子どもの言葉の遅れチェック#1:赤ちゃんは、見たり、聞いたり、感じたりすることに反応しますか?
子どもが言葉を発するまでに身につけなければならない11のスキルのうち、1番最初のスキルは、
「自分の周りで起こっていることに一貫して反応できること」
です。これが最初のスタート地点です。
このスキルは、身につけるというより、
「生まれながらに持っているスキル」
と言えるでしょう。
あかちゃんは、自分が見たり、聞いたり、感じたりしたことに一貫して反応します。反応することは、これから人とコミュニケーションをとるための基礎となるものです。
新生児の赤ちゃんが得意なこと
赤ちゃんが得意なことのひとつに
◆ 自分の周りの環境に注意を払い、見たものから学ぶこと
が挙げられます。
赤ちゃんは生まれて間もなく、目がよく見えるようになります。物の動きや人の行動を見て、自分の周りの世界や人、物事について多くを学んでいます。
◆ 周囲の人や物の動きのパターンを見るのがとても上手です。
赤ちゃんは、いつも周りの物の動きを観察しています。また、他人の行動や物の動きを予測することができます。赤ちゃんは、予期せぬ出来事に驚き、興味を持つのです。それは、前に見たものを覚えているからですね。知っているものを見ても飽きてしまいますが、新しいものには「なんだろう?」と興味を持ちます。
赤ちゃんは見慣れたものや予測可能なものよりも、新しいものや予想外のものに注意を向ける性質と能力があるからこそ、環境について学ぶことができるのですね!
こちらは、生後2ヶ月の女の子が、見慣れたものよりも新しいものを長く見つめる実験です。
また、
◆
音を聞き分ける能力も非常に優れています
下のビデオは、生後12時間の赤ちゃんが母国語と外国語を聞き分ける実験を紹介します。
お腹の中でも赤ちゃんは音を聞いていたことがわかりますね。
ママ&パパができること
赤ちゃんが、自分の世界を探索するために、五感を使うことを学べるようにしましょう。赤ちゃんが見て、聴いて、持って、口にして、探検できるようなおもちゃを使ってあそんだり、新しい体験をたくさんさせてあげましょう。
音や光などの環境刺激に対する反応が弱い、あるいは全くない場合は、小児科医に相談してください。聴覚や視覚に問題がないか、その他の健康状態に問題がないかを確認してもらいましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?