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詩の集まりみたいなもの

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詩、詩みたいなものをまとめてみました。
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#太陽

【詩】 概念

【詩】 概念

春が過ぎていく
眩い太陽 
鮮やかな色彩 
ほのかな香り 
全てが流れていく

目に見える事・もの
全ては存在している
言い換えれば
思い出しているという事でもある

存在が不確かなゆえに
血の通った鼓動に耳を塞いでいた
あの雨音
あの音楽
あのリズム…
気付かないだけだった

春は忘れようとしている
何もなかった事を

全ては何もなかった
それすらも忘れようとしている

四季が移ろうように
ここ

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【詩】 一日の流れ

【詩】 一日の流れ

美しい朝日を見た

一日が始まろうとしている

厳かに光を射す空の色

まぶしさは冴えわたり

木々を神々しく描写する

鳥達はさえずり

時と調和した羽ばたきは

約束された美しさを掘り起こす

荘厳たる太陽が支配している中

金色に輝く川面を見つめ

一人黙然と言葉を探す

明るさに誘われた言葉は

美しさを形容するための言葉なのか

単純で複雑な情景を
言い表すための言葉なのか

どちらにせ

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【詩】 シロモノ

【詩】 シロモノ

何をするわけでもなく

何かをしたいわけでもなく

それでも見つけられる

太陽というやつは

遠慮というものを知らんのか

どこにいても 何をしてても

光は導かれるように

正体を突き止める

あばかれた眩しさは

突き動かされるように

冷静さを弾かせて

外気に浮かぶ

蒼天に罪はない

あるのは積み重ねられた

名残惜しさだけだ

ジッとはしていられない

たゆまず歩み続けた先に見た

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【詩的なもの】 太陽

【詩的なもの】 太陽

太陽に魅せられて
雪達はサラサラと恋をする
天照との静かなる密約

儚くも美しく
自らを鼓舞し生命を全うする
艶然とした空間

自分勝手な太陽
美を創造せんがための
終わりの出口