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名津乃 綾【エッセイ・呟き】

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詩や小説などが主体なのでこちらにあまり書く事はないと思いますが 気が向けば、いろいろ想う事を呟いていてみます ジャンルや分野は様々です 気ままに想うままに…
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2022年3月の記事一覧

除

2月の風が痛かったから
3月の雨が憂鬱だったから
あなたに蹴られたから
目を合わさず沈黙されたから

腫れ物に触れるかのように扱われたから
何度も何度も痛い目にあったから
もう痛い目にあいたくないから

雲を見るのを忘れたから
お月様を見る事が減ったから
ずっとひとりぼっちだったから
巻きついた包帯が苦しいから
病院が嫌いだから
梅の花弁が落ちていたから
春なのに涙が出るから
不必要だと感じたから

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常闇

常闇

稼げもせず
役にもたたない
包帯だらけの痛めた躰は 心も蝕み
傷つき傷つけ
いつもは喜びに溢れ見上げた紅梅も
                         どこか辛く寂しく切なくて
我が身が生きる意味など見いだせず

如月最後の静かな夜
底知れぬ深い夜の闇が
我が身を飲み込み消してくれればと強くそう願う
もし眠ったなら
二度と目覚めなければと心が叫ぶ
また瞼を開き目覚めても         

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