ISKANDAR(いすかんだ)

海外を中心とした旅•文化探究をライフワークにしています。 組織的なものや派閥的なものに…

ISKANDAR(いすかんだ)

海外を中心とした旅•文化探究をライフワークにしています。 組織的なものや派閥的なものに基本的に乗らない?乗れない?マージナル(周縁的)なポジションで、常日頃マニアックやニッチを追求中です。

記事一覧

旅装を解く

業務上の出張旅行であっても、プライベートな旅であっても、ここ最近は、帰ったら直ちに旅装を解きたい気持ちに駆られる。 荷物を片付けて元あった場所に仕舞う。 使用し…

人生讃歌 〜デ・キリコ展〜

神戸市立博物館で開催されている『デ・キリコ展』を訪れた。 20世紀を代表する の一人、ジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)

『2024イタリアボローニャ国際絵本原画展』鑑賞

西宮市大谷記念美術館で開催中の『2024 イタリアボローニャ国際絵本原画展』を訪れた。 同じ展覧会の昨年の分を、業務の一環として見ていたので、2年続けての鑑賞になる。…

お目当ての店が…。

海外でも、日本でもそうなのだが、「行こうと思っていた店が閉まっていた」という経験が、幾度となくある。 情報サイトやガイドブックで調査して、目当てのお店を目的地と…

「I’m home.」

これまでライフワークのひとつとして、旅をしてきた。 酔狂以外の何者でもない。 何の生産性もない。 タイパ/コスパは極めて悪い。 新自由主義ワールドの成功者・勝利者を…

“Authentic”な、旅のラストの食事。

2024年7月末から15日間にわたる旅。 そのラスト滞在地は、マレーシア🇲🇾クアラルンプール。 帰国便は、深夜2時台であり、この旅の「ラストの食事」は、ここでのディナー…

旅の帰路 マニラ→大阪•関西

今回の旅の帰路は、クアラルンプールから関西空港に向けてフィリピン空港マニラ経由にて。 経由地•マニラ🇵🇭から関西空港へ向かう、旅のラストフライト。 予約時から確…

故障通告…?

パソコンのWindows画面が立ち上がらない。 そんなことに1年前ぐらいから時々見舞われるようになった。 やがて「BIOS診断画面」?が現れた際、あれやこれやといじくっても…

雑感Poetry #004 謎解き

人生は謎解き どうやら、その連続 それを面白がれるかどうか その面倒くささを受け容れて 踏み込んだり 謎を謎のまま寝かしておいたり 解けきれないモヤモヤをも半ばエン…

ペナンに、出会い直す。

海外でも国内でもそうであるのだが、  その土地の記憶を上書きして過去を払拭したいところと、思い出の地として大切にしておきたいところとがある。 「上書きしたい」と…

「マレーシア旅報告会」報告

旅スケジュールは少しずれていたものの、ほぼ同じ時期に同じエリアを旅した友達と、互いの旅を報告し合う機会をもつことができた。 それぞれの行ってきた場所、食べたもの…

雑感Poetry #003 腹を括りきれない人が大好きだ。

好きなことを好きでい続ける人。 自分が自分であること、それを捨てきれない人、諦めきれない人、スタンスを変えきれない人。 ある意味「青春途上」で七転八倒している人。…

KLCCツインタワーからブキッビンタンへの徒歩旅行(後編)

『Suria KLCC』のインフォメーションのスタッフの方に尋ねてみる。 「ブキッビンタンへのブリッジへはどのように行きますか?」 これまで数多の人に聞かれたであろう、そ…

KLCCツインタワーからブキッビンタンへの徒歩旅行(前編)

2006年から2008年にかけて約2年、マレーシア🇲🇾で生活した。 住んでいたのは、マレー半島東海岸のクアラトレンガヌ という街であり、首都クアラルンプールには数か月に1…

“心配症”を飼い慣らす旅の道中〜マレーシア🇲🇾Kuala Perlisにて〜

作家の平野啓一郎さんが、その作品や論述の中で、「個人」に対応する言葉として「分人」という言葉を提唱している。 僕は、多くの部分で、この考えに共感できる。 自分自…

朝食のはしご。〜この旅シンガポール唯一の朝〜

旅2日目、シンガポールで過ごせる「唯一」の朝だ。 次の目的地へのフライトが昼12時台なので、チャンギ空港への移動を考えると中心地にいられる時間はたいへん限られている…

