すぐプロになれる人となれない人の違い
アマチュアの方の講評をしていて気づくことがあるのですが、
小説を書き始めて2~3年でプロになってしまう人がいる一方で、
何年書いていてもなかなか受賞もせず、プロになれない……
まぁ、そういう方が大半かと思いますが、
そういう方たちがいます。
すぐプロになれる人と
そうでない人の違いは何なのか?
以前の記事で、「意識の違い」と書いたのですが、
今はもっとはっきり具体的に言えると思います。
それは、「出版社やコンテスト、読者が求めているものを
正しく汲み取って反映させた作品作りができているか否か」です。
だから、プロになれる人は「研究」を大事にしています。
「このジャンルの読者はどんなものを求めているだろうか?」
「最近の傾向では、どんなものが流行っているか?」
「コンテストの受賞傾向は?」
端的に言ってしまえば、「ひとりよがりではない」ということです。
あくまでも「読者のために」小説を作ろうとしている、
姿勢が初めから違うのです。
その姿勢……もはやプロだと思いませんか?
意識が素人ではないですよね。
世の中の人が何を求めているか、しっかり研究した上で、
なおかつ、自分自身の作品を練り上げ手を入れて、
どんどん変化していくことに余念がありません。
自分自身を変える柔軟性も大事です。
「読者はこういったものを求めているが、私には書けない、無理」
そう思ってしまえば変化成長はありません。
全部を受け入れなくても、「読者が求めているものの
この部分はなんとか取り入れられる」と、形を変えて
受容し、それを養分にしていく術を持っています。
講評をしていて気づくのは、
その変化に柔軟性のある方と、そうでない方がいる、
ということです。
もちろん、どちらが悪いとかいいとかはないですよ。
自分自身を変えずにやっていくのもまた一つの手です。
しかし、変化に柔軟性がある方のほうが、
プロ作家になりやすいということは言えると思います。
プロ作家、というと敷居がちょっと高いかもしれませんが、
コンテストや賞の受賞、とするとわかりやすいかもしれません。
小説を書き始めて1年足らずで受賞してしまう人も、中にはいます。
そういう人は才能があったんだ、と他人は言うかもしれませんが、
実はそうではなく、「研究」と「自分を変えること」が上手に
できた人たちなのではないかと思います。
講評サービスなどでさまざまな作家さんや作品と触れていくうちに、
いろいろと気づくことがあったので、ここに書いてみました。
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