見出し画像

『2024イタリアボローニャ国際絵本原画展』鑑賞

西宮市大谷記念美術館で開催中の『2024 イタリアボローニャ国際絵本原画展』を訪れた。

同じ展覧会の昨年の分を、業務の一環として見ていたので、2年続けての鑑賞になる。

世界各地の絵本作家・クリエイターの作品を、日帰りで行って味わえる、ということは、たいへんありがたい。

会場である西宮市大谷記念美術館は、毎年恒例の展覧として、標題の絵本原画展を開催している。

規模は決して大きくはないが、出入り口正面の庭園が美しかったり、建物の設えに趣があったり、たいへん居心地の良い空間である。

絵本原画展示、いくつもの印象的な作品があり、作者の世界観や作品が生み出されたバックグラウンドにあれこれ思いを巡らせたりすることに、なかなかのパワーを要し、鑑賞後は心地良い疲労感ももたらしてくれた。

まだ見ぬ世界への興味を掻き立ててくれるもの。
自身を含めた人間というより生命体の内面を深く抉るかのように捉えたもの。
絵本というメディアの、言葉が少ない(もしくは無い)がゆえの、鑑賞する者の解釈の余地の大きさ。

ボローニャから、日本へ。
そして、他の国やエリアへ。
世界のさまざまな土地の人たちと、作品を共有できているんだよなあ、と思うと、なんだかワクワクする気持ちにもなる。

絵本原画展の余韻を感じながら、館内カフェ『FIELD』にて、庭園を眺めつつゆったり思いを巡らせる時間を持つ。

コーヒーカップが何とも素敵である。

絵本、庭園、そしてコーヒーとお菓子。
二重にも三重にも味わい深い時間。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?