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怪しい人たち続々と

この日も四角公園に集まりクリエーション。
こういう知らない土地では同じ場所に存在し続けて、より目撃されるのが大切かなぁと思ってる。
一見さんではなく少しでも常連にならなければ興味をもってもらえない。

欲を言えば、もう何ヵ所か常連になるところを作りたいのだけどクリエーションの方で頭がいっぱいになっている。

身体と頭をフル稼働させクリエーションしていると、そこに怪しい(西成の多くは怪しいからむしろ普通なのかもしれない)マッサージ師と名乗るアクセサリージャラジャラつけたオッサンが現れ

「肩こってますか?」

と聞かれたのでおれは

「大丈夫っすわ」

と言ってクリエーションに戻ろうとしていると、そのアクセオッサンは樋口さんにも

「セニョリータ!肩こってませんか?」

と聞き、セニョリータってなんだよとか思いつつ樋口さんの反応をみていると

「う~ん…ちょっとこってる」

と言ったのでそこから樋口さんのマッサージタイムへ。おれが女性だったらこんな怪しいオッサンのマッサージは受けたくないと思うが樋口さんは関係ない。
ここへきて改めて思うが、彼女はどんな人に対しても対応が変わらない。そんで自分の選択で進んでいく。

「あ〜けっこう凝ってるね」

「あ、そこ気持ちいいです」

樋口さんは何の警戒なく身体を委ねてマッサージをうけている。すげぇなぁ。
彼女をみているとおれは人を見た目で判断しているところがあるなぁと痛感させられる。

マッサージが終わりスッキリして帰っていくアクセオッサン。そしてなんとなくスッキリしてそうな樋口さんとクリエーションを続けていると

「なにやってんの?」

自転車に乗ったまま公園突っ込んできて話しかけてくるオッサン。

「ここでパフォーマンスやるんで稽古してるんすよ」

「え、なに?パフォーマンス?」

「あ〜今西成で芸術祭みたいなのやっているからそれに出るんすよ」

「こんなとこじゃなくて難波とか行った方がいいだろう」

「いや〜西成の芸術祭なんすよ」

「通天閣のあたりとかいいじゃねぇか」

「あ〜と西成でやる芸術祭なんですよ」

「心斎橋の方がいいじゃねぇか」

「だから〜西成の芸術祭なんすよ〜」

「ここじゃ人集まらねぇぞ〜じゃおれ仕事いくから」


颯爽と自転車で去っていくオッサン。
この自転車オッサンはこの日から毎日って位顔を出しほぼ同じ会話を繰り広げるようになる。毎日顔合わせて同じ会話といえど繰り返していると、自転車オッサンと会えない日は少し寂しい気分になってくるから不思議なもんだ。


この日は終わって三角公園になんとなく行ってみると四角公園でずっとやっているからなのか余計に広く感じ解放されている感じがした。今回作るものは閉鎖的の空間のほうがいい。

改めてやるのは四角公園だなと実感。


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