旅装を解く

旅装を解く

業務上の出張旅行であっても、プライベートな旅であっても、ここ最近は、帰ったら直ちに旅装を解きたい気持ちに駆られる。

荷物を片付けて元あった場所に仕舞う。
使用した衣服等を洗濯する。
お土産があるとすれば、その仕分けを行う。

30代の頃までは、旅行鞄の中身をそのままに、(荷物の片付けめんどくさいなあ、と感じつつ)別の用事をしようとしたことの方が多かったのだが、いつ頃からだろう、何より、荷物という

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人生讃歌 〜デ・キリコ展〜

人生讃歌 〜デ・キリコ展〜

神戸市立博物館で開催されている『デ・キリコ展』を訪れた。
20世紀を代表する

の一人、ジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)

『2024イタリアボローニャ国際絵本原画展』鑑賞

『2024イタリアボローニャ国際絵本原画展』鑑賞

西宮市大谷記念美術館で開催中の『2024 イタリアボローニャ国際絵本原画展』を訪れた。

同じ展覧会の昨年の分を、業務の一環として見ていたので、2年続けての鑑賞になる。

世界各地の絵本作家・クリエイターの作品を、日帰りで行って味わえる、ということは、たいへんありがたい。

会場である西宮市大谷記念美術館は、毎年恒例の展覧として、標題の絵本原画展を開催している。

規模は決して大きくはないが、出入

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お目当ての店が…。

お目当ての店が…。

海外でも、日本でもそうなのだが、「行こうと思っていた店が閉まっていた」という経験が、幾度となくある。

情報サイトやガイドブックで調査して、目当てのお店を目的地と定め、その上で、Google Mapなどで調べて「営業中」となっている。

そうなれば、心身ともにそのお店から提供していただけるものを、受け容れる準備を万端にして、その所在地へ向かうことになる。

いわば、前のめりになった「出鼻を挫かれる

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「I’m home.」

「I’m home.」

これまでライフワークのひとつとして、旅をしてきた。
酔狂以外の何者でもない。
何の生産性もない。
タイパ/コスパは極めて悪い。
新自由主義ワールドの成功者・勝利者を目指す人たちのベクトルとは真逆の方向性。
この文化圏の殉職美徳的な滅私奉公価値観とも真逆な方向性。

そんな「無駄」なことが好きで好きで仕方なくって。
そんな「無益」なことのおかげで自分が自分でいられた、やっとのことで生きてこられた。

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“Authentic”な、旅のラストの食事。

“Authentic”な、旅のラストの食事。

2024年7月末から15日間にわたる旅。
そのラスト滞在地は、マレーシア🇲🇾クアラルンプール。

帰国便は、深夜2時台であり、この旅の「ラストの食事」は、ここでのディナー、ということになる。
さて、「最後の晩餐」の地を何処にすべきか。

せっかくなのでクアラルンプールならではのものを選びたい。
その思いは強く持っていた。

今回のクアラルンプールでの宿泊エリアは、Masjid Jamekマスジ

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旅の帰路 マニラ→大阪•関西

旅の帰路 マニラ→大阪•関西

今回の旅の帰路は、クアラルンプールから関西空港に向けてフィリピン空港マニラ経由にて。

経由地•マニラ🇵🇭から関西空港へ向かう、旅のラストフライト。

予約時から確保できていた窓側座席。
隣の方はいない。

快適な空間で、旅を思い返したりしながら、ゆったり至福のフライト時間。

エンターテイメントがないタイプの機材だったので、読書をしたり、書き物したり。

LCCではないフルサービスの航空会社

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故障通告…?

故障通告…?

パソコンのWindows画面が立ち上がらない。
そんなことに1年前ぐらいから時々見舞われるようになった。

やがて「BIOS診断画面」?が現れた際、あれやこれやといじくってもうまくいかず、電源を落として入れ直す。
大抵の場合、そうすると、Windows画面が出てきて「復活」する…そんな感じで、騙し騙し何とか使ってきた。

