見終えて考えにふけっていると、そっとあたまにキスを受けた。優しい愛がここにあるな、恋人はこの映画の愛を共有したかったんだなと思いながら、私は映画の余韻に浸った。

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