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漁師と海

漁師の町にいます

北海道の広尾町というところです
十勝のいちばーん南にある
海と山が近い自然の豊かな港町です

ご縁でここまできました

十勝には山忠という会社があって
そこに友達が1ヶ月間出張に行くタイミングで
5月くらいに遊びに行きたいと話しました

それが実現して今ここにいます

十勝が大好きになりました
その友達はとても行動力と人柄の良さがあり
色んな素敵な繋がりを共有してくれました

その友達には感謝しかありません😊

札幌に小学校の時、3〜6年生までいました
お父さんの転勤でみんなでお引越し
小さい僕には楽しい3年間でした

北海道を好きになった3年間です

お母さんが車であちこち連れて行ってくれて
僕はそれがとても幸せなことだとも知らず
機嫌を悪くしたり車で爆睡したりでした

今、車を自分で走らせ、ありがたみを感じます

北海道はとにかく広い、そして綺麗です
ご飯もなんでもおいしくて離れたくなくなります
夏の涼しさはもうパラダイスです

猛暑の関西から逃げるように北へ来ました

フランスで感じたようなカラッとした涼しさ
北海道には快適に過ごせる夏があります
十勝の冬も素晴らしいと会った方々はいいます

四季を見て土地を感じたいとおもいました

3ヶ月ほど全国を自由気ままに旅をして
あまり働かずやりたいことだけして
札幌の彼女にも心配をかけました

十勝で小豆畑と昆布漁で働いています

働くことは体験し学び、楽しむことです
日本の食を支える十勝の生産者の方々と知り合い
直接はなしを聞くと、心が震えます

なにげなく口にするものの始まりを知ること

外で美しい自然のダイナミズムを感じながら
人と話し気遣ってもらい新しいことを知り
その結果としてお金をもらえる幸せがあります

同時に体験と暮らしのちがいも感じられます

僕は体験を通して学ぶ側
体験の先にある暮らしに根を下ろして
日々のご飯を食べている方々の努力や知恵

酪農家さんの牛への徹底的な気遣いと愛
農家さんの土との対話と消費者への感謝
漁師さんの天候や時期を感じ行動に移す気概

じっとしていたら感じられないものばかり

手を動かして作業をしたからこそ出来たことで
それだけで旅に出て良かったと思います
まだ旅は続きます

ししゃも漁?
サンタの光?
鹿を撃つ人?

どれも今この時期では見られないものです
自然と共存し働く人々は時期を待ちます
僕もはやる気持ちを抑えて体験の瞬間を望みます

種をまき、芽が出て、花と出会います

どうやら秋、そして冬に十勝に来るようです
僕の心の奥底で見たい!知りたい!やりたい!
いてもたってもいられない衝動の種があります

今この瞬間の気持ちを大事にしたいです
何ヶ月先に何があるからこれをしようではなく
今やりたいと思い、気がつけば繋がるような

そんな今を生きて、十勝に来ます

今日は1日波の高い浜で昆布を集めていました
漁師のベテランの方々が次々と縄を投げます
ゆらゆらと揺れる浅瀬の昆布へどんぴしゃ

経験と知識で漁場を定め、遠くへ縄を投げます

海には温度があり、波があり、霧が出ます
昆布は根っこがちぎれ流されます
それを漁師の目が見逃すことなく捉えます

何回も寄せてくる波も忘れさせる、楽しそうな顔

宝が海から大群でやってくるようです
向こうからこちらへ来てくれます
大物を揚げたときの爽やかな笑顔が好きです

その一投のほかにも沢山の作業があります

湿気とのバランスで売り物になる昆布の繊細さは
服の洗濯にも似た不思議なものです
僕がしゃぶっていた、おやつの昆布ちゃん

これからは敬意と感謝を持って頂きます🐳

もっといろんな人に会いたくなりました
もっと新しいことが知りたくなりました
もっと素敵なものを食べたくなりました

欲に素直に好きなことを然るべき時に叶え
ご縁をひたすら大事にして今を楽しみ
土地を好きになっていこうと思います♫

『漁師と海』 2022.08.19


Tatsuya Yamato 
ちょっと真面目な気分でしたぁ😏
インスタもチラ見して→ @hiroo_diary.tacchan

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