一難去ってまた一難…そんな感じで七転八倒のweekdaysの末に迎えた9月7

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雑感Poetry #004 謎解き

雑感Poetry #004 謎解き

人生は謎解き
どうやら、その連続

それを面白がれるかどうか
その面倒くささを受け容れて

踏み込んだり
謎を謎のまま寝かしておいたり
解けきれないモヤモヤをも半ばエンターテイメントとして抱えたり

道の途上の幾つもの場面で
いつしかの謎を解いているのかな、と
思える、思い込めることがこれまで何度もある

自分の中で納得できるような
ああ、そうなのかも知れないな、という
答えをふと発見して
人生を

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ペナンに、出会い直す。

ペナンに、出会い直す。

海外でも国内でもそうであるのだが、 
その土地の記憶を上書きして過去を払拭したいところと、思い出の地として大切にしておきたいところとがある。

「上書きしたい」ところには、嫌な感情、未熟ゆえの恥ずかしいエピソードとか今思い出しても自分自身を恥じてしまうような記憶が、その大小多い少ない濃淡などの度合いはあれど、厳然と自分の中に存在する。

自分のホームグラウンドであるマレーシア🇲🇾で、その「上書

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「マレーシア旅報告会」報告

「マレーシア旅報告会」報告

旅スケジュールは少しずれていたものの、ほぼ同じ時期に同じエリアを旅した友達と、互いの旅を報告し合う機会をもつことができた。

それぞれの行ってきた場所、食べたもの、出会った人、印象に残ったこと、などなど、そこを訪れたからこそ共感をもとに語った、話題の尽きない時間だった。

場所は、ファミリーレストラン。
台風の影響が遅い時間から出そうだ、ということで、金曜の仕事を半日もしくは1日休むことにして、ラ

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雑感Poetry #003  腹を括りきれない人が大好きだ。

雑感Poetry #003 腹を括りきれない人が大好きだ。

好きなことを好きでい続ける人。
自分が自分であること、それを捨てきれない人、諦めきれない人、スタンスを変えきれない人。
ある意味「青春途上」で七転八倒している人。

我慢・犠牲・後回しを自分の中で正当化して誰か(子どもなど)や社会のためだけに生きる、ということに何らかの違和感や摩擦を感じていて、それがついその人の表現とか言動に滲み出てしまう人。

大切な誰かと一緒にいるのみの存在とか社会や役割の中

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KLCCツインタワーからブキッビンタンへの徒歩旅行(後編)

KLCCツインタワーからブキッビンタンへの徒歩旅行(後編)

『Suria KLCC』のインフォメーションのスタッフの方に尋ねてみる。

「ブキッビンタンへのブリッジへはどのように行きますか?」

これまで数多の人に聞かれたであろう、その女性は、慣れた感じでこう答えてくれた。

「中央のエスカレーターをいちばん下まで降りて、MayBank(マレーシアのメガバンク)を右に曲がってずっと進めばいいよ」

そのスタッフさんに感謝の意を伝えて、アドバイス通りに、とに

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KLCCツインタワーからブキッビンタンへの徒歩旅行(前編)

KLCCツインタワーからブキッビンタンへの徒歩旅行(前編)

2006年から2008年にかけて約2年、マレーシア🇲🇾で生活した。

住んでいたのは、マレー半島東海岸のクアラトレンガヌ という街であり、首都クアラルンプールには数か月に1回ほど用事で訪れていた。

クアラルンプールで人が多く集う場所はいくつもあるが、僕にとって親しみ深いところは、そのひとつは、ペトロナス・ツインタワーがあるKLCC地区である。

もうひとつは、複合商業施設や飲食店が多いBuk

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“心配症”を飼い慣らす旅の道中〜マレーシア🇲🇾Kuala Perlisにて〜

“心配症”を飼い慣らす旅の道中〜マレーシア🇲🇾Kuala Perlisにて〜

作家の平野啓一郎さんが、その作品や論述の中で、「個人」に対応する言葉として「分人」という言葉を提唱している。

僕は、多くの部分で、この考えに共感できる。
自分自身の中に、統一されているとは言いがたい「複数の自分」がいる、ということは、時折感じることがある。

「分人」については、ここで多く語れるほど深め究めていないので、話題にするのは改めての機会にさせていただくが、旅をしている最中に感じた?気づ

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朝食のはしご。〜この旅シンガポール唯一の朝〜

朝食のはしご。〜この旅シンガポール唯一の朝〜

旅2日目、シンガポールで過ごせる「唯一」の朝だ。
次の目的地へのフライトが昼12時台なので、チャンギ空港への移動を考えると中心地にいられる時間はたいへん限られている。

朝7時には出掛けられるように身支度して、Beach Roadを西へ向けて歩く。

朝食ひとつめの店は『Blanco Court Prawn Mee』。
ここで食べたのは、店の名にある「えび麺」。

あっさりしていつつえびの味が濃厚

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