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病気にならないための東洋医学の教え(1)~長時間テレワークにご注意

PC、スマートフォン、ネットワーク環境が発展して、様々な情報がどこにいても手に入れることができるようになり、私たちの生活は格段に便利になりました。

新型コロナウイルスが猛威を振るう現在にあっても、どうにか仕事ができる環境にあるのは、こういった技術の発展によるものが多いと思います。

しかし、3年目に突入しようとしているコロナウイルスによる生活環境の変化は、身体へ顕著に影響を与えつつあります。

このコラムでは、「東洋医学の教え」と題し、東洋医学的病気にならない方法を紹介していきます。

座る、見る、立たない、歩かないのテレワーク

テレワークをされている方、何か体調変化はありましたか。

座りすぎによる腰痛、長時間のパソコン利用による眼精疲労、肩こりなど感じられている方は多いと思います。あまりにも慢性になりすぎ、肩こりについてはそれが通常という方も多いと思います。

長引くコロナ生活で、通勤時間がなくなったことによる運動不足、筋力低下の自覚、座ることに慣れてしまい動くことが億劫になってしまったことによる肥満など、顕著に感じる方が増えてきたのではないでしょうか。

どのぐらいの時間、テレワークに充てていらっしゃいますか。

テレワークの身体活動の特徴としては
 -同一姿勢での座り作業
 -PC画面の長時間利用
があると思います。

在宅勤務を命ぜられた方の多くは、自宅で仕事をする体制が整備されていない方も多く、
 -居間の座卓の上でPC作業、仕事用ではない机でのPC作業
 -(会社では2面のPC画面だったが)在宅では小さいノートPCで作業
  →エクセルなどの表計算でスクロール回数が多くなった
  →1画面での作業なので画面切り替えが多くなり目が疲れる など
などの課題があるなか仕事をされている方も多くなっています。

さらに、会社であればお茶を入れたり、トイレに立ったりと社内でも歩く距離を稼げていたはずです。
しかし家では、数十歩でキッチンやトイレに行ける状況の方もおり、各段に動くことが少なくなってしまいました。

○○過ぎずに身体を労わる

東洋医学では五行論という思想があります。
その中に「五労(ごろう)」という行動に関する分類があります。

 久行 =歩きすぎ   →筋肉を傷める
 久視 =目の使い過ぎ →血を傷める
 久座 =座りすぎ   →肌肉を傷める
 久臥 =横になりすぎ →皮毛を傷める
 久立 =立ちっぱなし →骨、髪の毛を傷める

歩きすぎの場合、筋肉疲労することがあると思います。筋肉痛をはじめ、肉離れなども筋肉と関係があります。
目の使い過ぎは、「血眼」という言葉があるように、血を傷めるとされています。東洋医学では「気・血・水」という身体を動かすための要素があり、「血」は身体に栄養を運ぶ役割を担っています。目の使い過ぎで血を傷めると、身体を動かすための栄養がいきわたらず病気になるとされています。

これらの「~すぎ」の行動は、身体の部位を痛めることになり、病気になりやすくなるといわれています。

説明をしなくても、これらの行動の度が過ぎれば健康に悪そうなことが分かります。

テレワークは、五労の中の2つに当てはまります。
「座りすぎ」と「目の使い過ぎ」です。

当たり前のこと、知っていることだけれどできないことは多い

座りすぎによる運動不足、目の使い過ぎによる眼精疲労など、「当たり前のことしか言っていない」と思われると思います。

しかし、実際に「よくない事」をセーブして生活をすることが難しいことも自覚されているのではないでしょうか。

東洋医学では、こういった当たり前のこと、知っていることの「教え」が比較的多くあります。
でもそれが実行できずに、身体を壊してしまうことも多い。
だからこそ、こういった「教え」があるのだと思います。

まずは自分のできることから

「○○を何分」と明確に記載できると非常に良いと思いますが、それができないところがもどかしいところでもあります。

このコロナ禍で、身体能力が低下してしまった方も多く、また生活様式、生活習慣などが個々人異なることも難しい点になります。

仕事や家事、育児をされている方、忙しい方に毎日1時間の運動を奨励することは難しいと思います。「そんなのできない」という理由でまったくやらなくなってしまうことは避けたいと考えます。

買い物に出かける際、往路の荷物がないときは早歩きを取り入れ遠回りして行く、歯磨きやお茶を入れている時間にスクワットを取り入れる、座り作業をしている際に姿勢をよくする時間を決めておく、1時間に1回は必ず目を休ませる、など隙間時間、ひと工夫で改善できることがあると思います。

時間をとれるのであれば、ラジオ体操やテレビ体操を真剣にやってみることをお勧めしています。手先、足先、頭の位置など気を使い丁寧にやってみると、かなり疲れます。そして何よりも全身運動ができるところがすごいところです。

また、スマートフォンアプリで、多くの優秀な歩数計が無料でリリースされています。目標が定められており、達成することでポイント付与などの特典があるものもあります。このようなものをうまく取り入れることも一案です。

さて、テレワークによる影響について。
最近、テレビの特集などでも組まれる「尿漏れ」「頻尿」。座りすぎによる筋力低下が影響していることがあります。腰痛などもあります。男女問わず、冷え性を感じる方も多くなっています。

現役時代はそれでもまだ体力がある方も多く、少々のものでは気にならない方も多くいらっしゃいます。

仕事などいろいろなものに積み重ねた結果があるように、健康も積み重ねた結果であるものが少なくありません。何かを始めるのに年齢での「遅い」「早い」はありません。ぜひ「○○すぎ」にご注意ください。


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