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名津乃綾
2022年3月3日 22:45
2022年3月1日 23:05
2月の風が痛かったから3月の雨が憂鬱だったからあなたに蹴られたから目を合わさず沈黙されたから腫れ物に触れるかのように扱われたから何度も何度も痛い目にあったからもう痛い目にあいたくないから雲を見るのを忘れたからお月様を見る事が減ったからずっとひとりぼっちだったから巻きついた包帯が苦しいから病院が嫌いだから梅の花弁が落ちていたから春なのに涙が出るから不必要だと感じたから
2022年3月1日 00:44
稼げもせず役にもたたない包帯だらけの痛めた躰は 心も蝕み傷つき傷つけいつもは喜びに溢れ見上げた紅梅も どこか辛く寂しく切なくて我が身が生きる意味など見いだせず如月最後の静かな夜底知れぬ深い夜の闇が我が身を飲み込み消してくれればと強くそう願うもし眠ったなら二度と目覚めなければと心が叫ぶまた瞼を開き目覚めても