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【詩】 一日の流れ

美しい朝日を見た

一日が始まろうとしている

厳かに光を射す空の色

まぶしさは冴えわたり

木々を神々しく描写する

鳥達はさえずり

時と調和した羽ばたきは

約束された美しさを掘り起こす

荘厳たる太陽が支配している中

金色に輝く川面を見つめ

一人黙然と言葉を探す

明るさに誘われた言葉は

美しさを形容するための言葉なのか

単純で複雑な情景を
言い表すための言葉なのか

どちらにせよ

一日は決まって過ぎてゆく

夕日に染め抜かれた分かり易さを見つける頃

再び言葉が何かを銘記しようと

辺りをうろつき ごそごそする

その衝動は真実なのか
謎かけなのか

闇夜に浮かぶ月を眺めてみても

意味をもたらす事実には当たらない

確かなのか
不確かなのか

いずれにせよ

一人で生まれた言葉にも

人との間から生まれた文章にも

生み出された記載には

多分意味がないようであるらしい

一日を終えようとしている時

きっと

言葉に気付かされる粋もあるはずだ

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