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セルフで見つける! 作家としての個性と方向性 Vol.2

前回の続きです。
目指す目標をはっきりさせ、
自分の現在地、悩みを明確にしました。

この後は、自分の強みや長所を見つけ、
弱点や足りないところを探し出します。

自分自身を、そして自分の作品を客観的に
見る必要
が出てきますが、もちろん、
他の人から意見や感想を聞いていくと、
さらに正確に自分の立ち位置というものがわかってきます。

アマチュアの方の小説の講評をしていて
思ったのは、みなさん、なんとなく自分の弱点は
わかっている
ところがあるんですよね。

「恋愛小説なのに恋愛の萌えが少ないかも」
描写が下手かなぁ」
構成がいまいちな気がする……」
キャラクターのユニークさが足りない
などなど、自分の小説について感じていること、
足りないと思っていることは、ある程度、
わかっていらっしゃるようです。

そうです、自分でも足りないと思う部分は、
確実に直したほうがいい弱点
です。

一方で、強み、魅力の部分は、
いまいちご自身ではわかっていないような、
そんな印象を受けました。

もちろん、逆のパターンの方もいますけどね。
強みはわかっているけど、
弱点がまったくわかっていない場合とか。

で、まずは自分の作品の「強み」
他の人にはない優れた部分というのを探し出します。

これは、「得意」のまわりで探してみるといいと思います。
描写が好き、ネタ出しが好き、キャラ作りが好き
いろいろあると思いますが、好きだったり得意なところに、
強みが隠れて
いたりします。

で、この強みをもとに作品を作ると、
より個性が生き生きとした、すばらしい作品になります。

そして、強みをもとにジャンルを決定するのがおすすめです。
例えば、キャラクターを作るのが得意な方、
ユニークなキャラを作り出せる方は、
やはりライトノベルやキャラ文芸などが向いています。

心情描写や叙情的な文章がうまい方は、
どちらかというと一般文芸よりの作品のほうが
個性を活かせると思います。

ジャンル決定と方向性は、
ぜひ自分の強みをもとに決めてください。

強みを発見するために、詳しく書いた記事はこちら ↓
(※有料記事になります)

次に弱点ですが、プロ作家の場合は克服するというより、
強みを活かす作品作りをして、
弱点を目立たせないようにする、ということが大事になってきます。

アマチュアの方の場合は、確実に
弱点克服が必要になります。

なぜプロとアマで違うかというと、
プロ作家というのはある程度の基準で書けていないと
なれないものであって、弱点はあれど平均値はいっている
という認識だからです。

一方で、プロではない、まだ評価を得ていない方は、
弱点の部分がネックになって評価されない
受賞できない可能性が高いからです。

例えばよくあるのは「読者受け」ですが、
読者受けする設定やキャラ、ストーリーを書けないと、
なかなかプロ作家になるのは難しいです。

または構成がよくないために、
せっかくの面白いネタが読みにくいものになっていたり、
描写力がないために読み応えのないものになっていたり、
弱点にもいろいろあると思います。

少しでも克服できると、プロ作家への道
開けてくると思います。

弱点を見つけるための詳しい記事はこちら ↓
(※有料記事になります)

こういった「強み」を活かした作品作り
そして「弱点」を克服する、という部分を、
1つ1つ丁寧にやっていくことで、目標への階段を作っていきます。

例を少しあげると、「描写力が弱点」の方は、
プロ作家になるためには絶対的に描写力を上げていく必要があります。

それをしつつ、「描写力がなくても通る可能性のあるコンテスト」
を目指していきます。

それは何かというと、漫画原作賞や、短編賞
一発ネタ勝負系のコンテストなどです。

コミカライズで一番大切なのは、文章力ではなく、
ネタや設定、キャラクターになります。

「読者受け」が弱点の方は、
まずは自分が書きたいものと応募する賞の相性
しっかり考えたほうがいいです。

自分が書く作品に向いていそうな賞を目指し、
かつ、その賞ではどんなものが受賞しているか、
受賞傾向に近いものを書く、つまり王道に寄せていく工夫が必要です。

……というように、自分自身の作品を客観的に見て
戦略的に今後の道を考えていく、
そういった「マネジメント」的な考え方も、
今後は大事になってくるかもしれません。
よければ参考にしてみてくださいね。

セルフ発掘ではなく、ぜひプロ編集者に見てほしい、
という方向けに、HPやココナラ
作家としての強み、弱み、方向性を見定めるサービスを行っています。


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