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Q&A プロ作家になりやすいジャンルってありますか?

小説を書く時に、「ジャンル」って大切ですよね。
もちろん、私の作品は無ジャンル、
ジャンル分け不可能だわ! というものもあるかもしれませんが。

しかし、ジャンル分けできないとなると、
どうやって売ったらいいか難しいところもあります。

出版は、読者ありきです。
読者がいなきゃ、買ってくれる人がいなきゃ、
本が出せない
んです。

すばらしい商品を開発しても、
誰も買ってくれる人がいなければ
商売が成り立たないのと同じです。

とんでもなくいい食品ができたけれども、
お菓子でもないしパンでもないしお惣菜でもない、
どこに置いたらいいの? って食品は、
まずは「置き場がない」ということになります。

ジャンル分けできない小説は、
「どのカテゴリに入れたらいいかわからない」
by電子書店
「どの棚に入れたらいいかわからない」
byリアル書店

ってことになります。

「小説」って「芸術の一端」という側面もあるせいか、
「商売」の側面をつい忘れがちなんですよね。

という前置きをした上で、ご質問のお答えです。

Q. プロ作家になりやすいジャンルってありますか?
A. あります

純文学や一般文芸より、やはりラノベや
BL、TLなどのほうがプロ作家になりやすい
です。

読者を考えてみればわかります。

純文学を買う読者ってどんな人ですか?
例えば芥川賞受賞作品とか、本屋大賞の本とか。
そういったものは、心配しなくてもみんな買います

では、何の賞も受けていない、
フツーの、名もない新人の純文学は?

こういった作品をガシガシ読む、って人は
なかなか少ないことは想像できますよね。

では、ライトノベルはどうでしょう?
「このラノベがすごい」賞を獲ったとか、
アニメ化されたシリーズ作品とか。
もちろん、こういった作品はみんな読みます

では、何の賞も受けていない、
フツーの、名もない新人のラノベは?

有名なラノベより、読む読者は少ないですが、
それでも、「萌え」がツボに入ったとか、
大好きなあの作品に似ているとか、
イラストが気に入ったとか、そんな理由で
読む人がそれなりにいます。
純文学よりはいます。

で、ですが、世の中には、
賞を獲っていない、アニメ化や映画化されていない作品のほうが
遥かに多い
わけです。

そういった作品を読んでくれる読者層。
その数が多いところは、ニーズがあるわけですから、
当然、プロ作家の数も多くていいわけです。

……となると。
数が多いということは、それだけ「なりやすい」
ということになります。

もちろん、目指す人も多いかもしれませんが、
分母の数よりも、レベルの問題があります。

純文学や一般文芸は、「かなり上手でないと」
「今までにないアイディアがないと」
なかなか
賞を獲るのは難しい、という部分があります。

つまり、目指す人たちのレベルが高めなのです。

一方で、ラノベはというと、もちろんラノベも、
ある程度の筆力やアイディア、独自性がないと、
プロになるのは難しいですが、それでも、
「ターゲットに刺さる話を書ける」
「萌えが強い」などの理由で、プロになる方はいます。

どのジャンルを目指すか。
プロを目指す場合は、そのジャンル決めも大切な要素になります。

「自分に合ったジャンルがわからない」
「自分の強みや個性を知った上で、ジャンルを決めたい」

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